11月末を以って、
山陽新幹線の軌道から
0系新幹線が引退しました。
これで、0系新幹線は日本の新幹線軌道から無くなる事になります。
12月になって何度か
特別列車”0系ひかり”として走るようですが、
一応定期列車としては終わりました。
44年ですかね、
ご苦労様でした&お疲れ様でした。
近所を走っているおかげもあり、
幼少の頃から普通に接する事ができました。
前の土曜日でしたか、
多分私の目に映るのはこれが最後であろう姿を、車を運転しながら見ることが出来ました。
それほど
”鉄分が多い”ワケではありませんが、
幼少の頃から多少は鉄分多めですね。
ですので、特に引退って聞いても
どういうことはなく、
”ふ~ん・・・”ってな感じでした。
どちらかと言えば
”まだ走っていたの?”ってな感じです。
印象としてはやはり
”初代ドクターイエロー”のイメージが強いです。
”黄色い新幹線を見ると良い事がある・・・”本当によく聞く話です。
初めて見たときの印象がちょっと強烈過ぎました。
実際はどうなのかは知りませんが、
少なくともワタクシが今こうやって健康で普通に生活出来ている事は、何度も何度も
”ドクターイエロー”を見たからなんでしょうかね?
今は700系になっているようです。
さてさて、
高度経済成長の証として語られる”0系新幹線=ダンゴ鼻”ですが、車体や制御方法、運行方法など現実的に目に見える形での素晴らしさが取り上げられがちですが、
他にもっともっと素晴らしい技術開発の役目も担っていたと思います。
こういう問題は、実際沿線に普段生活している人間で無ければ実感できないのだと思いますが、
騒音や振動問題解決の役目は大変大きいと思います。
速くなればなるほど騒音と振動の問題は顕著に現れます。
沿線住民とのイザコザや訴訟などは本当によく聞きました。
実際の所、本当にすごいです。
飛行場の近くもすごいですが、沿線の騒音や振動もハンパではありません。
トンネルに入る時のあの”バチ~ン!”という強烈な振動、耳に焼きつく高周波の走行騒音など、はっきり言って本当に迷惑でした。
しかしながら、
そういう事も過去の話になりつつあります。
0系から100系、500系、700系、N700系になるにつれて、本当に改善されて来ています。
この素晴らしい改善や対策も”0系新幹線”あってこその賜物だと思います。
往々にして、やれ東京・新大阪間が何分短くなったとか、最高速がこれだけになった等に目が行きがちですが、
そういう素晴らしい技術の裏には沿線住民との良い関係を保つ為の技術開発があったことも忘れてはいけないと思います。
狭い日本の国土に出来るだけ直線の軌道を敷こうとすれば、
当然地元住民との問題がでてきます。
何故か今になっていきなり現実味を帯びて
きた
”リニア新幹線”にしても、
当たり前のように現在の新幹線技術が使われるのだと思います。
こういった目線で見ても、
0系新幹線の残した功績は大きいと思います。
”お鼻まんまるイモ虫型”の
カワイイ顔して、
44年間掛かってやってきた事は、とんでもなく素晴らしい事なのです。
Posted at 2008/12/03 19:28:38 |
トラックバック(0) |
ウダウダ | 日記