10月16日付けの読売新聞にこんな記事が踊っていました。
HV車 人工音義務付けへ
少し前にロータスの何でしたっけ?HV車に装備されたって話がありましたし、国土交通省も実験を行っていました。
これについて少し考えてみたいと思います。
高度成長期時代、世間は
”騒音、騒音”で大変な目に遭いました。
今現在でも、だいぶ解消はされてはいますが、まだまだお世辞にも
”静かだな~”って事は言えません。
音にはいろんな種類があり、
心地よい音や耳障りな音、音と言うより”振動”といったほうがいいのでは?ってな音もあります。
心地よいと感じる音でも、
例えば小鳥の囀りでも、
ある一定のラインを超えると鬱陶しく感じます。
このあたりのラインは個人差があると思います。
基本的には
”ベル”と言う単位で数値化されます。
よく聞く
”デシベル=dB”ですね。
この
”デシ=d”は、小学生の頃よく使った単位の一つに”デシリットル=dL”と言う物がありますが、あれと同じ、いわゆる”数値を簡略化するもの”です。
騒音測定や環境測定時に良く使われる単位ですし、
よからぬ”オーディオコンテスト”でもよく耳にする単位です。
大体、
90dBを超えると、
普通の人はかなり不快に感じますし、人間としての生活が出来ません。
静かな地域の真夜中でも
30~50dB程度はあると言われています。
一般的に
”2dB”数字が大きくなれば、
人間の耳には倍の大きさに聞こえる・・・と言われています。
今回のこの国土交通省の案ですが、
オイラ的には大賛成です。
騒音規制とか言いながら音を出すんかい!なんておバカな意見がありますが、
全くもってとんでもない言い掛かりです。
オイラが通っていた某5流大学・・・自動車部の人間が、大学構内でで使われていた軽トラにバッテリーとモーターを積んで即席電気自動車を作って走らせていました。
もう物凄く昔の話ですが、
当時何処からともなく走ってくる"無音の軽トラ”に
結構びっくりした覚えがあります。
でも、構内のみの走行ですので、はっきり言って"縦横無尽に何処でも走っている”感覚でした。
今回の
この国土交通省の案と比べると
何が違うのか、何が同じなのか・・・
違う点
今回の話は、
"公道上を走る車”であること。
つまり、決められた道路を、運転免許証を取得している人間が運転するのです。
普通のエンジン車両も一緒に走っていること。
それ一台だけ走っているわけではありません。
同じ点
音が殆どしない事。
それによって歩行者が驚く事。
同じ点は放っておけばいいと思います。
違う点を解決すれば、同じ点の問題点はクリアできます。
違う点の問題点をクリアする事を考えた場合、
現状音を出すしか方法はないと思います。
よく
視覚障害をお持ちの方が
車の存在を把握できないと言われますが、別に視覚障害者でなくても
音の無いそれもかなりスピードの出ている1㌧以上もある巨大な物体が
いきなり近づいて来たら、誰だって驚くと思いますよ。
色んなブログを拝見しますと、やれ
”車ばっかりが悪いんかい?”とか、
”歩行者が気をつけるのが当たり前だろ?”なんてワケの分からないことを書かれている人を見かけますけど、
本気で言っているのか?
もしそれが本気なら、
即刻運転免許証を返納しなければなりません。
確かに、
歩行者や自転車などいわゆる”交通弱者”と言われる人も気をつけるのは当然だと思います。
しかしながら、
運転免許証と言う名前の通り、
”安全運転に免じて運転を許可する”といった類の
”許可証”なんですよね。
本当は
全ての人は”車を運転してはいけない=禁止されている”のです。
ただ
それでは世の中が回らないので、
ある一定の訓練を受けて然るべき試験に合格した者のみに与えられる”許可証”なんですよね。
”許可証”を
与えられる条件に納得がいかないのなら、
返納しか道はありません。
あくまで
”運転してもいいよ”て
許可が出ているだけですので。
少なくとも、
運転者が気をつける・・・まずコレが
大前提かつ当たり前なのです。
許可が出ている=きちんと国家資格試験に合格した人なのです。
今こういったことが
問題視される背景には、
オイラも含めて全ての自動車運転者が、歩行者や自転車の人たちへの気遣いが非常に希薄な現状のためだと思います。
きちんと決められたとおりに、歩行者や自転車の人たちに気を使って運転をしていれば、こんなばかげた事をしなくてもいいんですよね。
誰だって
車に乗ればなんか自分が偉くなったような気になります。
そういった
奢り高ぶった気持ちが、
事故を招いているといっても過言ではないと思います。
車の運転なんて誰でも出来るんだし、簡単じゃん・・・
確かにそうです、ごもっともです。
ただ
完璧に運転しようとすれば、並大抵の努力では出来ませんし、
運転をする事がイヤになる位難しい事です。
今回のこの
人工音は、
現状の全ての自動車運転者に対する”警鐘音”と考えるべきでしょう。
ソコのけソコのけ!自動車様のお通りだい!
チンタラしていたら、轢くぞ!
もっと隅っこ通りなさいよ~!
こんな気持ちで運転していませんか?
こんな事じゃあ、
どんどん車の運転はし難くなるよ。
あくまで
”歩行者・自転車等の交通弱者優先”であると言う事をお忘れなく。
こんな事を決められて、車乗りとして恥ずかしくないんでしょうかね?
オイラ的には非常に恥ずかしいんですけど・・・
Posted at 2009/10/17 19:25:27 |
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