
今日で「みんカラ」をはじめてちょうど一ヶ月になりました。
その間、たくさんの温かい方々とお知り合いになれ、自分の考えもいろいろと変化いたしました。
そんな節目ということもあり、今日は、モータースポーツのあり方についての今の思いを、独断と偏見で書かせていただこうと思います。
とはいっても、私は競技を真剣にやった事がないので、自ずと外から観ている人の立場になります。
それは「カッコイイ車は将来のドライバーを育てる」ということです。
私は全日本戦や地区戦を観にいくようになったのは、実はごく最近のことです。
モータースポーツをちゃんとやっているショップとお知り合いになり、じゃあ行ってみようか、と思ったのがきっかけです。
いざ行ってみると、全日本だろうが地区戦だろうが、十分観ていて楽しめますし、クソ高い観戦料を払ってF1なんぞを「拝見させていただく」よりはよっぽど心から楽しめるわけです。
でも、実際は観客の方もさほど多くない。
というか、相当ガラガラ。
全日本戦でも「賞金」なんて出ればいいほう。
このままじゃ、誰がどう考えてもマズイでしょう!!!
逆説的に考えると、スポンサーが付かないのも賞金が出ないのも、「観客が少ない」という一点に帰結するのではないかと思います。
ではなぜ、この一般の方に「一度観てみようか」という気を起こさせることができないのでしょうか。
正直言って、ごく一般的な人が(ワークスレースカーではない)競技車両に対して持っているイメージは「ボロいクルマ」というものではないでしょうか?
ウチの両親を全ダを観に丸和に連れて行ったときのことですが、感想は「面白いね!」「でも、みんなボロいね!」でした。
誤解をしていただきたくないのですが、別にボロいクルマがダメというのではないのです。
そりゃ、特に土系競技をしてたらなんだかんだでボロくもなります。
おまけにオールペンにしてもカッティングシート貼りにしても、バカにならない額の出費がかかります。
そんな金があったら練習のガソリン代に回すワイ!!という気持ちはよく分かります。
だけど、それではなかなか現状を打開できないと思うのです。
競技を観ていて思うのですが、もうダートラもラリーも、これ以上競技のシステムとしては面白くしようがないところまで成熟している思います。
とくに全日本ダートラなんて、「ほぼ全てが僅差の勝負」「かなりの部分を見渡せるレイアウト」「参加車両のバラエティの多さ」と、モータースポーツの醍醐味凝縮です。
国内ラリーにしても、いろいろの制約が多い中ではよく考えられていると思いますし、これ以上は政治的話し合い以外には競技自体の面白さはあがらないように思います。
訳の分からないレギュレーションを強要されるSuperGTや、結局タイムは関係ないD1GPなどのような競技よりも、スポーツとしては白熱した内容の濃いものになっているのは間違いないところだと思います。
ならば、なぜ、あんなにD1GPやSuperGTには観客がいるのか?
残念ながら「クルマがカッコイイ」というのが相当大きい原因なのだと思います。
(あとはRQのアホ姐ちゃんを撮りまくる人で2割増。)
D1だって、前後違うホイールを履いたFCやフェンダーとバンパーの色が違うS13やリップスポイラー割れっぱなしのR32とかだけが走っていたら、誰も観に来ないですよね?
(それはそれでかっこいいとは思うのですが、それは、すでに好きだから受け入れられるんですよね。)
ということはですよ?
もし全ダの人たちがクルマの見た目を頑張れば、GTより多くの人が来るかも!
おまけに、人が来るとRQもつられてホイホイやってきて、観客2割増で、さらに無敵かも!!
うーむ、こんなに競技としてはおいしい素材なのに、なんともったいない事をしてるんだと思ってしまうわけですよ。
聞くところによると、昔の丸和なんて全日本戦になると立錐の余地がないぐらい混みあったそうです。
(どこに車止めてたんでしょう??)
それは、昔は本質的に日本国民が(大きく出たぞ?!)モータースポーツを理解していたからだと思います。
残念ながら、今の特に若い人たちは、汗臭い体育会系のモータースポーツにはあまり興味がありません。
自動車メーカーの新入社員が新車でミニバンを買うご時世ですから…
30年前はモータースポーツはもっと日常と近いところにあったのではないでしょうか?
