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誘惑その１として試乗させてもらったボルボＶ５０を報告してみようと思います。

試乗したのはDSGと同じデュアルクラッチトランスミッション（以下DCT）搭載がウリの2.0e Powershiftです。


■分厚いドア

ドア厚いですね。内張もカクカクッとしてて一瞬うおっと思うんですが、よく見るとフロントまでちゃんとデザインがつながってて、ちょっと面白い線の引き方だな～と感心。センターコンソールのデザインもセンスを感じちゃいます。

ちなみに鍵穴がセンターコンソールの右上、メーターのすぐ左下にありますが、「衝突時に足がぶつかったらケガするでしょ、危ないでしょ」っていうことらしいですよ。

■恐ろしくできのいいシート

なにしろ座ったときにハッとしました！　あのですね、なんつーかですね、座ると、ひざの裏から首のチョイ下まで圧が均一なんですよ。ピターっと。低反発マットみたいな。別に柔らかいシートではないんですが、この座り心地にはびっくりしました。

■ＤＣＴもボルボ流

市街地をぐるっとしただけですが、エンジンは２リッターＮＡ以上でも以下でもない感じ。フツーでした。しかしＤＣＴってことでＡＴより力強く走る印象はありましたね。

ボルボでは"Powershift"と呼ぶＤＣＴですが、ＤＳＧなど他のＤＣＴと大きく違う点があります。なんとシフトダウン時にブリッピング（空ぶかしして回転数を合わせる）をしないんです。そんなんしたら変速ショックが大変なことになるんじゃないかと思って、ちょっと試してみたんですが、巧みな（？）クラッチ操作でまるでトルコンＡＴのように「ぶおおおーーん」とエンジン回転数が上がって変速完了してしまいました。

ＤＣＴって、シフトダウン時の歯切れの良さに惚れ込んだ人も少なくないと思うんですけど、台無しです（笑）

効率の良さでＤＣＴを採用したのだよ、せわしないブリッピングなどボルボには無用なのだよ。というゆとりを感じました。

というわけで、がっつり走りたい方は T-5 AWD をどうぞ、ってことなんだと思います。T-5はトルコンＡＴですけどね…。