ここ最近、輸送コスト削減によって
トレーラーの数も大幅に増え、例えば港近辺ですと
”海コン”のトレーラー、製油所の近辺では
”タンクローリー”等多数見かけます。
フェリー輸送も盛んで、フェリー乗り場での貨物部分のみの積み込みや積み下ろしが盛んです。
かく言う私も、学生時代その地域の小さな運送会社で単発のアルバイトで
近距離ですが走らせていました。
牽引免許を取りにその地区の運転免許試験場に合格するまで通っていた時(4回くらいだったかな?)、その会社の
ドラ息子と知り合いになり、何故か頻繁に
”ちょっと頼む!”なんて連絡が入っていました。
免許を取ったからってすぐに運転できる代物ではなく、最初は本当に苦労しました。
しかも学生の身分、会社のそう大きな会社ではない。
結局時給につられて運転していましたけど。
某化学プラント向けの化学薬品のトレーラーでした。
何が怖いかって言うと、まず最初
公道デビューを果たした瞬間、
交差点が曲がれない。
よくトレーラーは
”バックが難しい”と言われますが、バックはすぐに
慣れてしまいなんて事は無いです。
そりゃ、あまりにヘンテコリンな所や狭い所に入れるときは結構気を使いますけど。
それに、私の場合引っぱっている物が物でしたので、
公道上でバックをする事などは殆どありませんでしたが、客先の構内では必ずバックしなければなりませんでしたね。
交差点は怖かった。
右折左折共に。
特に、停止線より頭を出して止まっている車があるときは。
本当、ぎりぎりです。
さてさて、最近良く
トレーラーが横転しています。
今日も首都高でタンクローリーが横転・炎上していましたね。
殆どが
”カーブを曲がりきれすに・・・”で済まされています。
実際の所、カーブを曲がりきれずに”キャ~”っと悲鳴を上げてブレーキを踏んでしまって
”スッテンコロリン!”なのですが。
でも、それで済ませていいのでしょうか。
特に最近多い”海上コンテナ=海コン”。
我社にも20フィート、40フィート問わずに毎日20本程度やってきますが。
この海コン、ちょっとクセモノです。
まず運転手は、
中身が何か殆ど知らないし、開ける事も制度上出来ない。
海コンですので、当然トラック輸送の前は船で
”どんぶらこ~”ってな具合で輸送されています。
しかも、海外からやってきたコンテナが多い。
一体中身がどのような状態で積まれているのか、中身は何かなんて全く分からない。
港で運転手がコンテナを受け取る前は、どのような状態で運ばれてきた物かもわからない。
それを引っぱって運転しています。
荷が片寄っていた場合、
20km/h~30km/hでも道路状況により簡単に横転します。
トラクター部分はABSが義務化になっていますが、そんなもの関係ありません。
この危険な状況は運転手にとって非常に脅威です。
荷崩れ事故は車を運転して生活している人間にとっては一番恥ずべき行為です。
人を引っ掛けたり車との事故はある意味仕方ない部分はありますが、
荷崩れ事故は完全に運転手の責任です。
荷崩れを起こさないように、また積荷の性格を読んで積んでいく、基本です。
当たり前ですが、積んでいる荷物はお客様の大切なお荷物です。
海コンの場合、運転手の方では制度上どうしようも出来ないのです。
積み直したくても出来ません。
コンテナには封印がしてあります。
原則荷主様しか開封できません。
この危険な状況、どうにかしないとエラい事になりますよ。
制度的に何とか出来ないものか。
また一般の運転者も、
こんな危険な状況で走っているコンテナがあると言う事を十分認識しておく必要があります。
Posted at 2008/08/03 18:24:37 |
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