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castle-east-MASAのブログ一覧

2008年07月06日 イイね!

トルクとレスポンスの狭間で オイル選び 3 (オイルの減る車)

オイルの消費が激しい車・・・代表車種:アルファロメオ・BMW Mモデル
 アルファロメオもBMW Mモデルも漏れなく減るという訳ではないようですが、減る車が多いのもまた事実のようで、ディーラーの指定油は10W-60になっています。
Mモデルは排気量も大きく#60・#50のオイルでもトルクが喰われないで済みますが、アルファロメオは影響が大きくでます。(特に純正で入れられるSelenia Racing 10W-60は187/23/150とかなり中低回転が重い設定です。)
減らない車は5W-40くらいまで粘度を下げ軽い吹き上がりレスポンスを楽しまれているようですが、減る車の方は#60・#50のオイルで右往左往されているようです。
 
 オイル減りを防ぐ鍵は、N1レース用エンジンをイメージすれば解かり易いでしょうか。
N1用エンジンは高回転でフリクションを減らすため、ピストンクリアランスを大きめに組んであります。油温に合わせたオイルを使いますが、オイル減りしません。オイルが減るようなら組み直しです。その代わり、油温が適正温度近くに上がるまでしっかり暖気します。
 一般に、油温100℃は適正温度の下限でこれ以下ですと、ブローバイなどに含まれる水分がオイルに蓄積する恐れがあります。オイルの番手が上がるごとに約10℃適正温度が拡がり、#60では130℃超、エステル油ではさらに+10℃、走行フィールを含め問題のない設定になっています。しかしエンジンはエンジンオイルだけで回っている訳ではないですから、#60のエステル油でも油温140℃で走り続けられるかどうかは車次第です。レースでは油温からオイルの番手を選び調整します。

 オイル減りを防ぐには、40℃動粘度の高い15W-40に粘度を下げ、しっかり暖気をして走行することでオイルの減りは少なくなります。
オイルの消費が多いのはエンジンが温まるまでピストンクリアランスが広いままになっていて、オイル上がりしてしまうためです。#60・#50のオイルでちょい乗りがメインだとエンジンが温まり切らずにオイル減りが激しくなります。またサーキット走行では、冷えたエンジンを掛け2~3周回ってもエンジンは温まり切りません。コースに出る前にアイドリングで1度クーリングファンが回ってから走り出すぐらいでないとオイル減りが激しくなります。
 
 15W-40に粘度を下げることによりオイルの温まるのがいくらか早まり、また40℃動粘度が高め(110前後)なので温まるまでの油膜も厚めです。トルクが厚く踏み加減が穏やかになるのも減らない要因かもしれません。#40では上が回らない・回りづらい場合15W-50・20W-50を選びますが、暖気時間はさらに延びます。

 しっかり暖気し、温まり切るまでアクセルを開けないのにオイルが減るという方には、コンプレッション測定してみることをお奨めします。
コンプレッションが規定値よりかなり下がっている場合、リングの固着が原因ということもあり、添加剤で汚れを落とせば回復することもあります。また、添加剤を使ったメンテナンスにはコンプレッション自体を上げる物もあります。1度で数万キロ効果が続くと謳っている物もあり、効果の長短で費用も違うようですが・・・OHに出す前に、試してみてからでも遅くはありません。
Posted at 2008/07/06 04:53:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | オイル | クルマ
2008年07月04日 イイね!

トルクとレスポンスの狭間で オイル選び 2 (ベストにマッチするオイル)

 オイルの硬さ柔らかさがアクセルフィーリングに影響するってことは知っていても、アクセルフィーリングに一番目安になる粘度が何℃のときかっていう事が解かって無いと粘度の迷子になってしまいます。「何入れたって自分の車はこんなもの。納得できるようには変わらない。」なんてことになっている方。そんな事ないですよ。マッチするオイル見つけましょう。

