2010年03月06日
昨日大阪で遊んでいましたけど、昼飯を食いに弁天町まで行った時の事・・・
環状線の弁天町の駅を降りて、国道43号線沿いを少し歩いたのですが、丁度交通科学博物館の横の阪神高速の高架下に、大阪市の”放置自転車保管場所”がありました。
以前から色んなテレビニュースの中で特集を組まれている大阪市の放置自転車問題・・・
最近は市長キモ入りの事業として、物凄く頻繁に回収作業が行われているようです。
それもあってか、かなり数は減っているような気もしますが、ミナミ辺りだとまだかなりの台数が歩道に放置駐輪してあります。
回収された後こういった何箇所かにある保管場所に運ばれて一定の期間保管されるのですが、どうもそのシステムに問題があるらしく、取りに来る人は本当にまばらみたいですね。
システムの問題点と取りに来る来ないは別に考える必要はあると思うのですが、やはり一番のネックは”保管場所の所在地”と”保管料金”なんだと思います。
何箇所かある保管場所は、全てが”人里離れた場所”であり、そこに辿り着くまでにかなりの交通費が掛かる。
車で取りに行ける人はいいのですが、都会ゆえに”軽トラ”を所有している人も少なく、ミニバンでも結構厄介だったりします。
季節も良くなってきましたので、サイクリングがてらに乗って帰るか・・・
これもアリです。
そうなると必然的に公共交通機関を利用しなければなりませんし、人里離れた保管場所から”ママチャリ”で帰るのも一苦労です。
その上、多分2500円でしたっけ、保管料金も取られます。
じゃあ、もういいか・・・新しいの買っちゃえ!って気持ちになるのは普通の人の考え方だと思います。
そりゃ高価なMTBやロードバイク、電動チャリ、高級ママチャリなんかだと取りに行くのだと思いますが、最近は安モン折りたたみ自転車やママチャリだと、普通に5000円台から売っていますよね。
自転車も使い捨ての時代・・・悲しい世の中です。
大阪市では、警察と防犯登録情報の共有化を進めて、即座に持ち主に引き取り要請を行うシステムを構築するみたいですが、このシステムは既に明石市等で行われています。
今までのシステムだと、週に一度防犯登録情報をUSBメモリーに保管しそれを職員が府警まで持って出向き、そこで一括して警察から情報を貰ってその後郵便で引き取り要請を行っていたようですが、このシステムにより即座に引き取り要請が可能になるとか・・・
安モン自転車を使い捨てる・・・
大体こんな風潮がある中、一台当り500円もする”防犯登録料”なんて、安モンチャリを購入する人はほとんど登録なんて行わないんじゃないのかな?
5000円の安モンチャリに、500円の防犯登録・・・
割合で行くと、300万円の車に30万円の防犯登録をするのと一緒なんですよね。
確かにこの防犯登録のおかげでオイラが駅前でパクられた”駅まで号”も、無事3日後に発見されましたけど。
それに、安モンチャリに乗っている人や購入を考えている人、販売しているショップに言いたい・・・
自転車といえども、きちんと道路運送車両法に則った”保安基準”があるってことをご理解いただきたい。
例えば前照灯、後部反射板(リフレクター)、ベル、車体強度、ブレーキ性能など結構厳しい基準が存在します。
最近は”BAA基準適合”の自転車が大半を占めていますが、その反面このBAA基準に適合していない安モンチャリも莫大な数が市中に氾濫しています。
普通の真っ当な商いをしている自転車ショップなら、こんなばかげた安モンチャリなんか売らないだろうし、”売ったら、売りっパ”の無責任な”自転車ショップもどき”が沢山存在します。
いつも書いていますが、こんなバカなショップはほんの一部なんですが、世間はそうは見ていません。
健康志向ブームやエコブームで自転車の走行台数が激増しています。
”道路を走る車”として、きちんと整備されたきちんと規格に適合している自転車に乗るのが”オトナの行動”ではないのでしょうかね?
出所のわからない、”安モンチャリ”もいいのかもしれませんが、せめて”前照灯とリフレクター、ベル、鍵、防犯登録”くらいは装備していただきたいものです。
真っ暗な夜道を前照灯も点けずにエラい勢いで走っている”折り畳んだ事の無い折りたたみ自転車”・・・
事故を起こせば、エラい事になる位、誰でも解っている筈です。
例えば人とぶつかって骨折させてしまった場合・・・
”骨折”という”結果論”で損害賠償の算定は行われます。
”自転車で起こした事故”なのか”自動車で起こした事故”なのかという”過程”は全く関係ありません。
自動車事故の場合、重傷事故になってくると殆ど役には立ちませんが、一応全ての自動車には”自賠責保険”が掛かっています。
それに加えて多くの方が任意保険を掛けています。
しかしながら、自転車事故の場合、任意で入る個人賠償責任保険や一部の火災保険や地震保険に付随している賠償責任保険くらいしかありません。
中には生命保険に付随しているものもありますが。
こういった物があればそこから賄える場合もあるのですが、多くの場合が”丸腰”なんですよね、自転車の場合。
こういったことで泣かない為にも、きちんと規格に通った自転車を購入するのが当たり前だと思います。
そりゃ幾ら規格に通っていても事故は起こるのですが、少なくとも”相手から見て貰える”ということでかなりの事故は防げると思いますよ。
あと、毎年きちんと専門の自転車整備士サンに点検整備をして貰うと”TSステッカー”というものを貰えます。
ココに非常に少ないですが賠償保険の付随しています。
もっとも、きちんとした自転車でなければ貼って貰えませんけど。
多分出所のわからない安モンチャリだと無理っぽいですね。
ま、そんな安モンチャリを購入する人は、年間数千円の点検整備料なんて払うわけもないし・・・
Posted at 2010/03/06 19:30:29 |
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自転車コギコギ | 日記