【実話】 よろしければ夏にお読み下さい。

久しぶりに真面目モードのグル万です。
こんばんは。

最近はシエラのステアリングの調子が悪いので、自転車で通勤してるのです。
で、今日も22：30頃に会社を出て家路に着きました。

うちの会社から家に帰るときには東名高速の下を潜るのですね。
その場所はかなり薄暗くて、片側が土手、片側が橋脚になっているのです。

そこに差し掛かる直前、後ろの方からスーパーのレジ袋が風に煽られるような音が急速に近づいてくるのが聞こえました。
それも、空の袋が風に吹かれるような「カサカサ」いう音ではなくて、レジ袋が車に引っかかってるような「バサバサ」という、割と大きな音なのです。

それが物凄い勢いで…

「バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ！！！！！！」

と。

ビックリして後ろを振り返ったのですが、車は一台も来ません。
次にホームレスか誰かがいたずらをしているのかと思って暗闇に目を凝らしても誰も居ません。

すると次の瞬間。

サッカーボール大の白い丸い物体が、高速の陸橋の下の土手を駆け上がっていくのが目に入ったではありませんか！
それも人間が走るよりもはるかに速いスピードで！！

といきなり、その土手を登りきった物体は土手の法面と高速の効果の接しているところの隅を、そのまま走り始めたのです。
（視覚的にはこっちに向かってくるように見えた。）

「バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ！！！！！！」

もう、超ビビリーな私はいきなりチャリンコでダッシュです！

が、その「バサバサいう白いもの」は一気に私との距離を縮めてきます！！

見てはいけないと思うけど眼を逸らせないというか、凝視しているんだけどそれが何か把握できないというか、とにかく頭に思い浮かんだのは「喰われる！！」という一言だけでした。

後ろを振り返りつつダッシュで逃げる私に、追いすがってくる「バサバサいう白いもの」は、しかし土手のこちら側の法面を駆け下ったかと思うと、その先の家の塀を飛び越えて消えてしまったのでした。

もちろん、バサバサいう音も同時に消えました。

辺りで聞こえるのは私の自転車のダイナモが唸る音と私の荒い息遣いだけ。

その後も上り坂を一気に駆け上がって家にたどり着いたのはいうまでもありません。
あの私が見たものは一体なんだったんでしょう？

そういえば、その「バサバサいう白いもの」は人間の頭ぐらいの大きさでしたよ…