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イイね!
2009年02月12日

八千穂レイクから帰って。

八千穂レイクから帰って。 昨日アップしたはずのブログがアップされておらず、びっくりしました。
眠すぎて操作ミスしたのでしょうかねえ??

ま、気を取り直して「八千穂レイク走行会」のレポートをさせていただきます。
(でも、またしてもかなり長くなってしまう予感が…)

今回はK’s Factoryさんの主催だったのですが午後までコンディションよく走れて満足でした!
気温がかなり高かったので11時ぐらいからはスパイク禁止になってしまったため、氷が磨かれ始めると私のようなカッチカチのスタッドレス車は、かなりグリップが低下して苦しむ羽目になりましたが、でも、とても良い勉強になりました!

なにしろ今回は “マッドドッグ”三好さんがいらっしゃいましたので、お昼休みにご無理を言って、私のS2000を運転していただくことができたのです。
そして、中と外からよく観察した結果、あらためて一つのことに思い至りました。

それは「すべてが理論的に正解」ということでした。

【右コーナーの場合】

三好さん
   進入ではゆっくり丁寧にブレーキ
→ 丁寧にフロントに荷重をかけたまま左にゆっくり若干フェイントモーション
→ ハンドルを右に切りテールが左に流れ出すのを待つ
→ そのままパーシャルで車速が落ち後輪がグリップを取り戻すのを待つ
→ 後輪が完全にグリップを取り戻す直前から微妙にアクセルオン
→ そのままステアはあくまでも順ステアをキープしつつコーナー出口へ
→ コーナー出口が見えてきたらアクセルを徐々に開けていく

私①
   進入でやたらと大きいフェイントモーション(右→左→右とか!)
→ ドカンとケツが出るので一気にほぼフルカウンター状態へ
→ テールの流れるスピードが速すぎて、まったくアクセルはオンできず
→ テールの流れが収まってきた頃にはほとんど車速がゼロに
→ フロント加重が抜けたフロントはアクセルオンでもインに入らず
→ どアンダーのままアクセルも踏めずコーナー出口へ…

私②
   進入でやたらと大きいフェイントモーション(右→左→右とか!)
→ ドカンとケツが出るので一気にほぼフルカウンター状態へ
→ テールの流れるスピードが速すぎて、まったくアクセルはオンできず
→ 車速が落ちてきてアクセルをオンにしても前輪の速度も遅くフロントが外へ逃げない
→ 極低速ながらやたらと前輪のカウンターの角度が大きくなる
→ そのままの角度でコーナー出口に向かうが後輪に横G残りすぎ
→ コーナー出口でもアクセル開けられずグダグダに…

つまり、わたしのヘボい理由は2点。
①進入で向きを横に向けすぎる。
②気ばかり焦ってアクセルを早めに開けすぎる。
です。

とくに、コーナー出口では順ステアの三好さんの場合、後輪の駆動力は常に車を前に進めようと働いているわけで、立ち上がりでステアリングを中立に持っていくだけで、駆動力はスムーズに路面に伝わっていくわけです。
逆ステアの私の場合は、コーナー出口でも後輪に横方向の慣性がかかっているため、アクセルを踏めないままグリップが回復するのを待たなければならないのです。
結局、至極当然に脱出速度が全然違うということに…

あらためて、ドライビングが面白いと思いました!

根本的に違うのは、氷上ではタイヤのグリップ力は1/100になる(←イメージ)のですが、三好さんは1/100のグリップ力だからこそ、1/100の荷重移動で車の向きを変えようとされるんですね。
私は1/100のグリップ力だから100倍のアクションで車の向きを変えようとしていた、と。
考えてみれば当たり前なのですが、それじゃ車がまとも動いてくれるわけがありませんよね。
でも、1/100の荷重移動には100倍の繊細さが必要なわけで…
あらためて恐れ入った次第です。