「鉱物油と合成油を比べて同じ粘度表示なら合成油の方が柔らかい。」なんて事聞いたことあります?。そんなもんかな~。で聞き飛ばしていましたが、データにちゃんと現れてます。合成油で一般的なPAOは鉱物油と比べて粘度指数:VIが高い。そのために合成油が開発されたんだとか。鉱物油も粘度指数向上剤といわれる添加剤が開発され、基油の最高値VI:100を大きく超えるものができました。その後高度精製が進み基油自体もVI:100を超えるようになっています。それでも未だPAOのほうがVIは高いです。粘度表示が同じということは100℃の動粘度がほぼ同じ。VIが高ければ40℃の動粘度が高い(柔らかい)。VIが低ければ40℃の動粘度が低い(硬い)。40℃の動粘度が高い合成油は鉱物油に比べ柔らかいフィーリングなのです。
 でもここで疑問が。粘度表示が同じなら低温の動粘度も同じはずじゃないの??? ハイ同じです。ただし同じなのは-20~-40℃のときで中間値の40℃には差があるんです。高温側と反対に流動点降下させる添加剤を使って低温側粘度を下げています。15Wが10Wに簡単に化けます。それで表示粘度が同じなんです。

 40℃動粘度で表す部分はいわば基油の胴体のようなところで、100℃や-20~-40℃の粘度が添加剤で調整されるのにたいして、一番調整されない温度帯です。この温度帯が全体のオイルフィーリングを最も良く示します。 
 例えば10W-40の鉱物油(40℃動粘度:108)と5W-50の合成油(40℃動粘度:106)は全体のオイルフィーリングが良く似ています。
 合成油のほうがレスポンスはよい。鉱物油の方がトルク感はある。冬の始動性違う(1・2回転クランキングが違。合成油は温まるのが少し早い)オイルの汚れ(元々鉱物油の方が色が濃かったが早く黒くなったような気が)5W-50はマフラーに少し煤が付くかも。など細かい違いはありますが一番違うのは値段。でも全体的には同程度のオイルの硬さに感じられると思います。
 また10W-40鉱物油から5W-40合成油(どちらも100℃動粘度は同じくらい)に入れ替えると、大きな違いが出ると思います。
寒くなる頃始動性を良くする目的で入れ変えると、レスポンスに違いが出ます。燃費も図に乗って吹かさなければ伸びるはずです。合成油って凄いゾー。て単純に喜んでいただいていてもいいですが・・・。なぜそうなるかというと40℃動粘度が20程下がるからなんです。
 
 ここまで縷々書いてきましたが、最後にオイルの選び方のまとめなど。
1.最初に40℃動粘度を把握する。
アクセルフィーリングに重要なのはオイルの硬さなので、今のオイルがどんな風で、車とのマッチンクが硬いのか柔らかいのか判断する。
2.これからの状況が(寒くなる・暑くなる・サーキットに乗る・プラグやバッテリーが怪しくなってきた)だからこのくらい、と40℃動粘度を上げ下げしてみる。レスポンスが欲しければ低めトルク感増やすなら高めに、初めは2割(67←80→96)状況により1割変えれば体感できる。
3.候補になりそうなオイルのデータを集める。
4.状況と好みを加味して表示粘度を選ぶ。サーキットに乗るなら高温側が高い方(選択肢に15w-40と10W-50があれば10W-50)またはHTHSの高いエステル油に。冬に向けバッテリーが不安なら低温側が低い方(選択肢に10w-40と5W-40・50があれば5W)を選ぶ。

 簡単でしょ。きっとベストにマッチするオイルが見つかりますよ。
Posted at 2008/07/04 20:05:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | クルマ
2008年07月03日 イイね!

トルクとレスポンスの狭間で オイル選び(粘度表示は当てにならない)

 エンジンオイルを選ぶとき、私は車が活発にストレスなく走れるように選びます。レスポンス良く吹け上がり、トルク抜けせずにアクセルに車速が乗ってくる感じです。レスポンスとトルク感が旨くバランスしている事が大事で、夏場はトルクより冬場はレスポンスよりに調整します。

