★ スターワゴン ★
もはや、4WD進化の限界を超えている。
何も足せない!何も引けない!
☆ スペシャリティーカー・デリカ ☆
1997年、最後の特別仕様車・アクティブワールド、その年の6月新車購入。
28年目に入り、39万キロを超えました。
弄るというようなことは出来てませんし、上げてもないし、下げてもない。が、
数え切れない修理と維持費、燃費もたいしたことなくリッター9、
いくら立派なAUDIOを積もうが、その全てを消し去る圧縮比21の爆発音。
静かに走ろう、乗り心地がうんぬんなんて全く意味を成さない。
ガラガラ・ゴロゴロ・ディーゼルの本質を誇るかのように、
気温が10℃を切ると途端に回らないエンジン。
ところが氷点下でも、グローさえ焚けば初爆で目覚める始動性の良さ、
これ何とも不思議な4D56T。
何故、こんなものに乗り続ける、
走るということの馬鹿々々しさ、他と比べることの無意味さを教えられ、
車に対する哲学をコロッと変えてくれる。
サイドミラーのサイズが物語る、これほど運転が楽な車は他にある?
胸の空かない加速に、車との一体感も無く、操った感は更に無く、とは言え、
ディーゼルの心地よい振動に、走るよりも信号待ちのアイドリングが癒しをくれます。
吹かないエンジン、切れないステア、効かないブレーキは企画・構想・設計通り、
基本理念を貫いて、
急ごうとか、先に行こうとかを、根底から忘れてしまう動力性能に運動性能。
おそらく、かつて人類が経験した最も俊敏性の無い乗用車の筆頭であろう、
ローパワー・ロートルクに80年代ATの組み合わせ
走りなんてあるわけがない、高速に入るなんて無謀もいいところ
まして、前の車に付いて行くことなんて、ありえない。
出足のトロさは自転車に抜かれ、ちょっと登りになれば、原チャに抜かれ
およそ勝てる相手はナメクジぐらい。
人馬別体を絵に描いたように、
得意の冬道もFRキープではアイススケート状態、が、一たび四輪に駆動が伝わるや、
タイヤから釘が生えたかの如く大地と一体に、「雪上の王」ライオンと化す。
1986年ラインオフ、1990年プロジェクターヘッド化、1999年生産打ち切り迄、
14年の永きに亘り4WDワンBOX史に輝くロングセラー。
今時のハイテク・ハイメカ構造とは異なり、重いを基本に無駄を組み合せた仕上げ、
それが魅力かどうか、自ら手を入れるには恰好の対象、
これだけは譲れないとエアロルーフ、ゲンコツ一つがやっとのヘッドクリアランス、
ペラペラのドア、端いっぱいに寄せたシートポジション、窮屈さといったら軽四の比ではない
おかげで、5ナンバー枠にも拘らず助手席までの遠いこと、
これほどに尖った車の再来は、エコが優先される今日において、まず期待出来ない。
運転は儀式、よじ登るところから始まり
座るとホッとする視界にこれから先も、乗り換えたくなる車の出現は・・・
これこそ正に King of 1BOX
★ 旅は、まだ終わらない ★
以下、
三菱ホームページより抜粋
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/corporate/pressrelease/corporate/detail391.html
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1997年10月01日
デリカスターワゴンが平成9年度グッドデザイン「ロングライフデザイン賞」を受賞
三菱自動車工業(株)では、
1986年の発売以来11年以上販売されている「デリカスターワゴン」が、
平成9年度グッドデザイン賞の「ロングライフデザイン賞」を受賞した。
このロングライフデザイン賞は輸送機器部門としては初の受賞となる。
審査は商品・施設別に14部門に分けて行なわれるが、
選定基準は単に外観デザインの良さだけでなく、
機能、品質、安全性などを総合的な視点で見て、それが商品として優れ、
私たちの生活をより豊かにするように作られているかが判断される。
ロングライフデザイン賞は、過去のGマーク商品選定後10年以上継続して生産・販売されている
商品で、今日なお選定の基準に合致している商品が選定される。
ロングライフデザイン賞を受賞したデリカスターワゴンは、1986年6月に独自のスタイリング、
ゆとりの居住空間、クラス初の4WD採用による高い機動力を合わせ持った他車にはない独自の
RVとして発売され、新しいジャンルを築き上げた。
デリカスペースギアの発売(94/5)後も生産販売を継続し現在に至っているが、
発売から11年以上経過した現在も根強い人気があり、
月平均600台という確実な販売実績を維持しているロングライフ車であると同時に、
同タイプの車では珍しく全国規模のファンクラブ(オーナーズクラブ)を多く有している。
今回のロングライフデザイン賞の受賞によりその評価が裏付けられたと言える。
-以上-