2009年09月23日
通常のしがないサラリーマンをやっていますと、勤務年数に応じて”年次有給休暇”という”すばらしい制度”によって、お仕事を休んでも”お給料”が支払われます・・・
これはサラリーマンにとっての特権であり、嫌な上司や会社方針に疑問を持っていても”あ~そうですね、それが正しいです!アンタが大将!”なんてヘコヘコしていたら、一定の条件をクリアすれば会社から頂けます。
大体2年間繰越できると思います。
つまり本年度20日&前年度20日の”合計40日”所有する事が出来ると思います。
ま、これは各会社内での事ですので、一概にこれだと言う事は出来ませんけど。
後の残り分については、本当に色々な取り扱いがあります。
オイラの会社では後20日間所有する事が出来るのですが、コレを使用するには一定の条件が必要です。
例えば”病気や怪我での診断書付き休暇”などと決められています。
さてさて、”有給休暇引当金”と言う言葉をご存知でしょうか。
財務部門や経理部門などに属している方や組合関係の方などはご存知かと思います。
現在の日本の会計基準では”年次有給休暇”については、原則何も触れられていません。
ま、そりゃそうですよね、”休暇”や”労務関係”の事ですから、管轄は”人事”や”労務管理”部門だと思います。
しかしながら、2011年度より日本でも採用されようとされています”国際会計基準”によりますと、各個人に与えられている”年次有給休暇”について、ある一定の単価を以って財務資料に記載(計上)しなければならないと言った物です。
日本ではあまりなじみのない制度ですが、例えばオイラが繰り越し分も含めて”30日分の年次有給休暇”を持っているとしましょう。
大体一般的にはこんな物でしょう。
コレを一日単価20000円としましょう、コレは各個人によって異なると思います。
単純に20000円*30日=600000円・・・
つまり、会社がオイラに対して60万円分”債務=借金”があると言う事になります。
従業員1000人程度の会社ですと、60万円*1000人=6億円・・・
会社が従業員に対して”6億円の債務がある”こととなります。
6億円といったらちょっとした金額ですよね、たとえ1000人規模の会社でも。
コレが一体何なのさ?って思いますよね。
この”6億円の債務”を国際会計基準に則って、財務資料に計上すると、投資家はこの”6億円の債務”をどう判断するでしょうか。
”従業員を休ませずに働かせている”とか”経営陣の言いなりの会社か?”とか、”なんちゅう借金しとるねん!”なんて思いますよね。
日本の企業の半分以上は国際投資家の投資で成り立っています。
他の国の財務指標と比べたら、明らかに劣っていると思われます。
日本ではこういった数字の計上は存在せず、またなじみもありません。
こういった数字を計上しなければならない財務部門や経理部門の担当者はどういう気持ちになるでしょうか。
あまりいい気持ちではないことは確かです、どういった数字であれ”アカ数字”なんですから。
こういった財務指標の変化で、今後の”年次有給休暇の取得状況”は、人事部門や組合関係より”財務・経理部門”からの圧力がきつくなる事は確かです。
諸外国ではこういったことを避けるために”懲罰的な仕組み”も作られているところがあります。
だいたいさ、日本古来の美学である”皆勤賞・精勤賞”ってなものは、今の国際社会では全く理解されない制度なんですよね。
当然オイラもこんなばかげた”皆勤賞”なんて物は、幼稚園の頃から貰った事はありません。
今の会社でも、年休取得率は間違いなく”イチバン”だと思っています。
昔バブリーな頃に流行ったドリンク剤のキャッチコピー”24時間戦えますか?”・・・
おバカ丸出し・・・
勝手に戦ってろ・・・クダラン・・・
オイラは一日10時間寝ないと機嫌が悪いんだよ・・・
Posted at 2009/09/23 20:17:28 |
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ビミョーにシゴト | 日記