 他の方のオイル選びを見聞きすると、粘度表示に頼って選んでいるようですが、思ったように選べました?。
 オイルの硬さ柔らかさのフィーリングを考えて選ぶ時に、粘度表示は当てになりませんよ。当てにできるのは同じ会社の同一クレードで粘度違いのオイルに変えるときだけです。「5W20柔らかすぎ→5W40硬すぎた→5W30調度いい」というようなことが成り立ちます。同じ会社で別の性格のオイルにしたり、違う会社のオイルにすると、「5W20柔らかすぎ→0W40まだ柔らかすぎる→10W50全然吹けない→10W40まだ重すぎる→10W30かったるい気がする。何入れても駄目か?次は添加剤でも。」となることに。

 粘度表示って低温側と高温側の組み合わせで書いてあります。高温側の温度100℃の動粘度で区分していますが、油温100℃の5W40と5W50のオイルでアクセルフィーリングがどう違うかわかります?。
 同じ会社の同一クレードで粘度違いのオイルは、普段の走行中そっくりなフィーリングです。油圧計なら#40が低くて#50は高い数値を示したり、アイドリングの音が小さくなったりする。多少燃費に差が出るかも。でもアクセルフィーリングは・・・?踏みっぱにしたことがある人なら解かると思いますが、レッドゾーン付近の伸び・音・振動なんかに違いが出るんです。高温側の表示粘度は高負荷の時の目安なんです。
 高温側の粘度表示を揃えてもアクセルフィーリングは違います。例えば10W-40と0w-40では、冬場の始動性や水温計の立ち上がり時間が違いますが、普段走行中もアクセルレスポンスに違いが出ます。
 低温側の粘度表示は油温-20℃~-40℃の時の違いを表しています。低温側の粘度表示を揃えてもアクセルフィーリングは違います。例えば5W-20と5W-40。始動性は似てますがオイルの硬さ感が違います。5W-40適合の車に5W-20を入れ回転を上げて走るととたんに煩く感じます。アクセル踏みたくない感じです。
 どちらか一方を合わせても粘度のフィーリングは違ってきます。そして両方同じ粘度表示のオイルでも、粘度のフィーリングは違います。

 つまり粘度表示にはアクセルフィーリングを表す数値が書いてないんです。だから、粘度表示が同じオイルでもレスポンス重くてトルクがあるオイルもあれば、ビンビンに吹けるけどトルク感ないオイルもあるわけです。もちろん0w-20のオイルと比べて15w-50が柔らかいフィーリングなんて事はありませんよ。でも15w-40と比べて15w-50が柔らかいフィーリングならあります。

 HTHSの値を基準にしようとする方もいます?これもアクセルフィーリングには関係しません。HTHSは150℃の焼き付きにくさを示す値です。ちなみにこの値がいくら高くてもロングライフにはなりません。HTHSは基油性能が出る部分なので、この数値が効いてくる前に添加剤がすっかりやられてしまいます。サーキットメインなら差がつくかな。高温側の粘度表示と同じで高負荷で車を使う時どれくらいマージンが必要か考えて、最低ラインをクリアーすればいい数値です。高けりゃ高いほど安心てこともあるけど・・・。安心とフィリングが良いとは違います。

                                                       つづく

Posted at 2008/07/03 03:24:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | クルマ
2008年07月02日 イイね!

動粘度と粘度指数のオイルデータ(NA車の友#40編)

低温側の粘度バリエーションが増えて、選びやすくなった#40番。省燃費油に不安や疑問をお持ちの方にはこちらの粘度から。#50に比べて大量になってしまいました。

<40℃動粘度80以下の超レスポンスタイプ>
Red Line (金属缶)0W-40 63.2 12.4 199

MOTUL 300VPOWER 5W-40(汽全) 71 14 198
MOBIL 1 Extreme 0W-40(全) 71 13.5 196
Castrol Super Racing 0W-40(全) 73.6 12.9 177
FINA FIRST 0W-40(半) 75.0 13.0 176
TOTAL Quartz 9000 0W-40 (全) 75 13 176

SHELL Helix Ultra 5W-40 (全) 76.3 13.8 187
BP Visco 7000 Sport 5W-40(全) 77.8 12.6 174
Agip TECSINT SX 0W-40(汽全) 78 14 182
MOTUL 300V CHRONO 10W-40(汽全) 79.5 13.5 174
BP Visco 7000 0W-40(全) 80.0 14.5 190
MOBIL 1 SuperSyn European Car Formula 0W-40(全) 80 14.3 187

