昨日会社をサボって、
何をしに行っていたかといいますと・・・
日本一の長距離路線バスに乗ってみる
深夜バスを含めて、長距離バスは沢山有りますが、
今回乗ってきたバスはいわゆる
極普通の"路線バス”です。
そうです、
道端に普通にある停留所に停車しながら乗客を乗せたり降ろしたりしながら走るあのバスです。
結構有名な路線なんですが、
奈良交通の”新宮特急”です。
出発地点は
奈良県の”近鉄・大和八木駅”で、
終着は和歌山県の”JR新宮駅”です。
酷道国道168号線を
奈良県十津川村をまたいで熊野灘まで南下していきます。
十津川~熊野川沿いの道です。
まず田舎モンのオイラは、
”近鉄大和八木駅ってドコやねん?”から始まります。
アーバンライナーに乗っていた時に通過していたんですね。
ココに行くまでが結構大変で、
始発始動です。
この駅の北側にある
奈良交通の営業所の窓口で、
新宮行きの割引切符を最初に購入します。
イコカやピタパも使えますが、どうやら清算システムの容量が少ないらしく、新宮駅で手動での清算となるようですし、
普通に整理券を取って乗ると6000円以上の料金らしいです。
これがキップです、そっけないですね、
途中で落とさないか冷や冷やしていました。

発券番号は栄えある
”1番キップ”ですな。
普通の路線バスですので、
メッチャボロいです、
エアコン用のサブエンジンが火を噴きそうなサウンドを奏でていました。
一応”特急”です。
路線案内
所要時間の案内
近鉄大和八木駅を
9時15分定刻ちょうどに出発です。
運転手は一人、今日は”Sサン”でした。
特急という名前は付いていますが、
実際は普通の路線バスですので非常にゆっくりと走っていきます。
普通に停留所に人がいれば停まって乗せますし、途中で降りる人が
”ピンポン”を押せば停まります。
途中の
五條バスセンターで一回目の休憩があります。
その後は山間部に入っていきますが、いたって普通の路線バスです、一体特急という名前はどこへ行ってしまったのでしょうか。
そうこうしているうちに、
2回目の休憩場所の十津川村の名所”谷瀬のつり橋”に到着です。
ここでは
約20分の休憩があります。
その間に谷瀬のつり橋を渡る事が出来ます。
こんな橋です、そのまんまの
”つり橋”ですね、当たり前ですが
”機械モノ”は
渡れません。
橋の上から十津川を望む
この直後、
高所恐怖症のオイラは気分が悪くなり、橋の1/3で撤収!
キン○マが”キュ~”っとなるあの感覚は、
”ジョシ”には理解できないと思います、"ダンシの特権”ですな。
橋の全景、中央の小さく白く写っている人は
”同業者”の一人です。
オイラのような人ばかりだと、
本当に20人渡れるのか?
”村道・谷瀬線”らしいです。
注意書き
バスの停留所
ここで行程の大体半分です。
定刻ちょうどに出発して、更に南下していきます。
十津川村って、デカいわ・・・ホンマに、
どこまで行っても”十津川村”やもんね。
難所は非常に多いのですが、運転手サンの絶妙なテクニックで何なりとかわして行きます。
この168号線は多くの場所にバイパスが出来ているようで、その工事のダンプがメッチャ多いです、必然的にすれ違いも多くなりますがダンプの運転手サンも非常に上手な運転で特にどうこうなることはありません。
でもね、
この道幅って、大型の路線バスの走る道じゃないでしょ?
オイラのヘボい運転技術じゃ、絶対ムリポ・・・
昔、広くなる前の
”垂水の商大筋”を走っていた
”S陽バス”もすごかったらしいですけど、アレは
”ツーマン”だったし・・・
この新宮特急は最後まで一人の運転手サンです。
そうこうしているうちに、
3回目の休憩場所の十津川温泉です。
ココで
約10分間の休憩があります。
10分ですので、
温泉に入るのはさすがの”カラス”でも無理でしょうな。
十津川村を抜けて本宮から川湯温泉あたりを抜けると、結構道幅も広くなり快適です、このあたりになりますと、ちょっとだけ
”特急”です。
本宮から湯の峰温泉に上がる山道は、ちょっと
”オエッ!”っときそうになりますね、
そろそろ疲れも出てきているので余計にそうなのかもしれません。
で、
定刻15時39分ちょうどにJR新宮駅前に到着です。
本当にちょうどです、マジで。
”ありがと~!”と言って
今回のバスの旅は終了です。
この間、本
当に安全運転をして頂けた運転手サン、ありがとうございました。
人様からお金を貰って人様の命を預かって運転するって言うことがどういうことなのか、この6時間あまりの間本当に考えさせられました。
今まで色んな車に乗せてもらい、またオイラもいろんな人を車に乗せて走ってきましたが、こんなに
”教科書どおり”に運転される人は見たことがありません。
いい加減な運転をしている職業ドライバーが多い中、すばらしい運転でした。
多分
”これで当たり前やん!別に特別な事はやってないで”っていわれると思いますが。
八木駅から新宮駅までの”同業者”は5名でした。
オイラは9分後に新宮駅を出発する
”スーパーくろしお”に乗って一路大阪を目指しました。
大阪を目指したっていいますけど、
ビンボー人なので”和歌山”までですけど。
そこからは
”青春18きっぷ”の再登場で、
紀州路快速+関空快速で阪和線を通って大阪までです。
スーパーくろしお号
やっぱりパンダ
JR新宮駅
今日のおみやげ
たなかの柿の葉すし
中身
本当は新宮駅で
”鯖めはり寿司”が欲しかったのですが、売り切れでした。
JR西日本の
おでかけネットから
取り置き予約が出来る事を知ったのは前日でした。
2日前までなら出来るみたいですね。
柿の葉すしはJR和歌山駅で買いました。
キヨスクのおばちゃんがお茶を一本くれました、ありがとう!
今回の行程です。

大体
紀伊半島を半周していますね。
今年は和歌山~亀山間の紀勢本線開通50周年記念の年みたいですね。
今回の旅は、なにか日本の
”秘境”を見た感じがします。
約170kmを6時間半掛けてゆっくりと走る”贅沢さ”は、現代のスピードや効率化最優先の世の中に、何か投げかけているような気がします。
考えてみれば、
170Kmを6時間半掛けて移動するのに5250円支払う事がいいのか悪いのかは良くわかりませんが、
少なくともオイラの価値観では”良い時間とお金の使い方”だったっと思います。
日常のスピードに疲れたときは、この日本最長の路線バスの旅はいいかもしれません。
また行きたいですね。
なお、途中で3回のトイレ休憩はありますが、腹に入れる物は全くと言っていいほど入手できません。
事前に大和八木駅南の”7”で何か買っておくか、お弁当を持参するか
我慢するかですね。
五條バスセンターでの休憩中に、ダッシュで向かいのマクドで買ってくるか隣のサティーで買ってくるか・・・
オイラと同じ新宮からスーパーくろしおで帰るルートだと、車内販売でお弁当などは入手できますが、新宮駅前で購入するのは時間的に無理です。
その後の
オーシャンアローで帰るのなら物凄く時間は有りますけど。
Posted at 2009/09/05 17:19:53 |
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度々、旅に出る | 日記