2008年06月27日
エンジンオイルの粘度グラフを引いていて、不可解なことがあった。
同じ粘度表示(ex:10W-50)でもオイルの動粘度はそれぞれ違う。#50では100℃の動粘度:16.3~21.9cstまでの幅で、レスポンスを重視した低い数値のものや、耐熱性を確保するために高い数値のものがある.また、100℃の動粘度がほぼ同じ数値のオイルでも40℃の動粘度には違いがある。 大概のオイルの硬い・柔らかい・吹き上がりが軽い・重いなどのフィーリングの違いは、動粘度のわずかな違いに現れてくる。
一般に粘度指数:VIは100℃と40℃の動粘度の差を示し、粘度の差が小さいものがVIは大きい数値となる。VI:100程度の単番オイルからVI:200を超えるものがある。
そこで、100℃の動粘度が同じでVIが同じであれば同じ粘度表示になりそうなものだが、これまた違いがある。オイルは温度が低くなるにつれて加速度的に硬くなっていくが、40℃以下でより硬くなるオイルと硬くなるのが緩やかなオイルがあるのだ。基油の性質によるのか、粘度の上昇(オイルの硬化)を抑える添加剤が使われているのか、または両方の要因か。
このため低温側粘度表示が逆転することもある。100℃の動粘度がほぼ同じ数値の#50オイルで高VIオイルが10W-50、それより低いVIのオイルが5W-50になったりする。
低温側の粘度表示は、始動性及び始動後の暖まりやすさくらいしか表さないと思っていたが、低温側粘度を柔らかく保つために添加剤が使われているとすると、オイルのもちに影響があるかもしれない。高VIでナローレンジのオイルは持ちが良いという説にひとつ説明が増えた。
Posted at 2008/06/27 03:52:00 | |
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2008年05月28日
前回のつづき・・・。
条件1・2に合うものの中でSUNOCO BRILLを選びました。4L缶+1L缶で予算内(ヤフオク)。混合表が示され望む粘度に調整できる。レッドラインとともにHTHS値が高く、粘度調整に融通が利きそう。等の理由からです。夏季・冬季で粘度調整しますから、ショートレンジも気になりません。
HTHS値が高いのはそれだけ基油であるエステルの割合が多いと思われ、粘度設定を下げることができます。フリクションロスが減りレスポンスか上がります。燃費もガッハッハ~~となるらしい。あまりレスポンス性能の評判を聞きません。基油の性能に頼っているんでしょう。いい添加剤を使っていないのか量をケチっているのか(よく言えばトルク型とか)。以前エステル油は低回転が重いといわれていました。低温側表示(○W-)が高いのも、その辺を意識しているのかもしれません。粘度グラフではもう少し柔らかい値を示します(12.5W→5W・17.5W→10W)。粘度を下げてフィーリングが合わないときは、粘度を戻してミリテックでレスポンスを上げる手もあります。
当初は夏季#50/4L+#20/1Lで100℃粘度15.43mm2/s・冬季#40/4L+#20/1Lで100℃粘度13.08mm2/sで試してみます。
私の車では市販の5W-50(SM・Ca・BEUP)を使うと夏でも朝少し重く感じます。立駐の為充分に暖気していられません。走りはじめに『今日もご機嫌だね.♡』とはならないのです。5W-50と15W-40で粘度グラフを引くと40℃付近で交差し、走行中は15W-40の方が全域オイルが柔らかいことがわかります。クランキングや暖気時間が気にならない時期、エステルで油膜の強さに安心してレスポンスを感じる方が私にマッチします。ちなみにBRILL#40のHTHSはPAOや鉱物油の#50とほぼ同値です。
Posted at 2008/05/28 03:34:08 | |
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2008年05月26日
前回、現在の車には初のエステル油を経験し、次もエステルで!といろいろ探してみました。エステル油は押並べて評価も高く高額なのですが、5L/8,000円一般の化学合成油並みの値段で手に入るものを第一条件に、第二条件として同一グレードで夏用・冬用の粘度調整が効く物をピックアップしました。私は春と秋、走行距離によらず必ず交換します。冬に合うオイルを夏に乗ると節度無く吹け上がりアクセルのリニア感を損ねますし、夏に合うオイルを冬に使うと道中なかなかモッサリ感が抜けず、無駄に低いギアーで引っ張ったりするハメになるからです。
超高額1L/3,000円超にはNUTECをはじめとするヨーロピアンブレンダーオイル。(同じエステルでも質がいい???とか。添加剤の違いでしょうけど・・・)。『エステルは低回転で重い』などというのは今は昔。どのオイルも超高潤滑でハイレスポンスを売りにしています。(いい添加剤を使ってるんでしょッテくどい)。もちろんエステルですから高耐熱も売りです。元々レースユーザー用で生産量がありませんし、輸入量も限られた数しか入ってきません。私のような『ちょっとエンジンの調子を上げるために使ってみる』といった向きには本来お呼びでないオイルです。国産ではASHもこのレンジで評価を上げてます。