<40℃動粘度80台の吹け上がり軽いタイプ>
OMEGA F26 SJ 5W-40(?) 81 14.1 180
BP Visco 5000 5W-40(半) 84.0 14.3 175
ESSO Ultron SL 5W-40(全) 84 14.2 175
FINA FIRST 5W-40(半) 85.0 14.0 170
Chevron Supreme Synthetic SJ 5W-40(全) 87.7 13.7 158
Havoline Synthetic SJ 5W-40(全) 87.7 13.7 158

TOTAL Quartz 9000 5W-40 (全) 88 14.5 172
Agip EXTRA HTS 5W-40(汽全) 89 14.1 163
MOBIL SUPER S 10w-40(半) 89.4 13.7 155
RED LINE (プラボトル)0W40 89.4 15.7 189
OMV FULL SYN 5W-40(全) 89.6 14.5 169
Rspsol Elite 50501 TDI 5W-40 90 14 150
Repsol Elite Competicion 5W-40(全) 90 14.6 155

<40℃動粘度90台トルク&レスポンス バランスタイプ>
Pennzoil Performax SJ 10W-40(汽全) 91 14 158
Agip SINT EVOLUTION 5W-40(汽半) 93 14.1 155
Pennzoil Performax SJ 10W-40(汽全) 93.1 14.1 156
OMEGA F23 SJ 10W-40(?) 93.6 14.5 160
BP Visco Sport 10W-40(半) 94.0 14.2 155
RED LINE(プラボトル)5W40 94 15.1 170
Agip SINT 2000 10W-40(汽半) 94 14.1 154
Agip TECSINT SL 5W-40(汽全) 94 14.3 158
Pennzoil Performax SJ 5W-40(汽全) 94.8 14.7 162
Repsol Elite Multivalvulas 10W-40 95 14.3 140
Exxon Superflo 10W-40(礦) 96 14.1 147
NUTEC NC-20 10W-40 97.0 15.56 171
ESSO Ultra SL 10W-40(半) 97 14.4 156
QUAKER STATE 4X4 SUV Trucks 10W-40(半) 97.4 14.7 157
ESSO Uniflo SL 10W-40(半) 98 14.4 156
RED LINE (プラボトル)10W40 98 14.6 154
Castrol TST M 10W-40(半) 98.63 14.25 148
OMEGA S5 SJ 10W-40(?) 100 15.5 150
Agip SUPER SL 10W-40(汽半) 100 14.6 152
TOTAL Quartz 7000 10W-40(半) 100 14.5 150
Red Line (金属缶)10W-40 100 15.7 167

<40℃動粘度100台トルク充実タイプ>
Chevron Supreme Semi-Synthetic SJ 10W-40(半) 100.7 14.3 146
FINA EXCEL 10W-40(半) 101.9 14.3 145
Red Line SJ 10W-40(半) 102 15.3 159 中国向
Chevron Supreme SL 10W-40(礦) 104 14.8 148
SPEED MASTER SPECIAL STAGE SJ 10W-40(全) 104 15.4 157
OMV SYN COM 10W-40(半) 105 14.4 141
P-CANADA GOLD 10W-40(?) 105.2 15.3 153
SHELL Helix Plus 10W-40(半) 105.3 15.3 152
SHELL Helix Standard 15W-40(礦) 106.2 14.3 140
Chevron Supreme SL 15W-40(礦) 106.9 14.5 140
Repsol Elite Inyeccion 15W-40 107 14.5 125
ESSO Uniflo SL 15W-40(半) 107 14.4 141
P-CANADA GOLD 15W-40(?) 107.5 14.29 153
BP Visco 3000 10W-40(半) 108.5 14.3 156
Agip F.1 SUPERMOTOROIL 15W-40(汽礦) 109 14.5 130
TOTAL Quartz 5000 15W-40(礦) 110 14.5 135