それは、実はヨーロッパのモータースポーツの地位と極めて似ていたのではないでしょうか?
別に、ヨーロッパのモータースポーツの世界観を輸入しようとやきもきしなくても、実は身近に良い時代があったのではないでしょうか?
では、なぜその「古き佳きモータースポーツ文化が継承されなかったのか」です。
それはやはり「自己責任の欠如」という、これまた日本人の特質の所為だと思っております。
(こっちに脱線するとまた長くなってしまうので、また別の機会にでも…)
ともあれ、20年ほどの不毛の時代を経て、草原に咲き誇っていた花は枯れ果ててしまいました。
いまさら、外来種を輸入しても、日本の生態系にはそぐわないのです。
枯れてしまった、その種を何とかもう一度芽吹かせる必要があるのではないでしょうか?
ただ、認識しなければならないのは、環境も変わってしまったという事実だと思います。
質の高いモータースポーツを提供する「だけ」では客は来ない、ということを認識することだと思います。
質の高さよりも、残念ながら、見た目の方が今の観客にとっては重要になってしまったのだと思います。
「流れに迎合するのは気に食わん!」という方もいらっしゃるでしょう。
お気持ちは非常によく分かります。
現在のラリーやダートラはモーター「スポーツ」としては非常に美しい姿だと思います。
ですが、「モータースポーツ」としては純粋すぎると思ってしまうのです。
このままですと、環境問題が声高に叫ばれるようになり、ヴァーチャルな刺激があふれかえっている世の中で、そもそも「存在する必要のない」モータースポーツはそれこそ居場所を失っていってしまうと思うのです。
それに対してJAFなどが真剣に対策を考えているとは到底思えませんし…
結局、私は今、日本のモータースポーツは岐路に立たされているのだと思っているのです。
右の道は「クオリティは高いが地味」、左の道は「見た目は立派だが質が悪い」。
このどちらの選択肢も存在するのだと思います。
では、どちらがよいのでしょう?
もちろん「どちらもヤダ!!」です!!!
「質が高くて見た目も立派」、これを行きましょう!!!!
右でも左でもないヤブの中ですが、ダートラもラリーも道なき道を行くのは得意じゃないですか!!
モータースポーツには「やって楽しい」ものと「観て楽しい」ものがあると思っています。
もちろん「やって楽しい」は大前提でとても大事なことですが、「観て楽しい」がなくては繁栄はしないと思います。
観客が観に来てくれて、スポンサーが付いて、認知度が上がって、競技人口が増えて、全体のレベルが上がる。
これが私の夢の、日本のモータースポーツの正のスパイラルです。
別に、お金をかけてきれいにしなきゃいけないとは思いません。
おまけに「カッコイイ」という価値観も人それぞれです。
だけど、「走りゃいいだろ!」っていうのはもったいない感じがしてしまいます。
もう少しの工夫で、もっと沢山のお客さんが見に来てくれると思うのです。
このまま先細りでモータースポーツが死に体になっていくのを見るのは忍びないです。
とくに自走で競技会場入りする人は、移動区間もずっとPRタイムですよ!!
中にはつられてあとを追って観にくる人がいるかもですよ?!
思い切って、JAF戦はコンクールデレガンスを併催にして、正式にポイントを加算するってのはダメですかね???
もちろん、評価は観客の皆さんで!
いや、邪道な考えだってのは分かってるんですよ、自分でも…
でも、このまま何も変わらないのも、いかがなものだろうか、と…
でも、丸和が混みだしたらそれはそれでいやだなあ…
とり留めのない文章ですみません。
もし気分を害された方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。
また、自分で競技をしたこともないのに生意気な発言がございましたら、お許しください。
決して悪意があって書いているわけではございませんので。
でも、カッコイイ車乗ってる方!
応援しまくってます!!
(これが言いたかった!!!)
久しぶりにこんな長い文章を書きました!
次はもっとくだらない話題を書こっと!!