昔は”親方日の丸”な会社でしたが、今となっては一切関係のない一民間企業です。
確かに物凄く大きな組織である事は確かですし、日本を代表する企業の一つでもあります。
色んな不採算路線の廃止案や海外航空会社からの支援などを検討しているようですが、状態が状態だけに、本当にそれだけで大丈夫なのか?ってな気持ちもあります。
難しい事はよく分かりませんけど、オイラ的にはあまり”アメリカンな航空会社からの支援”は今のところ見送ったほうがいいと思います。
なぜなら、ちょっとリスクが大きすぎます。
どんなリスクかと言いますと・・・やめておきます。
少なくとも”余計なリスク”は背負わないほうがいいと思います。
”背中カイーダ”や”頭カイーダ”から睨まれてはたまったもんじゃありません。
多分そういったリスクを考慮してこういった方法を求めたんだとは思いますけど。
国交相に産活法の適用を要請した=JAL社長
改正産業活力再生特別措置法の適用申請と言いますと、”まぁ潰れる前に何とかしましょか・・・”こんな感じであり、別に倒産するわけでもなけりゃ分割される事もないかと思います。
ただ、この適用方法の検討時に分割などの話が出てくれば分割されるかもしれませんけど。
このJALの経営悪化の問題でよく話題に出るのが”企業年金問題”ですよね。
コチラでOBの方々が色々署名を行っているようです。
JAL企業年金の改定について考える会
確かに、在職中に約束されて一生懸命働いた見返りの”企業年金”です。
当然それなりに積み立ても行われていますし、運用もされています。
その運用益により、企業年金が公的年金(厚生年金)に上積みされて支払われるわけです。
”約束は約束、きっちり守らんかい!”・・・ごもっともです。
良くマスコミ報道でこの話題がでると、”運用益を5%~5.5%に設定している事が原因”と言われますが、こういった報道はいかがなものでしょうか。
多くの会社はココまで高くなくても”4.5%~5%程度”と設定しているところは非常に多く存在します。
昔の郵便貯金の金利やバブルの頃の話を聞くと、別に何の問題もなく出てくる運用益なんですよね。
労使の交渉の場で、目先の利益しか考えない経営陣と、組合員の将来の事を深く考え過ぎて交渉に当たった組合幹部との間で交わされた”約束”なわけですよね。
どちらが賢かったのか・・・どちらにもそれなりの立場や言い分が有ることは確かです。
別にどちらも正しいとは思いませんし、間違っているとも思いません。
ただ、アメリカの自動車業界のように、圧倒的に組合組織の方が強い・・・この状態も如何なものかと思います。
現に退職後の健康保険料の負担や企業年金の負担などで、昨年末に”BIG3”が窮地に立たされました。
アメリカで起こった事は数年後に日本で起こる・・・有名なお話です。
ただ、世の中の動きで”数年後”が、最近は”数ヵ月後”となってきている事は確かです。
コレを言っちゃ終わりなんですけど、会社あっての生活なんですよね。
航空業界と言う所は、”職能別組合”の存在する、ちょっと変わった業界です。
組合同士の”切磋琢磨”は必要ですが、”組合同士の無意味な競争”で組織本体を窮地に陥れていませんかね?
”アチラの組合がコレだけ条件を引き出したんだから、コッチの組合も・・・”あまり必要の無いことだと思いますけど。
お客さんの事を忘れていませんか?
そりゃね、この”日本航空”って会社は、政治に翻弄され続けている会社だと思いますよ。
絶対採算の取れない地方空港が開港したら、そこ選出の議員センセィに”頼むわ・・・”なんて言われたら、断るわけにはいかなく、採算度外視で飛ばしているとも聞きます。
採算が取れないからこういった経営不振になったら一番先に撤退する・・・
そうすることによって、元々採算の取れない地方空港には飛行機が来なくなる・・・
莫大なお金を投入して作った飛行場は一体・・・
クダラン車の集まりで、ゼロヨン大会をするために開放・・・
考えて見ると、JALが窮地に立たされているのは一概に経営陣やそこで働く人たちが原因ではないような気がしますけど。
日本の航空行政自体に、既に大きな亀裂が入っているのではないのでしょうかね。
政権交代で、色んな”ホコリ”が出てくることは確かです。
JR西日本の福知山線脱線事故のように・・・
ジィさんから貰って”ほふり”に預けている物が、”紙屑”にならないようにだけして欲しい物です。
ま、今現在でも紙屑に近い状態ではありますけど・・・
飛行機を飛ばせない航空会社・・・
一体、何をして利益を出すのかな???