<40℃動粘度110を超える超トルクタイプ>
Repsol Elite TDI 15W-40 111 14.6 125
QUAKER STATE 4X4 SUV Trucks 15W-40(半) 115 16 145
76Lubricants Guardol QLT 15W-40 116 15.3 139
OMEGA A66 SJ 5W-40(?) 120 14.6 152
Conoco Hydroclear Super All Season SUPER 40(?) 136 14.2 102
OMEGA S7 SJ 5W-40(?) 141 15.2 168

上記のデータは#40のオイルを40℃の動粘度の柔らかいものから並べたもので、商品名・40℃動粘度・100℃動粘度・VI(粘度指数)の順に表記している。元ネタは中国のサイトで、私が興味のあるオイルのデータを加えてあります。(全)は全合成油(礦)は鉱物油を表していると思われる。日本での商品名と必ずしも合致しない。また日本での商品データと必ずしも合致しないので注意されたし。
40℃の動粘度が何を示すのか:クランキング後、水温計がやっと動き出してから、走行15分後水温・油温ともに80℃付近まで上昇してきた頃まで間のオイルフィーリングを示します。100℃動粘度が示す温度帯になると高音側が13~15に集約している(#40で絞っている)こともあり、あまりフィーリングに差が出ないのに比べ、低温側は幅広く分散していますから、同じ#40でも40℃の動粘度の差が走行全体のフィーリングの違いに大きく影響します。

1、40℃の動粘度は概ね70~120まであります。70は10W-30の鉱物油に良く出てくる数値です。メジャーズの基準にでもなっていたのか?120は#50編をご覧になればわかるように5W-50と比べても硬めの数値です。
 
2、0w-40・5w-40.10w-40・15w-40と入り繰りしながらも順に並びます。各粘度表示グループごとに見てみるとオイルごとの特徴が見て取れます。

#50編でも触れましたがRed Line (鉄缶)0W-40が0Wの中でも飛びぬけて柔らかい数値です。高温側の12.4は本来#30の表記のはず・・・?。どうせなら0W-35と表記すれば感じが出るのに。

RED LINE (プラボトル)0W40は0Wの中では硬いオイルです。高温側も15.7あり、0W-45と表記すれば感じがつかめるでしょうか。5W-50のホンのチョイ下が欲しいというコアな方用です。

FINA FIRST 0W-40TOTAL Quartz 9000 0W-40はパッケージ違いの同一油。他の粘度表示は違います。ちなみにChevron Supreme Synthetic SJ 5W-40Havoline Synthetic SJ 5W-40も同じ油。

MOTUL 300VPOWER 5W-40・CHRONO 10W-40は柔らかいオイル。MOTULのレスポンスが鋭いのもうなずけます。
*仕向先日本のデータはもう少し硬いものになっていますが、他と比べれば柔らかいオイルです。

SHELL Helix Ultra 5W-40 は超高VI精製油。

76Lubricants Guardol QLT 15W-40は10年選手・20年選手の大排気量車ご用達の品。やさしく適合してくれます。かなりドロドロしていますが未だ上には上があるようで、Conocoの単番はともかく粘度表示5W-40のOMEGA S7がいかなる物か興味が湧きます。

3、ターボ車はタービンの高温発熱に対処するため、高温性能の高いオイルが必要なので、粘度も高いものが選ばれてきました。ターボ付なら#50を選ぶのが安全と思います。回さない人にはターボが不要。
NA車はオイル劣化の破壊的要因がひとつ少ないので、ターボ車より高温側の粘度を落として高回転までレスポンスを楽しむ方が理にかなっています。ただし高出力化しエンジンスペースが狭くなって、熱に厳しくなっているのも事実で、マージンをどれくらい取るか悩むところです。
ピストンクリアランスの狭い車なら、大排気量車も0W-40が十分有効に使えます。(GT-Rの指定油も0W-40)抜群のレスポンスが味わえるカモ?。ただしクリアランスの拡がってしまった車には、オイルべりやオイル上がりといった不具合が出やすく、また何よりトルク抜けした空回り感が出てしまい、ドライバビリティーを損ねます。すぐに15wに行きたいところですがトルク感とレスポンスはバーターですから、上記データを参考に40℃動粘度を上げてベストなポイントを探してみてください。
Posted at 2008/07/02 06:02:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | オイル | クルマ
2008年06月29日 イイね!

