
昔からタイヤ交換位自分でやれ!って言われます。
大体この文言の前には必ず”男だったら・・・”っていう、訳の解らない言葉がつきます。
男も女もカンケーネェだろ!
スペアタイヤの位置やジャッキの位置位は知っておけって言われますけど、最近はスペアタイヤはもちろんジャッキすら載っていません。
トレッド面に異物が刺さった位だったらパンク修理キットで一時的な修復も可能ですけど、サイド面をひっかいたりしたら無理です。
バルブから入れる液状の修理剤。
あれを使うと後がめちゃくちゃ大変です。
しかも、一時的であっても確実に走行できるまで補修できるかどうかは全く解りません。
それならリーマでグリグリやってプラグを差し込むタイプの方が若干マシのかもしれませんが、いずれにせよタイヤショップに持ち込み内面から修理をしなければいずれまた空気が抜けてきます。
昔と違い、今は修理技術も大幅に進化していますので、専門のショップで内面から確実に修理すれば以降の走行も全く問題はありません。
一部のガソリンスタンドで行われるプラグを使った修理はいずれ再修理が必要となって来ます。
それに・・・
あんな修理じゃ気持ち悪いでしょ?
さてさて、昨夜阪神高速7号北神戸線と第二神明の合流地点付近で非常に痛ましい事故が発生しています。
<阪神高速>パンク修理中にはねられ2人が死亡、1人重傷
路肩でパンク修理を行っていた3名が後続の車に轢かれ、2名が死亡、1名が重傷となっています。
本来停めるべきでない場所で、本線にはみ出し、複数名が路上で交換作業を行っていた模様です。
後続車が気をつけなければならない事が一番大事ですけど、そんな所で複数名が作業を行っている事にも大きな問題があります。
本来なら交換自体は自分たちでやるにしても、
非常駐車帯を利用し道路管理者に連絡して後方警戒を完全に行ってから作業すべきです。
安易に考えていたのでしょう。
複数名の人間が”タイヤ交換位自分たちでやるべき”と考えたのでしょう。
すぐに作業を行えば、パンク修理すれば再度使用可能になる、ホイールも傷まない・・・
どれ位の車だったかは知りませんが、想像するにそれほど大きなタイヤでも無いようです。
LTクラスのタイヤでしょう。
大きくてもTB程度でしょう。
それにホイールが傷んで新規に購入しても、
人の命二人分と怪我の治療費よりは比べ物ににならない位安いのです。
”パンクした時は自分で交換せよ”という、非常に安易な風潮・・・
コレが30年40年前の時代なら高速道路もそれほど多くなかったし救援システムもまだまだだった時代ですから、必要だったのかもしれません。
さらに、車を運転する男ならメカに強くなくては話にならん!っていう、良く解らない”車至上主義”の賜だと思います。
男=メカに強い・・・
女=メカに弱い・・・
誰が決めたんでしょうか?
助手席に彼女を乗せていたり、家族の前で”パパはすごいんだぞ!”っていうことを見せびらかす為に、タイヤ交換という作業が”利用されていた”のかもしれません。
実際は
路上でジャッキアップして交換をするなんて、危険極まりない作業なんです。
車載ジャッキほど信用出来ないモノはありませんし、ジャッキ自体は問題が無くても
路面が傾いていたりアスファルトの上でのジャッキアップなんて、
ジャッキアップした瞬間にアスファルト自体が陥没する可能性が非常に高いのです。
特に
ひと夏を越していないアスファルト路面は信用出来ません。
これは単車に乗っていて、サイドスタンドを使う人なら誰でも知っている事実です。
よく整備手帳なんかでブレーキパッドの交換や足回りの交換まで車載ジャッキ1本のみを使って家の前の道路で作業されている光景を見かけますが、はっきり言って”知らぬが仏”です。
少なくともオイラは路上でのタイヤ交換なんて恐ろしくて出来ません。
しかも高速道路上では。
幾ら大切なBBSホイールでも、オシャカになって買い換える羽目になっても絶対本線上では行いません。
死ぬよりマシです。
高々車やバイク如きで死にたくありませんから。
それに、路肩で行っているタイヤ交換って、あまりスマートには見えません。
その為にJAFに入っていますし、任意保険でにもくっついて来ているんですよ。
保険会社としてはそれを担保させておいた方が集客はもちろん、
保険金の支払いも少なくなるんですよね。
別にロードサービスを行っている企業や組織の回し者ではありませんけど、
プロに任せましょうよ。
交換位は自分で出来るのかもしれませんが、
後方警戒や交通整理は素人では出来ません。
交換自体は別に大した作業ではありませんが、
後方警戒や交通整理に関してはプロはプロなりのノウハウや設備を持っていますので、任せた方が安全です。
毎年何人もの人が路上タイヤ交換で亡くなっています。
車乗りとして非常に辛い事故です。
こう云う事故を聞くと、昔を思い出します。
学生時代同じゼミだった方が、当時の道路公団のアルバイトをやっていて、高速道路上で後方警戒の車に10t車が追突し、作業車の間に挟まれて亡くなりました。
非常にあっけない亡くなり方でした。
Y君とは前の日いっしょに昼飯食ったのに・・・
あと、当然ハザードを焚いていたと思いますが、
車両後方で人がウロウロしたら尾灯やハザードランプが隠れてしまって後方からかなり見にくくなるって事も知っておいてください。
発煙筒を使いましょう!
使ってしまっても1本300円位です。
Posted at 2011/03/06 09:57:57 |
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くるまあそび | 日記