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新年も始まってもう10日以上経ちます。
そろそろお正月気分も抜け、またいつもの通り世の中が動き出しています。


各企業や団体、お役所関係トップの”年頭の挨拶”も出揃いました。
景気の悪さに打ち勝ち、がんばろう！・・・
ま、毎年こんな感じです。

ここ数年目立つのが、”ムダを省いてコストダウンし、効率よく利益を！”ってな感じの言葉ですよね。
ごもっともですし、今更言われなくても・・・ってな感じです。
よっしゃ！今年はムダを省く努力をするぞ！なんて”眠たい事”を未だに言っている様では、既に終了しているはずです。


さてさて、ムダを省く・・・とか、業務効率化・・・とか、改善・・・とかを実行あるいは実行しようとする時によく耳にするのが”乾いた雑巾を絞る覚悟で・・・”と言う言葉です。
オイラの会社でも”まだ絞るんかい！”ってな事をよく耳にします。
確かにごもっともですし、当たり前の事です、ハイ。

ま、しょうもない仕事をしている人達には何を言っているのか理解できないと思いますけど。


でもね、オイラ思うんです。
いくら乾いた雑巾を絞っても、何も出てこないよ・・・
もっと言えば、乾いた雑巾を絞りすぎると、雑巾の繊維が傷んで雑巾として役に立たなくなる・・・

雑巾を絞る事が経営者の仕事ではないんですよね。
濡れている雑巾はもう無いか、この雑巾はまだ湿っているのか・・・こういったことを判断するのが経営者の仕事なんですよね。

乾いた雑巾を絞り続けている事自体が”無駄な作業”ってことが解らないのでしょうかね？
”ムダ取り”と”無茶”とは違うんですよね。


何処の会社でも、”改善推進チーム”や”改善推進室”なんて名称で、ムダ取りや改善活動、業務効率化を推進する部署があると思います。
何処の会社でも、この部署によってかなりの実績を上げていることは事実ですが、ちょっと違うと感じる所もありますね。

往々にして”トヨタ方式”と言う、いわば”神的な考え方”が浸透している現場ですが、別に大金を叩いて講習会に出席して勉強してくるような事ではないのです。
何度もこの手の講習会に参加した事がありますし、3月にまた行かなければなりません。
内容自体”別にどういうことの無い”ものだと思います。
大体、費用が高すぎます。
”ボッタクリ講習会”もいいところです。
いつも言っていますが、改善活動も大事なんですけど、その改善活動を行っている自分自身に改善の余地は無いのか・・・
改善活動の原点なんて、最初は自分自身の業務内にあるんですよね。
その事に気が付いていない”エセ改善活動家”が多すぎます、講習会の講師も含めて。

講習会に出席しただけで、”改善屋”を名乗らないで頂きたい。


”乾いた雑巾を絞り続けている”能力のない経営者達・・・
その”見当違いなムダ取り”自体が”ムダ”なんですよ！


従業員とその家族の生活が掛かっているって事をお忘れなく。