エステル油を売りにしている欧州メーカーはモチュールを除きどこも事業規模の小さい会社です。多少潤滑油業の歴史を刻んだ会社でも、レース用オイルの売り上げは高が知れています。高出力車だからといってトップグレードのオイルを入れるのはアラブの方々か日本の方だけのようです。話が横道に・・・。
一方1L/1,000円台で出しているエステル油もあります。タクマイン・レッドライン・スノコ等。『タクマインは販売形態で、レッドラインは並行輸入品がドル安で、スノコはエステル元売の強みでこの値段を実現』と喧伝しています。スノコはポリオールエステルのみ使用しているようですし、レッドラインは米本国での販売量が他メーカーとは桁違いですから、量産効果が物を言っているのでしょう。米本国では1Q/1,000円以下で販売されているようです。
Posted at 2008/05/26 05:35:03 | |
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2008年04月01日
1.車検時無料で入っていたのはTOYOTA キャッスル10w-30 フィルター交換 2007.03
高速を700KM程走り、渋滞につかまったところで、ガサガサになっていた。30番は気温20度以下で高性能なOILのみ使用可とマニュアルに記載あり。私の走行条件では無理がある。
2.コストコ経由ヤフオク流れのSHEVRON Supreme10W-40/3Q&20W-50/3Q+ ミリテック360ml(1LくらいOVER):6L 2007.05
半そでの季節、40番&50番+ミリテック300ml 推定粘度15W-45。ミリテックが効いてかなり滑らか。エンブレ効かない。SHEVRON Supremeに大きな欠点は無い。
盛夏にFSWに乗ったところオイルブロー。オイルの入れすぎによるオイル上がり。冷却水が遣れていて油温上昇、PCVバルブが詰まっていたのか等と想像される。走行2回目、雷雨でラジエーターが相当冷やされても青煙を吐いた。走行後オイル量はゲージ中間迄減っていたが、帰途時走行フィールに異常なし。
3.SHEVRON Supreme10W-40/4Q+PCVバルブクリーナー2本500ml+ミリテック少々+ KURE多走行車用180ml+セラミック・テフロン他添加剤2本500ml:上抜き・尻上げ5.1L UP近く 2007.12
オイルブローによりオイルラインの汚れが気になり、オイル漏れも車庫に拡がったためその対策で入れ替えた。抜いたOILはしっかり汚れていた。交換後オイル漏れは収まった。エンジンフィールは良好。固体潤滑剤が入ると芯のある精度感を感じる。気のせいか?
この間に ATF・デフオイル・冷却水の交換を行った。特にATFはトラコン辺りから4速・5速で低回転からの微加速走行時にゴーゴー異音が出ていたので、フィルターごと全交換し見事異音は解消した。またフリクションが無くなり車が軽くなった。しかしATFが柔らかすぎたのかエンジン回転の上昇に伴ってウイーンウイーンと別の音が気になり出した。加速には支障ないので様子見する。
4.SHEVRON Supreme10W-40/4.4Q+PCVバルブクリーナー2本500ml+ミリテック少々:上抜き・チョイクラ4.8L MID 2008.02
寒くなり、クランキングの時間が長くなったのと油圧計の立ち上がりが遅くなったため入れ替えた。KURE多走行車用が粘度を高くしたと睨んだのだが・・・。前回からあまり走行していなかったのにOILはかなり汚れていた。オイルラインの汚れが出た模様。オイルフィルターが詰っているかも・・・。入れ替え後は少しエンジンのかかりが良くなった。フィルター交換は次回に。エンジンフィールに不満なし。
5.P-1R 5W-40/4L+SHEVRON Supreme10W-40/0.6Q:上下抜き4.6L LOW近く 2008.03
購入したP-1R 5W-40の1缶が運送屋に潰されていたので急遽投入。フィルター交換しようともぐったが、フィルターの頭が一部変形してキャップが嵌らず断念。フィルター交換はまたも持ち越し。エンジンコンディショナーを吸い込ませて燃焼室内のカーボンクリーニングをしたが、抜いたOILは汚れていなかった。前回で汚れは抜けたのか?
現車には初のエステル油だがよく回る。中低回転域ではモーターの様。トルク感がなくデロデロに回る。吹かして走ったが今のところオイル喰いは無い模様。長距離を走ってテストしたいが、ガソリン代が高くて気が引ける。このOIL、夏に乗るなら60番を1L足してやればバッチリ嵌りそう。
フィルター交換は、暖かくなり油温計の上がりが遅いのも気にならなくなってきたし、プラグ交換時までこのままいきそう。
オイル漏れもたまに焦げ臭いが収まっている。KURE多走行車用+PCVバルブクリーナーは成功したようだ。エステル油もゴムシールを膨張させるので、縮んでひび割れかけのゴムシールには良い方に作用してくれるはず。
上抜き4.5L 尻上げ0.2L フィルター0.3L クランキング0.3L計5.3L。
Posted at 2008/05/25 23:43:23 | |
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