また、三好さんはコーナー手前で車を滑らせるのは、「向きを変える」のと「減速させる」のを同時に行うためのように感じました。
ただし、必要最小限でテールスライドを収めるようにされています。
コーナー出口ではニュートラルステア+アクセルオンが基本ですから、逆算するとあまり長くテールを振り出していると都合が悪いということだと思います。
少なくともクリッピングポイントにつく前には前輪は順ステアになっているべきなんですよね。

ということで例えば、三好さんは通常30km/hで進入するコーナーに35km/hで進入するのです。
で、この+5km/hを有効利用して向きを早めに変える減速する。
で後輪がグリップしてきたら、あとは普通のコーナーと同じように丁寧なアクセルワークで順ステアのままコーナーを脱出していくのです。

このコーナーに30km/hで進入してしまうと、コーナーの中では車速が25km/hぐらいに落ちてしまうわけです。
これじゃ5km/hもったいない。
でも40km/hで進入すると、リヤがグリップを取り戻すのに余計な時間がかかり、出口で速度を乗せることができない。
だから35km/hなわけです。

つまりすべてが「逆算の論理」なのだと。

コーナー出口からすべてを逆算して入り口まで戻ってきたときの姿勢なり速度なりを作り出すのがコーナー進入ということなのではないかと感じました。
これってよく考えたら当たり前なのかもしれないですが、その実結構難しかったりしませんか?
私もそうですが、とりあえず「エイヤ!」で進入しておいて、あとはスライドをコントロールしながら出口までに収拾つけるようにする、と。

これを「(私の)夏休みの宿題」走法と呼びます。
最初は成り行き、あとで頑張る、と。
あと、ターマックだと、コーナー出口で何とかできてしまうんですよね。
アクセル踏む時間が0.2~0.3秒だけ遅れるだけで、別に姿勢を大幅に乱すわけでもない。
でも、グラベルだと、それが1~2秒とか、露骨にタイムに表れてきたりするわけです
ましてや雪上や氷上は、それ以上ですよね。

でも、三好さんのドライビングは「最初に頑張る」のですね。
最初の1/3ぐらいで車の姿勢や速度をきっちり仕上げてしまうのです。
そうすれば、逆にコーナー中盤からは駆動輪のグリップと加速だけに集中できる、と。
これを「スパゲティーミートソース」走法と呼びます。
仕込みさえちゃんとしておけば、調理は簡単!
ミートソースを作るのなんて丸二日ぐらいかかりますが、美味しいミートソースができてしまえば、あとはパスタの塩加減と茹で加減だけ気にすればよいわけで。

こんなことって、雪上ならではの「気付き」ですよね~。
グラベルとかスノーとか、ミューが低い路面であればあるほど一つの動作に時間がかかるので、車の動きをゆっくり確かめることができます。
教えていただいているときはなおさらです~。
こういうのも低ミュー路の楽しさですよね!

あとは、車を「減速する」→「曲げる」→「加速する」の作業が単純にワンパターンに終わらないのもグラベルの面白みですよね~!
今回の三好さんもそうですが、斜めに滑らせて「減速しながら曲げる」というのはもちろん、わざとリヤを新雪に当ててテールスライドをとめたり、イン側の前輪を新雪に突っ込んでヨー慣性をつけたり。
グラベルラリーでは轍に引っ掛けて曲げるのは当たり前、道路からイン側の前輪を崖に落として引っ掛けたままコーナリングしたり、ジャンプの飛距離とその先のコーナーの角度を考えてヨー慣性をつけたままジャンプしたり、とにかく技のレパートリーが多いですよね。
ターマックだって、90年前後のコルスなどでは、1本のSSが1つの複合コーナーのように走っていきますもんね。
すべてのコーナーが次のコーナーへのフェイントになっていたり、ガチガチの足回りで路面のギャップすらコーナリングのきっかけに使いながら走っていく姿に、レースカーには感じられない凄みとオーラを感じて以来、私は、ラリーの虜です。

三好さんの走りを見ていて、そんなラリーストの静かなオーラを感じました。
三好さんの走りはそれほどまでに納得できる走り方だったのです。

次回のRFANグラベルラリー走行会も、お越しいただいた方に沢山のことを感じとっていただけるような走行会にしたいですね~。
ブログ一覧 | ドラテク | 日記
Posted at 2009/02/13 00:01:16

