2008年05月28日
前回のつづき・・・。
条件1・2に合うものの中でSUNOCO BRILLを選びました。4L缶+1L缶で予算内(ヤフオク)。混合表が示され望む粘度に調整できる。レッドラインとともにHTHS値が高く、粘度調整に融通が利きそう。等の理由からです。夏季・冬季で粘度調整しますから、ショートレンジも気になりません。
HTHS値が高いのはそれだけ基油であるエステルの割合が多いと思われ、粘度設定を下げることができます。フリクションロスが減りレスポンスか上がります。燃費もガッハッハ~~となるらしい。あまりレスポンス性能の評判を聞きません。基油の性能に頼っているんでしょう。いい添加剤を使っていないのか量をケチっているのか(よく言えばトルク型とか)。以前エステル油は低回転が重いといわれていました。低温側表示(○W-)が高いのも、その辺を意識しているのかもしれません。粘度グラフではもう少し柔らかい値を示します(12.5W→5W・17.5W→10W)。粘度を下げてフィーリングが合わないときは、粘度を戻してミリテックでレスポンスを上げる手もあります。
当初は夏季#50/4L+#20/1Lで100℃粘度15.43mm2/s・冬季#40/4L+#20/1Lで100℃粘度13.08mm2/sで試してみます。
私の車では市販の5W-50(SM・Ca・BEUP)を使うと夏でも朝少し重く感じます。立駐の為充分に暖気していられません。走りはじめに『今日もご機嫌だね.♡』とはならないのです。5W-50と15W-40で粘度グラフを引くと40℃付近で交差し、走行中は15W-40の方が全域オイルが柔らかいことがわかります。クランキングや暖気時間が気にならない時期、エステルで油膜の強さに安心してレスポンスを感じる方が私にマッチします。ちなみにBRILL#40のHTHSはPAOや鉱物油の#50とほぼ同値です。
Posted at 2008/05/28 03:34:08 | |
トラックバック(0) |
オイル | クルマ
2008年05月26日
前回、現在の車には初のエステル油を経験し、次もエステルで!といろいろ探してみました。エステル油は押並べて評価も高く高額なのですが、5L/8,000円一般の化学合成油並みの値段で手に入るものを第一条件に、第二条件として同一グレードで夏用・冬用の粘度調整が効く物をピックアップしました。私は春と秋、走行距離によらず必ず交換します。冬に合うオイルを夏に乗ると節度無く吹け上がりアクセルのリニア感を損ねますし、夏に合うオイルを冬に使うと道中なかなかモッサリ感が抜けず、無駄に低いギアーで引っ張ったりするハメになるからです。
超高額1L/3,000円超にはNUTECをはじめとするヨーロピアンブレンダーオイル。(同じエステルでも質がいい???とか。添加剤の違いでしょうけど・・・)。『エステルは低回転で重い』などというのは今は昔。どのオイルも超高潤滑でハイレスポンスを売りにしています。(いい添加剤を使ってるんでしょッテくどい)。もちろんエステルですから高耐熱も売りです。元々レースユーザー用で生産量がありませんし、輸入量も限られた数しか入ってきません。私のような『ちょっとエンジンの調子を上げるために使ってみる』といった向きには本来お呼びでないオイルです。国産ではASHもこのレンジで評価を上げてます。
エステル油を売りにしている欧州メーカーはモチュールを除きどこも事業規模の小さい会社です。多少潤滑油業の歴史を刻んだ会社でも、レース用オイルの売り上げは高が知れています。高出力車だからといってトップグレードのオイルを入れるのはアラブの方々か日本の方だけのようです。話が横道に・・・。
一方1L/1,000円台で出しているエステル油もあります。タクマイン・レッドライン・スノコ等。『タクマインは販売形態で、レッドラインは並行輸入品がドル安で、スノコはエステル元売の強みでこの値段を実現』と喧伝しています。スノコはポリオールエステルのみ使用しているようですし、レッドラインは米本国での販売量が他メーカーとは桁違いですから、量産効果が物を言っているのでしょう。米本国では1Q/1,000円以下で販売されているようです。
Posted at 2008/05/26 05:35:03 | |
トラックバック(0) |
オイル | クルマ