本日3名の人に対して
死刑が執行されました。
「悲しみ癒えぬ」執行の日、被害者遺族は…
この人達の名前を聞くと、
”そういった事件、あったよな~”なんて思い出します。
若かった頃だと、
その事件自体を知らないことも多々あり、違う世界の話だと思っていましたが、執行の対象になった人の名前や事件を聞くと、
つい先日起こった事件のような気がします。
つい先日、
足利事件での
DNA鑑定に異議を唱える判断が出され、近々
再審請求の後
検察側が”無罪”を
主張するといったある種
”異例の裁判”が行われて、
無罪が確定するでしょう。
じゃあ、
一体犯人は誰なのか・・・
少なくとも、逮捕~自白~無期懲役確定~無罪確定までの間、
真犯人に対しての捜査の手が伸びていなかったことは事実です。
冤罪を出すということは、真犯人を逃がすに等しいと思います。
別にオイラは死刑廃止論者でもなければ肯定する気もありません。
そこまで知識がありませんし、被害者感情、時代や世論によっても考え方は変わってきます。
オイラが心がけていることは
”少なくともこういったものの対象にならないように日夜努力している”ということです。
来月でしたっけ、初めての
裁判員裁判が東京の方で行われるようですが、初めての事ですので世間は大騒ぎになるでしょう、仕方ありませんが地裁レベルだけのやり方なので、
ほとんどの場合地裁での判決がそのまま採用されるとは思えません。
控訴~上告へと行くんでしょうから、
最終の判断を裁判員が行うことは無いようです。
もちろん、
地裁レベルでの判断がその後の控訴審や上告審に
影響を及ぼす事は考えられますけど。
被害者感情もありますので、あまり例に挙げたくは無いのですが、和歌山での毒物カレー事件、今年で11年ですね。
林死刑囚は無罪を訴えて再審請求を起こしていますが、ちょっとこの事を考えてみたいと思います。
当然、一応
すでに確定している事件ですので、そのことについて
イチャモンをつける気はさらさらありませんし、そこまで知識もありません。
亡くなられた方もいらっしゃいますし、いまだ体調不良を訴えている方も居られると聞きます。
林死刑囚が
”自白”を行っていない以上、決め手は
”状況証拠”だけとなります。
”なります”というか”なりました”が正しいですね。
その状況証拠の一つとして、世間を騒がせたものが
”Spring-8”での
”ヒ素化合物の鑑定”です。
兵庫県の南西部・赤穂郡上郡町~相生市~たつの市(旧新宮町)~佐用郡に跨る巨大な
”播磨科学公園都市”内にある施設です。
バカなオイラは一体何をやっているのか良くわかりませんが、何か難しい研究をやっているようです。
そこでの
鑑定結果(同定といふ)が
状況証拠の大部分を占めているのだと思います。
カレーの中から検出された”ヒ素化合物”と林死刑囚の髪の毛から検出された”ヒ素化合物”が一致したということです。
この状況って、
足利事件の時と似ていませんか?
最新の科学技術を駆使した鑑定・・・当時の”DNA鑑定”と同じです。
最新の鑑定方法=万能ではない・まだまだ改良の余地がある・・・
こう考えるのが妥当だと思います。
つまり
”最新”は
”細心”の注意をもって扱わなければいけないと思います。
こういった
”最新の鑑定結果”を
検察側が裁判員に証拠として提出した場合、この鑑定結果を裁判員各自が
”本当に公平に判断”出来るのでしょうか。
最新の鑑定結果なんて”普通の凡人”には
何の事かサッパリ解らないのではないでしょうか。
基本的に裁判というものは
検察側と弁護側が提出した
”証拠”と”証人証言”で争われます。
仮に裁判員が
”こんな証拠では判断できない”なんていっても、基本的にはどうしようもないのです。
こういったやり方で、本当の意味での
”正しい判断”が出来るのでしょうかね。
やり始めると本当に多くの問題点が浮かび上がってくると思いますし、そうであって欲しいと思います。
幸か不幸か分かりませんが、
オイラは名簿にも載っていません。
一般市民を”召集”する以上、
本当の意味での”本来の目的”を達成して欲しいと思います。
和歌山カレー毒物事件を例に挙げましたが、気を悪くされた方もいらっしゃるかと思います。
申し訳ありません。
でも、
本当にオイラが言いたいことは・・・
”上告審で最高裁第3小法廷の5人の裁判官がすべて上告を棄却したこと”です。
これが何を意味しているかは、国民全員がもっとよく考えるべきです。
Posted at 2009/07/28 22:10:04 |
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ウダウダ | 日記