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この記事へのコメント

2009年2月13日 1:27
僕は走りの考察がなかなか出来ません。
勢いでドーッと走っちゃいます(^^;
これではいけませんね、見習います。
コメントへの返答
2009年2月13日 1:41
私は考察ばかりで腕のほうが…トホホ。
おまけにS2000にはドーッと行くのを許してくれない心の狭さがあって…

いつかドーッと行ってみたいです!!
ハチロク、憧れます~。
2009年2月13日 1:40
下りの雪道をやるとその理の話に繋がるんですよ・・・実は。
無駄なモーションは全て地球の重力も重なって止まらなくなる。無駄なモーションを削らないと・・・ということに。
かといってフロントに荷重を掛けられないと・・・速度が足りないと荷重も掛け切れない。
そして、突っ込みすぎればどうなるかも下りの雪は教えてくれるのです・・・。
理論がわかっても体が中々という時は・・・下りで鞭打ってみて下さい(笑)
無論・・・リスクはあがりますが・・・あとは次への視線をどうもつかも大事ですね。
進入ですべて仕込みが終れるようになるとその後のリスクも減るんですよ。
ケツを振りすぎるのは悪い入り方ではないので(減速の理に適えば)、そこからレパートリを増やしていけるとアルデンテも狙いやすいですね!
コメントへの返答
2009年2月13日 1:55
うーむ、まさに私のチキンハートが全開になるようなお話…
頭では、下りは上達するって分かっているのです~、が、私のビックリドッキリメカなS2000だと、動きがつかみきれなくて攻められないんです。

氷上でも、「あ、今フロントが仕事してるな!」という瞬間は分かるのです。
ただ、もう少し仕事して欲しいと思っても、なかなか適度な荷重をかけてあげられないのです。

下りですか~。
頭では分かるのですが~。

確かに圧雪路の登りでいくら車を振り回しても、急に虚しくなることがあるのです。
自分の中のもう一人の自分が「下りでやってみれば?」って囁くのです。
これが悪魔の囁きなのか天使の囀りなのか…突き止めたことすらありません。

進入がしっかりしていると、その後の余裕が増えるというのも分かる気がします。
三好さんも、一つ一つの操作がゆっくりで優雅に見えました。
それって、何か起こったときに咄嗟に対処できるということですよね?
理想的なドライビングでした。

純粋に体育会系的ドライビングトレーニングプログラムも企画したいです。
…というか、参加したい…
2009年2月13日 2:16
羨ましいです~グッド(上向き矢印)
先日、マッドドッグ賞をもらったんだから、出たかったなーほっとした顔

氷は走って無いのではっきり分かりませんが、雪よりも低μ路だから、ゆっくりで丁寧な操作が必要ですよね手(パー)
確かに進入が決まれば、余裕を持って操作出来ます指でOK

ベスモのビデオとかでも、バトルで喋ってるプロが、進入時は黙る事が多いですウッシッシ
コメントへの返答
2009年2月13日 23:22
こんばんは!!
三好さんから「マッドドッグ賞」、お預かりしてきました!
今週末にもお送りできると思いますので、しばしお待ちくださいませ~!

氷上は進入でミスをすると、タバコを取り出して火が点けられるぐらいの間は車が言うことをきいてくれませんので、えらく緊張感があります。
ターマックでのブレーキコントロールが1cmだとすると、氷上は0.1mmぐらいのイメージが。

進入でミスったときの「あー、このコーナー無駄にしたな~」感がたまらないですね!
2009年2月13日 10:01
ためになるお話ですね~(^^)
やはり基本が一番理に適っていると…何度言われた事か(爆)
うちもざっぱな人なのでなかなかデリケートに繊細に…が遠いですorz
以前、雪で船木選手の横に乗せていただいたときも船木選手が「おじさんとドライブだ~♪」なんておっしゃっていたのですが、走りは本当に雪上!?というくらい滑らかで優雅でした(=▽=)

