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イイね!
2009年02月25日

Gr.A万歳!!

Gr.A万歳!! Tassyさんからいただきましたコメントにお返事を書いていたらなんだか止まらなくなってしまったので、ブログのほうにアップさせていただくことにしました。

Gr.A時代の特徴の一つに、トップコンテンダーの層の厚さがあったと思います。

試しに1988年のWRC全戦のウィナーを並べてみると、サビー、アレン、ビアシオン、オリオール、ハイダー、リカルデ、アンブロシーノと13戦で7人。
同じく、1989年もカールソン、ビアシオン、オリオール、エリクソン、カンクネン、オレイユ、アイリッカラと13戦で7人。
続く1990年はオリオール、ビアシオン、ワルデガルド、サインツ、カンクネン、タウジャックと12戦で6人。

この時代にはドライバーズ選手権だけがかけられていたイベントがあったという理由もありますが、やはり、毎戦違った顔ぶれで争われる選手権というのは、観ていても面白いものでした。

またまた、1989年の「モンテ」「サファリ」「コルス」「RAC」のトップ6を並べてみましょう。

「モンテ」ビアシオン=オリオール=サビー=ミッコラ=カンクネン=スナイヤーズ
「サファリ」ビアシオン=カークランド=ビロンクィスト=ワルデガルド=ダンカン=プレストンJr.
「コルス」オリオール=シャトリオ=カンクネン=ルーベ=ベギン=デュエツ
「RAC」アイリッカラ=サインツ=カンクネン=エリクソン=バタネン=サロネン
4戦24席で20人が名を連ねているわけです。

では、去年の「モンテ」「ヨルダン」「コルス」「GB」を見てみましょうか。
「モンテ」ローブ=ヒルボネン=アトキンソン=デュバル=弟ソルベルグ=ガリ
「ヨルダン」ヒルボネン=ソルド=アトキンソン=兄ソルベルグ=ウィルソン=ヴィラーグラ
「コルス」ローブ=ヒルボネン=デュバル=ラトバラ=弟ソルベルグ=アトキンソン
「GB」ローブ=ラトバラ=ソルド=弟ソルベルグ=アンダーソン=デュバル
同じ24席ですが12人、更にその中には事故で長欠したガリと代打のデュバルが入ってるわけですからねえ。

もちろん、ローブやヒルボネン、ソルベルグの実力が抜きん出ているということもあるのでしょうが、それだけではない理由があると思っています。
それは、この土壌を作り出していたのは、セミワークスやプライベーターもワークスにほぼ匹敵する戦闘力のあるマシンを造ることができたという点です。

ジョリークラブやプロドライブなどのセミワークスを超えた「ホボワークス」はもちろん、グリフォーネやRASスポーツを筆頭とするセミワークス勢が各イベントごとに大挙してエントリーしたわけですから。
加えて、各国のディーラーチームだってイベントによってはワークスと勝負ができるマシンをそろえることができました。
これもGr.Aマシンが、市販車ベースだったからできたことなのだと思います。

また、これは、特にドライバーにとっては良いことですよね!
新人もベテランもイベントスペシャリストも、走れるチャンスが広く与えられて、おまけに勝つチャンスもないわけではないという。
そりゃー張り切りますよね!!

「峠の小僧」からステップアップしてきたドライバーにとっても、Gr.Aマシンというのは「すんげえ改造車」というぐらいの感覚だったのではないでしょうか。
あくまでも自分が腕を磨いてきたマシンの延長線上にGr.Aマシンはあったのでしょう。
だから、あまり違和感無く乗れたのだと思います。

逆にWRカーレベルになると、市販車とは何もかもが(チョー抽象的!)違うのだと推測します。
非常に狭いスイートスポットに上手く適応して走らせることができるというのは、多分ある種特殊な才能が必要とされるのではないでしょうか。
昔でいうところの「腕でねじ伏せる」という走り方は、現代の洗練の極みであるWRカーには通用しないのでしょう。

極限まで進化したレギュレーションが極端なマシンを産み出し、そのマシンに合わせることのできたごく少数のドライバーだけが勝利の権利を得る、というのは、進化の自然な帰結なのかもしれないですが、いささか不健康であることは否めないと思うのです。
皆様はいかがお考えでしょうか?

結局、人間なんでもほどほどが良い、ってことなのでしょうかねぇ。
「過ぎたるはなお及ばざるが如し」という諺もありますし。

WRCはいったいどこへ向かおうとしているのでしょう…


ということで、RFANは最高に「ほどほど」なイベントを目指します!!
ブログ一覧 | ラリー | 日記
Posted at 2009/02/26 00:01:25

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この記事へのコメント

2009年2月26日 10:01
おはようございます(^^)ノシ
アハハ(^▽^;)
ここまで広がりましたか♪
オイラがGr.Aが好きだった主な理由の一つにアマチュアイズムにあふれていたとでも言うのか、真剣に走っていながらもどこかしらドライバー達が各々のイベントを楽しんでいたというのがあるんです。現実はかなり厳しかったのかもしれませんが。
こうなんと言うか殺伐とした感じがなくて…何といったら良いのかなぁ(^^ゞ
ひいきのドライバーはともかく、誰が勝ってもうれしかったんですよねぇ。。。
このあたりは語っても語りつくせないですね(^^ゞ
コメントへの返答
2009年2月27日 0:25
こんばんはー!
おっしゃるように、Gr.A全盛期は「紳士のスポーツ」といった風情がありましたよね。
今の国内ラリーも似ていますが、エントラントの仲間意識が強かったというか。
チームが違っても、ドライバー同士、エンジニア同士で情報交換している姿が良く見かけられましたし。
なかなか上手く表現できませんが、空気が和やかだったですよね。
思い出すとつい頬が緩んでしまいます~。
本当に、一晩中でも語れますよね~。
2009年2月26日 19:09
「速さ」というのは人間の原始からの憧れでしたから、
どうしても絶対的な速さだけに目がいってしまうんでしょうね。
速さとはつまり数字です。
数字は何といっても見えやすい。楽しさとかやりがいとか、
そういう感覚的なものは見えないから軽視されちゃうんでしょう。
でも、スポーツの楽しさってやっぱり感覚的な部分にあるし、
大事にしなきゃいけないと思うんですよね。
きっと組織として多くのチームや人をまとめなければならない立場になると、
「そんな個人差があってあいまいなこと、言ってられるか!」って話になるんでしょうけど。
かといって、組織も大事。難しいですね。
コメントへの返答
2009年2月27日 0:47
難しい問題ですよね~。
でも、一つだけいえるのは「速さ」には限界があるけれども「楽しさ」にも「やりがい」にも限界がないってことですよね!

スポーツの中では人間の才能に対して技術力の比重が極端に大きいのがモータースポーツだと思うのですが、だからこそ「楽しさ」や「やりがい」の追求を忘れてはいけないのだと思います。

技術は「速さ」の進化のエネルギー源ですが、「楽しさ」はモータースポーツ存続そのもののエネルギー源ですからね!

組織であるワークスができないというなら、究極のプライベーターであるRFANがそこをやっていきましょう!!
「楽しさ第一」ですよね!!!

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