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捜査の目を掻い潜ってとか言われていますけど・・・
まぁ、褒める様な事でもないですし、容疑が容疑ですのでめったな事は書けません。


やはりこの事件を通して、”やっぱり人間はアナログだわ～”なんて感じますよね。

オーディオの世界では、昔から”デジタルはアナログに絶対勝てない！なぜなら人間の耳はアナログ信号しか聴き取る事は出来ないから・・・”なんて云われます。
もっとも、勝ち負けの問題では無いですしそんな事どうでもいいんですけど。


今回これだけ長期間逃亡し続けられた要因の一つは、整形手術でもなけりゃ警察の怠慢でもありません。
確かに初動捜査で大チョンボをしている事は事実ですけど。

じゃあ、一体何が理由なのでしょうか。
それは、彼が現代文明の主流の製品を持ち歩いていなかったり使っていなかったからです。
文明の力・・・携帯電話とクレジットカードやキャッシュカードです。

あの女優の逃亡劇の時でもそうでしたが、一瞬でも電源を入れると即座に居場所が判明します。
何処でも繋がる・・・つまり何処でも携帯電話は基地局から出ている電波を掴んでいるからです。
別に通話やメールをしていなくても、何処に居るのかは即座に分かるわけです。
もっとも、個人レベルでその情報を入手する事は一応不可能ですが、当局関係者や携帯キャリアではすぐに分かります。


逃亡に必要な資金・・・それの入手でも、例えばキャッシュカード、使えばすぐに分かりますしATMには必ず防犯カメラが付いています。
クレジットカードもそうです、使ったら一発で分かります。
その点、彼は・・・多分この二年ちょっとの間、いたって原始的な生活をしていたんでしょう。


最初”靴と靴下を脱ぎ捨てて逃亡・・・”なんていわれた時、オイラは思いましたね・・・
”ひょっとすると逃げ切るかも知れんぞ・・・”なんて。
だって、靴と靴下を脱ぎ捨てて履物を変えて逃走するという事は、警察犬の捜査から逃れるためだからですね。
こういうことを即座に思いつくって事は、結構こう云った事を知っている人物なのかな？なんて思っていました。


案の定、携帯電話も使わなければクレジットカードも使わないキャッシュカードも使わない・・・
それでもって、美容整形に行っても、自由診療なので偽名を使っても特に問題ないし。
支払いもキャッシュで即金なら別に全く問題ない・・・

西成で仕事を見つけて、まじめに働いていたら誰も怪しまないし、暗黙の了解で過去には触れられることはない。

飛行機で沖縄に行けばセキュリティーが厳しいので見つかる可能性がある。
車でなんか移動したら、Nシステムにより一発で御用です。
船、しかもかなりマニアックなフェリー・・・南港～沖縄便・・・


褒めるような事でもないし、悪い事をやったヤツなのですけど、現代社会の弱点を様々と見せつけた行動だったと思います。
今の社会システムなら、携帯電話を持たずにクレジットカードやキャッシュカードを使わずに、都会の中に紛れ込んでしまえば、別に整形手術をしなくてもかなり長期間滞在できるって事でしょうね。

警察組織も、デジタル情報に慣れてしまっているんじゃないのかな？
今回の逮捕劇も、一般市民からの情報、しかも”なんとなく似ている・・・”といった、超アナログな情報だったはずです。

数値ばかり追いかけるのも、分かりやすく説得力があっていいのですが、人間は数字に騙され易いのです。
数字で説明されたらなんとなく本当のように聞こえる・・・
数字はあくまで”データ”な訳でして、その”データ”をどう理解し考えていくのかは人間なんですよね。

データだけ見て良し悪しを判断・・・サルでも出来るっちゅうねん！

やたらと社外メーターを付けて喜んでいる人を見かけますが、その表示している数字が一体どういった意味を持っているのか解って装着しているのか甚だ疑問ですね。



少し話は逸れますが、この情報という事で少し・・・

毎年、年二回のお彼岸の時期になると、大阪の四天王寺の境内で、大阪府警鑑識課による”失踪者・家出人”の情報交換が行われます。

引き取り手のないまま保管されている仏様の情報や、失踪者や家出人の情報を入手できます。
家出人などの場合、本人からの要請で情報が開示されない場合もあるようですが、無事に生きているとかといった程度の情報なら教えていただけるようです。
どうやら、運転免許を更新が一つの情報源となっているようです。

大阪府下の人でなくても参加できます。

ご家族や知人で、安否の確認が取れない方は、一度ご相談されても良いかと思います。
毎年かなりの成果を上げているようです。