動粘度と粘度指数のオイルデータ(スポーツ走行の友#50編)

#50のオイルといえばスポーツ走行の必需品ですが、街乗り兼用イヤほとんど街乗り。といった方があまり気合の入ったオイルを選ぶと<燃費がドウジャ。出足がドウシタ。>と泣く方が居るとか居ないとか。動粘度と粘度指数のデータを並べながら、オイル選びの参考になればと書いてみます。

<40℃動粘度120以下のレスポンスタイプ>
NUTEC NC-50 10-50            98.5 17.4 194

Gulf ARROW GT50 10W-50           100.0 18.08 200
Agip EUROSPORTS 5W-50(汽全)         100 18.5 206
OMEGA F27 SJ 5W-50(?)              101.3 17.4 189
MOBIL 1 Fully Synthetic 5W-50(全)     102 17.3 187
SPEED MASTER PRO RACING SPECIAL 5W-50(全)   103.5 19.3 209
QUAKER STATE Full Synthetic 5W-50(全)     104.8 18.2 193
Castrol syntec SL 5W-50(全)            110 17.5 175
OMV FULL SYN SJ 10W-50(全)       112 19.7 180
BP Visco 7000 Sport 15W-50(全)  114 17.5 184
Castrol Super Racing 5W-50(全)          114.5 18.9 185
TOTAL Quartz 9000 10W-50(全)         115 17 164
SPEED MASTER F1 PRO SPEED RACING 10W-50(全)  116 17.9 172
SPEED MASTER F1 SPEED RACING 15W-50(全)    116 17.9 172
Repsol Rally Racing 5W-50(全)           116.5 18.7 180.4
SPEED MASTER RACING SPECIAL 5W-50(全)     117 18 171
NUTEC NC-41 10W-50               118 19.3 180

<40℃動粘度140以下のバランスタイプ>
FINA FIRST 5W-50(全)           122.3 19.0 176

MOBIL 1 SuperSyn Performance Driving15W-50  125 -- 153
MOTUL 300V COMPETITION 15W-50(汽全)   128 17.8 154
SHELL Helix Standard 15W-50(礦)   128.5 17.8 154
OMEGA S6 SJ 10W-50(?)           129 18 154
OMEGA F22 SJ 15W-50(?)           129.1 17.1 144
Pennzoil Performax SJ 15W-50(汽全)   134 18.9 160
RED LINE 15W50                 138 19.6 162
Agip F.1 SUPERMOTOROIL 15W-50(汽礦)   138 18.3 147

<40℃動粘度160以下の油膜重視タイプ>
MOBIL SUPER 15W-50(半)        141 18.2 146
TOTAL Quartz 7000 15W-50(半)       143 18.5 146
RED LINE 10W50             144 21.3 173
SPEED MASTER RECORD SJ 15W-50(全)   147 20 172

Repsol Elite Super 20W-50          150 18 120
BP Super V 20W-50(礦)           154.0 18.0 130
TOTAL Quartz 4000 20W-50(礦)        155 17.0 120
TOTAL Quartz 5000 20W-50(礦)        156 17.0 117
Agip F.1 SUPERMOTOROIL 20W-50(汽礦)   160 18 130
BP Visco Sport 20W-50(半)        163.0 18.7 129

<40℃動粘度170以上のクラシックカー向特殊用途タイプ>
OMEGA A99 SJ 10W-50(?)            170 19 165
ESSO Uniflo SL 20W-50(半)          171 19.1 127
Conoco HydroclearHighPerformanceSL20W-50(?)  173 18.8 122
TOTAL Quartz 5000 15W-50(礦)       173.5 19.6 130
Chevron Supreme SJ 20W-50(礦)        176 19.0 122