あぁ…八千穂行きたかった(・・、)
コメントへの返答
2009年2月13日 23:23
上手い人の横は、本当に勉強になりますよね~。
今回は外で見ていたのですが「これ、模範解答」みたいな感じでした。

あと、今回生まれて初めて「靴」を気にしました。
今までは靴なんてどうでもいいと思っていたのですが、ブレーキの感触が伝わってこないと微妙な力加減が分からないんですね~。
初めて実感しました!
ついでに、ブレーキペダルの動きの渋さまでにイライラしたり…
2009年2月13日 11:53
非力4駆で普段オーバーステアにならんので
氷上は真横向いて喜んでた私Σ(゚Д゚)

グループA万歳さんや皆さんの書き込み見て
もっと真面目に勉強せねばとちょっと反省しました。

基本的に楽しく振り回せるようになってから
お勉強する私としては、雪が降れば出来る
雪道と違って、氷上は毎回楽しんでるうちに
終了時間が来てしまうので殆ど進歩がありませぬ。
学習能力は旧ザク以下ですし(笑)

できれば一日中、氷の上をぐるぐる走りたいです。
私は今年、氷上不発だったし(ーー;)
コメントへの返答
2009年2月13日 23:25
私も「オリャー!」って横向けるのが大好きなので、よく終わってから「ハッ!」となります。
なのでお気持ちはよーく分かります♪
やはり、楽しいのが一番ですから!

でも、そのうち論理的に(=見た目地味に)走るのが楽しくなってくる時期があるのではないかと。
そういうきっかけはやはりタイム計測ですね。
地味にまとめてもタイムがいいと、自分の中で「オォー」となりますし。

あ、旧ザクはすべてのMSの基本ですから大丈夫ですよ!!

ちなみに、私はデザートザクとザクマインレイヤーが大好物です!!!
他にもザクフリッパー、強行偵察型ザク、ザクキャノン、ザクタンク、水中用ザク、高機動型ザク、グフ飛行試験型、Zタイプザク、局地戦闘型トロピカルドム、ゲルググキャノンなどなど、あの時代のMSVシリーズは珠玉のラインナップだったですねえ!!!
でも、私のベストMSはジ・オⅡ“HAUER”っす!
そして陸戦用の機体にして、あの大きさ、あの重武装、まさに動く標的!!!!!!
ハァハァ…

オモワズ、トリミダシテシマイマシタ。

ということで、来年はRFANで「純粋な」氷上ドライビングトレーニングをやっても面白いかもしれませんね!
2009年2月16日 12:36
進入でやたらと大きいフェイントモーション(右→左→右とか!)

↑そんなグループA万歳さんが大好きだったりしますw
コメントへの返答
2009年2月17日 8:22
どうもです~。
たまにリズムを間違えて左コーナーなのに右向いて入ってしまうことも。
そんな特は迷わず四輪フルロック→バックギヤです!
そんな自分を愛してます♪
2009年2月18日 15:35
初めまして、明日氷上走行する為、つい読み耽ってしまいました。
成る程!と関心しながらも参考にさせて頂きたいと思います。


話が変わりますが、ランプポッドしびれますねー。
私も大型フォグを取りつけしてから、補助灯マニアになってしまいそうです。

コメントへの返答
2009年2月18日 21:59
はじめまして!!
ブログ、よく拝見しておりました!

明日ですか~。
私は今年は天候に振り回されましたので、コンディションの良いときに走られるのは羨ましい限りです。
思いっきり楽しんできてくださいませ~。

赤いRAおやじさんの補助灯もカッコいいですね!!
いつかぜひ拝見したいです~!!

プロフィール

「スベルノスキー 2019年 集合場所・時間のご案内! http://cvw.jp/b/408909/42439298/
何シテル?   01/23 23:50
ラリーとダートラを生きる糧とし、MotoGPとトライアルをこよなく愛し、旧車に憧れ、たまにホットロッドとチバラギ仕様に浮気しそうになる日本男児36歳。 一...
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