こんな記事が出ていました。
網膜再生に影響の遺伝子解明 奈良女子大グループ
一筋縄ではいかない
大切な眼です。
網膜が再生されるという事は、どう書いていいのかわかりませんけど・・・
失礼な書き方かもしれませんが、
眼の不自由な方にとっては朗報である事は間違いないと思います。
眼が不自由といっても、色んな場所に起因する事であって、
一概に網膜組織が悪いから眼が不自由という事はありません。
網膜とは、簡単に言いますと
”スクリーンの役目”をする
眼の奥側にある組織です。
この網膜細胞が光の強弱を判断して視神経に信号を送って、視神経を通じて脳細胞が画像化するものです。
かんたんに言えば
デジカメの”CCD”や
”CMOS”といた
センサー、
銀塩カメラの
”フィルム”ですね。
これとは別に数年前、あの
”ミドリムシ”の細胞から、
視神経細胞を再生する事が出来たと言うニュースがありました。
網膜以上に一筋縄ではいかないものが”視神経”です。
現在の医学では、
この視神経細胞がやられても、手の出せない非常に厄介な細胞なんですよね。
非常に
繊細な細胞で、場所が場所だけにどうしようもない場合があります。
よく耳にする
”緑内障”は、眼の
内部圧力(
眼圧といいます)が何らかの原因で
上昇し、
視神経を圧迫して視神経細胞を破壊していきます。
そうなってきますと、いくら網膜に綺麗に投影されても、その
信号が脳に伝わらず、
見えていない部分(欠け)が生じます。
単純に手や足の神経が何らかの形で切れてしまっても、
繋ぐという技術が確立されており、完璧に戻るかどうかは時と場合ですけど、一応それなりに
”ジョイント可能”です。
ちなみに、
”白内障”はこれも
老化現象の一つで、これは眼球内の
”水晶体の濁り”が原因で綺麗に網膜まで光が届かなくなり、
もやが掛かったような状態になる事を指します。
最近は非常に簡単に
水晶体の入れ替え(眼内レンズ置換)ができ、日帰り手術が大半を占めるまでになってきました。
もちろんその他の病気に起因する事もありますけどね。
さてさて、今回の
この遺伝子解明やミドリムシの話は、
”医学”の世界の話ではなく”工学や理学・農学”の話です。
どちらが先に・・・といってモメている
”ES細胞”に発する
”再生医療”の話は、基本的には
”工学や理学・農学”が
出発なんですよね。
日本でこの
”再生医療があまり発展しない背景”には、
日本の大学入試制度に事を発すると思います。
大学入試を考えて見ますと、
理系だけで考えますと
”医学部>その他の理系学部”といった順番があるんですよね。
しかも
卒業して実際現場に出れば、日本独特の
”医局制度”が存在します。
実際、
工学部のヤツの考えた事なんか邪道!と思っておられるお医者様方も多いと聞きます。
医療は医者がやるんだよ!なんて、少しばかり
”今風でない考え方”の方がいらっしゃるようです、
特にベテランの方々・・・
こういった
くだらない”医学”と
”工学・理学・農学”の
縄張り意識が、
本当に治療を必要としている”患者さん”を置き去りにしているではないのでしょうかね?
医療の世界では
”患者様=お客様”なんですから。
当然、殆どの場合が
”協力しあって研究が進められている”のですけどね。
だって、いくら素晴らしい研究を行っても、
”医療”として確立させるには、必ず
”臨床研究が必要”なのですから。
動物止まりで終わらすのか、変な縄張り意識を捨てて人間に応用出来る物にするのか・・・
今後の
”医療現場の世界”における、
日本の立場に大きな影響を与えてくると思いますけど。
Posted at 2009/11/25 19:13:31 |
トラックバック(0) |
ウダウダ | 日記