上記のデータは#50のオイルを40℃の動粘度の柔らかいものから並べたもので、商品名・40℃動粘度・100℃動粘度・VI(粘度指数)の順に表記している。元ネタは中国のサイトで、私が興味のあるオイルのデータを加えてあります。(全)は全合成油(礦)は鉱物油を表していると思われる。日本での商品名と必ずしも合致しない。また日本での商品データと必ずしも合致しないので注意されたし。
40℃の動粘度が何を示すのか:クランキング後、水温計がやっと動き出してから、走行15分後水温・油温ともに80℃付近まで上昇してきた頃まで間のオイルフィーリングを示します。100℃動粘度が示す温度帯になると高音側が17~20に集約している(#50で絞っている)事もあり、あまりフィーリングに差が出ないのに比べ、低温側は幅広く分散していますから、同じ#50でも40℃の動粘度の差が走行全体のフィーリングの違いに影響します。

1.40℃動粘度の数値が100を切る物から170を超える物までかなり幅広くあることが解かります。

40℃動粘度の数値100は10W-40のほぼ中心値で、VIの大きい合成油は100を切ることが多く、またVIの小さい鉱物油は100を超えることが多いです。40℃動粘度の数値が100くらいのオイルは10W-40のオイルとエンジンの温まり方がほぼ同等になります。フィーリングも近い(外気温が極端に低いと5W-50が優位です。)
40℃動粘度の数値170は15w-60等にも見られるかなりドロドロな値です。なかなか温まらないオイルで、燃費に響きます。

2.5W-50・10W-50・15w-50・20w-50と、入りくりはありますが順に並んでいます。5W-50から各粘度表示毎に見ていくと、各オイルの特徴が見て取れます。

FINA FIRST 5W-50 は100℃動粘度も高めで5W-50の中では硬いオイルです。

NUTEC NC-50 10W-50 は100℃動粘度も低めで10W-50の中では柔らかいオイルです。 フリクションを無くしてレスポンスを高めています。表示粘度以上にレスポンスよく感じさせるマジックか?

BP Visco 7000 Sport 15W-50(全)は100℃動粘度も低めで15W-50の中では柔らかいオイルです。

始動性は粘度表示順にFINA<NUTEC<BPとなりますが、オイルの硬さの感じはNUTEC<BP<FINAの順になります。

Chevron Supreme SJ 20W-50 はかなりドロドロ油です。同社の10W-40がVIもそこそこある平均的数値のオイルなのですが、20W-50はOLD STYLEの鉱物油でheavyなつくりです。あまり一般性は無さそうですが、冷間時のオイル減りを防ぐとかトルク感を出すなどSTPの青缶の替わりに使えるかもしれません。

3、低温側100~140に高VIの合成油、150以上に低VIの鉱物油と分かれています。

SHELL Helix は高VI精製油が使われています。

SPEED MASTER RECORD・REDLINE 10W50 は同社の他の#50と耐熱性・レスポンスなどの性格を分けたオイルです。

MOTUL 300V と何かにつけ比較されるREDLINEですが、粘度で比べると#40・#50ともMOTUL 300Vより硬いデータです。REDLINEはワイドレンジほど粘度を上げてライフを保とうとしているようです。またMOTUL 300Vの#40クロノ・パワーは両方ともとても柔らかいオイルで40℃動粘度は0w-40クラス。REDLINEよりフリクションが無くレスポンスが良いとの評価を稼いでいる一因かもしれません。これに対抗してか、日本製のREDLINE(金属缶)は0w-40という更に柔らかいオイルを出しました。40℃動粘度は5W-30クラスのサラサラ油。レスポンスでは負けないだろうが、さて全体の評価は???

#40からステップアップをお考えでオイル交換までサーキットには1,2度行くかも、くらいまでの方は、#50の中で40℃動粘度120までのオイルを選んでおいた方が吉と想ワレ。これ以上のオイルを選ぶとサーキットから帰った後すぐオイル交換したくなると想ワレルョ~ン♪。てことで#50編はおしまい。
(ps:冷却性の足りないターボなどは更に高い粘度の方がいいかも。結構な粘度入れてるのにタレが早いというのは、冷却が間に合っていない証拠。強化オイルクーラーに変えるのが先です。サーキット通いするなら、オイルを頻繁に変えるより安全で安く付くかもデス。)
Posted at 2008/06/29 22:02:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | オイル | クルマ

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何シテル?   07/02 21:46
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