「一夢庵風流記」と言う、隆慶一郎著書の、私のバイブル的な小説があります。
主人公が前田慶次郎利益と言う戦国時代の浪人の物語です。
マンガ「花の慶次」と言う少年ジャンプ掲載の原作本でもあり、最近ではパチンコで有名ですよね!
登場人物に主人公の親友で、徳川家康に喧嘩を売った世に有名な「直江状」を書いた「直江兼続」が居りまして、NHKの大河ドラマ「天地人」で名が知れた人物です…
小説やマンガのクライマックスで私が大好きな場面に、上杉家の家老として直江兼続が雨の降る屋敷の庭で馬に乗り雨に濡れながら、縁側で座る前田慶次郎に仕官を求める様言う場面があります。
以下、小説の原文のまま…(小説文庫版546~547ページ)
いきなりクロスで慶次郎達の棲む離れの縁側に立ったのである。雨具も付けずびしょ濡れのまま、馬上にあって、じっと座敷を見つめていた。
(中略)
「殿と私は二十二日に心斎橋に発つ」
長い沈黙の後に兼続がぽつんと云った。
慶次郎は依然として無言だった。
「来てくれるんだろうね。頼むよ」
兼続の声がひびわれているように聞こえた。まぎれもない悲しみの響きがあった。
「3500円だ。今の上杉(WEST)には…」
ぷつんと声を絶った。
「あもん88殿もお待ちになっていられる」
ややあってそうつけ加えた。
同時に馬首を返して、唐突に出て行った。疾風の様にクロスを駆った。
「あいつ馬(運転)が上手いな」
初めて慶次郎が口をきいた。次いで、
「心斎橋で飲むことになるか」
満足そうにそう云った。
と云う事で、22日の「COCWEST新年会」に参加表明をお願いします(爆)
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2011/01/08 22:57:32