2010年08月30日
ロックナットは本当に安全なのか?
やたらと物騒なこのご時世、”日本には道端に鍵の掛かっていない金庫が転がっている”・・・
こんな事を言った外国人窃盗団が居たとか居ないとか。
確かに、夜中になれば人気のない田んぼの真ん中にでも平気で自動販売機が置いてあったりします。
車も一緒ですね。
先日来いろいろオイラは書いていますが、車両窃盗なんてどんな手段を講じていても、盗られる時は盗られるのです。
車両本体だけでは無しに、ホイールも含めた外装パーツやナビ、オーディオ、シートなどなど。
特にタイヤやホイールに関しては、昔一度書きましたが一部限定品を除いてシリアル番号なんて打っていませんし、シリアル番号を明記したシールが貼り付けてあっても、それを剥がしてしまえばそれまでです。
また、カーナビやオーディオに関しても、機器本体には基本的にシリアル番号が入っていますが、ほとんどの方が自分のカーナビやオーディオのシリアル番号なんて覚えていませんよね。
新品購入ならメーカー保証書などがありますが、二次流通や三次流通の盛んなこのご時世、中古購入した機器のシリアル番号なんて誰も知りません。
最近はやたらと”TOYOTA純正カーナビ”の盗難が盛んのようですが、メーカーオプションのカーナビなんて誰がシリアル番号なんて管理していますか?
車両組み立て時のコストダウンの為、一様な形状及び配線カプラーも同一・・・
盗っても本当に簡単に他車流用可能な訳です。
つまり、非常に二次流通させやすいって事です。
盗る方も、最近のパネルはほとんどがはめ込んであるだけなので、後先の事を考える暇もなく”バキッ”とひっぱれば、ものの数秒でナビを取り外せる環境が出来上がります。
最近はマックガード等からロックナットやロックビスが販売されていますが、ある工具を使えばあんな物クソの役にも立ちません。
あの”ある工具”自体が、特に特殊な工具でもなく本当にどこでも売っている工具ですので、困ったもんです。
本来はそう言った事に使う工具では無いのですけどね。
このような事は、ホイールにも言える事です。
マックガードをはじめとする特殊なロックナットや、欧州車でしたらロックボルトですが、確かに超格安で売っているロックナットよりは外すのに手間がかかりますが、マックガードなど高級なロックナットをつけている車のホイールって、狙われたらどういう手段を使ってでも盗られてしまいます。
格安のロックナットなんて、マスターキーなる物が販売され、誰でも簡単に入手可能な訳ですから。
盗る方からすれば、それほどホイールなどの商品知識が無くても、”マックガードで武装してあるホイール=高級で人気のあるホイール”と思われてしまいます。
ま、現実的にはそれほど高級なものでなくても、例えば特殊なホイールとか急に寒くなった時のスタッドレスタイヤとか、盗られる要素は様々なのですけど。
マックガードも確かに外しにくくはなっていますが、こちらも”とある工具”を使えば、簡単ではありませんがそれほど手間をかけずに取り外し可能です。
この”とある工具”も、ごくごく普通に売られています。
何種類ものマックガードを一台の車に装着している方もおられるようですが、盗る方は”プロ”です。
外す”とある工具”が汎用である以上、16本ないし20本すべてに異なったロックナットを装着していても全く意味がありません。
まぁ、気休めにはなりますけど。
じゃあ、どうすればいいのか?
セキュリティーに傾斜センサー装着か?
この傾斜センサーも曲者である事はみなさんご存知の通りです。
確かに、ジャッキアップして・・・ならそれなりに効果はあるのですが、今のセキュリティーシステムの作動原理を熟知している方なら、こんな傾斜センサーなんてクソの役にも立ちません。
盗られっる時は盗られる・・・
何をやっていても一緒なのです。
盗られにくくする・・・これが一番大事なのです。
盗られにくくする意味合いでは、マックガードやセキュリティーシステムもそれなりに効果はありますが、こう云った物で幾ら厳重に武装しても、”これで安心・完璧”なんていう”スキ”を見せたらそこでおしまいです。
やたらと”セキュリティーインストールで完璧”なんて書き込みを見かけますが、セキュリティーシステムの作動原理を理解している窃盗団からすれば、ある意味”盗り易くなった”と考えるのが妥当でしょう。
だって・・・”大金はたいてインストールしたから、完璧”と思っている方が非常に多いから。
また、インストールするショップも星の数ほどあります。
ショップが星の数ほどあるという事は、インストーラーも星の数以上いる訳です。
という事は・・・それを解除できる能力のある人間も・・・なわけなのです。
実際、インストールするショップにしろインストーラーにしろ、特段何の登録や技術講習が必要な訳でもなく、少しの電装系の知識とパネルの取り外し方の知識、セキュリティーシステムを入手できるルートがあれば、こんなオイラだって”ただ今よりセキュリティーショップを始めます!”なんて言える訳です。
ロックナットにしろ、セキュリティーシステムにしろ、”装着できる”ということは、”絶対何らかの手段を用いれば解除できる”程度と考えておくのが妥当かと。
装着できる人間が沢山居る=取り外しや解除の出来る人間も沢山居る
こう考えておくべきです。
まぁ、パーツに関しては”簡単に二次流通・三次流通させる事が出来るこのご時世”が、ひょっとすると一番の問題なのかも?
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工具バンザイ! | 日記
Posted at
2010/08/30 18:38:34
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