土曜日にこんな記事を見つけました。
DS故障は無償交換!?任天堂の“神対応”は本当か
物は使っているといずれ
何らかの故障やトラブルが出てきます。
当たり前のように
”大切に扱えば”長持ちしますし、悲しいかな所詮
工業製品の類には幾ら
品質管理が徹底されていても、多かれ少なかれ
”アタリハズレ”が
存在する事も事実です。
ただ、昨今の
品質管理技術の向上や
パターン化された一貫生産により、
品質のばらつきは少なくなってきていると考えるのが妥当でしょう。
製品には
”保証期間”という物が設定されている場合が多々あります。
期間内なら故障しても無償修理や交換などの条件が設定されていると思います。
もちろん、使用上における無理な取り扱いや設定されている消耗品に該当する部分に関しては保証対象外となっていると思います。
以前一度、
中華製などの格安HIDキットの
バカげた保証書について書きましたが、
”保証”と
”保障”、
”補償”は違うんですよね。
保証=間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと。
保障=ある状態がそこなわれることのないように、保護し守ること。
補償=損失を補って、つぐなうこと。
製品に添付されている書類は”保証書”だと思います。
つまり、
我々が世の中に送り出した自信作です、何の問題も無い事をここに宣言します!・・・
こういった類の事を約束する文書な訳です。
自信はありますが、何らかの不具合が生じる可能性も否定できませんので、もし不具合が生じた場合は大変申し訳ございませんが無償で修理させていただきます、ただし、期間などは設定させていただきますのでご了承くださいね・・・こんな感じでしょうか。
つまり、
”無償修理”は
”オマケ”なのです、
無償修理がメインではないのです。
今回話題になっている
”任天堂の神対応”ですが、
別に珍しい事ではないと思います。
他のメーカーや製品でも、
状態によってはかなり保証期間が過ぎていても無償で交換や修理される場合が多々あります。
故障した製品=そのメーカーにとっては一番大事なサンプルなのです。
無償交換という名の
”市場サンプル入手”なのです。
この故障や壊れた製品を以って、
次の商品開発やマイナーチェンジを行うのです。
最近業績の良い任天堂ですので、余計にこういった事が取り上げられるのだと思います。
こういった
”無償交換”について少し考えてみたいと思います。
まず、
イメージが良いですよね・・・
製品が壊れた→メーカーへのイメージダウン→お客様はお怒り真っ只中→ゴチャゴチャもめるより新品を送って謝罪する・・・
ま、オイラが単純なだけだとは思いますけど、
新品交換してもらえると”らっき~!”ってな具合ですよね。
DSなんて二万円もしないものですので、ゴチャゴチャもめるより新品送付で解決した方が時間とコストがかからない。
でも、
本当にこれだけの理由で新品送付しているのでしょうか?
オイラは
もっと他に理由があると思います。
それは・・・
修理するより新品を送ったほうが安い・・・
もっと言えば・・・
修理する技術者がいない・・・
多分これだと思います。
何処のメーカーでもそうだと思いますが、最近は
修理部門ってあまりお金掛けていないんじゃないのかな?
修理に出す人が少なくなった事も有るのだとは思いますが。
例えば
携帯電話やこういったゲーム機の類に関しては、中身は殆ど基盤Assy.
ハンダ割れ等の些細なトラブルだと解っていても、
その細かいハンダを盛り直す人間が居ない。
それに、元々人間の手でハンダを盛っていませんから
あの細かい基盤にハンダの盛り直しなんてまず不可能です。
ハンダだけではないと思います。
クルマのECUだって、イチイチ中身を空けて中のチップの交換なんてまず聞きません。
こんな事の出来る職人を育てたり雇っておくのなら、新品送付で解決した方が安上がり・・・
色々問題のある考え方だとは思いますが、
オイラははっきりこう思っています。
こういった事が
”ネ申”と言われること自体、
今の日本の体力の無さの象徴だと思います。
こういった対応をしてもらって、
喜んでいる場合じゃないんですよね。
手先の器用さを無くしてしまったら、日本という国には何も残りません。
Posted at 2009/05/25 20:30:55 |
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ウダウダ | 日記