ギボシ端子加工・・・
一度でも車や単車等の電装パーツを取り付けたり修理した事のある方なら耳にした事のある言葉です。
圧着ペンチを用い、配線の先端に端子をカシメて取り付けるあの加工ですね。
よく似た加工に
ファストン端子加工がありますが、こちらはいわゆる
”平形端子”です、
配線と端子をカシメる部分はほぼ同じです。
圧着端子加工にはこの他に、
“裸端子加工”や
“絶縁端子加工”などがあります。
コチラは車というより、どちらかと言えば
”一般電気工事”の時に使われています。
カーオーディオの電源配線の端末処理には
“裸端子+絶縁カバー”が一般的です。
それぞれに専用の圧着工具が存在します。
カーオーディオ用の”0G”や”2G”といった極太ケーブルをカシメる時は、手動ではなく油圧式の物を使ったりしますが、中には
”ハンマーとタガネ”でカシメて終わり!ってな極悪非道なショップもあるようです。
JIS規格をクリアした圧着工具を使用しなければ大変危険です、お気を付けください。
そういった”見えない所で手を抜くショップ”には出入りしないように。
愛車が燃えます!!!
規格をクリアした工具を使用すれば、圧着部分にきちんと刻印が入ります。
電気工事で主に使用される
”裸端子”や
”絶縁端子”にはきちんと
JIS規格が存在します。
端子自体にもそれに使用する工具にも、また加工方法にも。
当然です、一般家庭の電気工事から工場内やビル、デパートなどの大きな建物の電気工事にも使用されていますので、きちんとした工事をしなければ大変危険ですので。
ギボシ加工でよくある
”暫くしたらスッポ抜けた・・・”なんて事が発生したら大変危険ですし、工事のやり直しのきかない場所も有ります。
この二つに関してはきちんと加工すればまず抜ける事は無いようです。
しかしながら、
ギボシ加工・・・
加工の仕方がへたくそなのか、工具が悪いのか、はたまた端子自体が悪いのか・・・
オイラも良くスッポ抜けます。
一応使っている物は、工具が先日会社更生法が適用された
“泉精器 B125”、端子自体は
”日立オートモーティブ製”を使用しています。
これからもわかるように、精度がどうのこうのや安モンがどうのこうのと言った類の問題に関しては何も見当たりません。
多分素人が入手できる一番精度の良い物を使用しています。
じゃあ、
腕が悪い・・・そうかもしれませんね。
思い当たる節はありますけど、
もう何百回、いや千回の大台に乗っているかもしれません、加工回数は。
確かに、加工する時の気分や条件で
”ちょっとまずいな・・・”なんてやり直す事も有ります。
多分皆さんもそうだと思います。
100回やって100回完璧に加工できる事は無いと思いますし、
いつもいつも同じ端子を使ってる訳でもありません。
多くの修羅場をくぐりぬけてこられた方ならお気づきだと思いますが、
端子自体の精度が結構あいまい、かつカシメ部分の厚みもバラバラ、メーカーの違う端子同士だとうまく繋がらなかったり接触不良を起こしたりする・・・
こういった経験はありませんか?
ココで気になるのが、先に書いた
”裸端子や絶縁端子”のように、
きちんと統一された規格は?って所ですね。
実はオイラも最近知ったのですが、この
“ギボシ端子(Bullet terminal)”や
”ファストン端子(Faston terminal)”には、
明確な統一された規格が無いってことです。
最初は信じられませんでしたが、本当のようです。
端子に規格が無いってことは当然工具にも規格は存在しない。
どうりでずいぶん前から”良い圧着工具は無いのかな?”なんて探していましたが、良い工具は見つかるのですが
非常に相性の差が激しい。
しかもどの工具にも
”JISマーク”が入っていない・・・
こんなオイラですから、裸端子用と絶縁端子用の圧着工具は当然”JISマーク”入りです。
そりゃいくら探しても無いわけだ・・・
規格自体が存在しないのだから。
ようやく最近使って居る組み合わせで落ち着いている次第です。
でもこの組み合わせを外れると、どちらも普通の”ギボシ端子”と”ファストン圧着工具“なってしまうんですよね。
どうにかならないもんでしょうかね?
車弄りの世界では結構使われているのかもしれませんが、世界的な需要を見るとそれほど多くないのかもしれませんね、ギボシ端子加工って。
裸端子や絶縁端子にも似たようなものがありますので・・・
Posted at 2010/07/16 21:46:50 |
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工具バンザイ! | 日記