
(ちょっと昔の日記になりますが…)
さてさて、この週末は生まれて初めてJAF戦ラリーのお手伝いをさせていただきに、栃木県まで行ってまいりました。
そのラリーとは「2009年JMRC関東イーストラリーツアー第5戦 FQRCスポーツラリー」。
ま、オフィシャルとはいっても、閉鎖区間に向かって逆から上がってくる車をSS手前で止める係だったのですが~。
ハイアベ林道の出口付近にBMWを止めて、00カーが通過する少し前から、ライトをハイビームにしてハザード焚いてエントラントの通過を待ちます。
一般車両が林道を上がってきた場合は、引き返していただくようにお願いするのが役割です。
足尾銅山付近の山中で、息を潜めて00カーを待っているのは結構楽しかったです!!
とはいっても、当日の天気はご機嫌斜めで、霧と雨が交互にやってくるような状況。
途中で生臭い匂いとともに霧が出てきて、うちのカミさんは車の中で「獣の匂いだよ!クマがいるにちがいないよ!!」って、慄いていました。
外で待機中の私は私で、「こりゃー絶対向こうの世界との入り口が開いてる匂いだよな~」と…
山の上から霧が降りてきて、目を凝らすとボウッと白い人影が見えるような見えないような。
うーむ、どうかな~。
わからんな~。
そうこうしているうちに、霧が晴れ気配も消え00カーがやってきたときには流石にホッとしました。
オフィシャルといいながら、競技中はほとんどリエゾン観戦のようなもので、クルーの皆さまも手を振ってくれますし、いやー、楽しくって仕方がなかったです!!
おまけに、少しはラリーの運営のお役に立っているのですから、願ったり叶ったり!
本当に良い経験をさせていただきましたですよ!!
で、小さいながらもイベントを主催した経験に照らして、やはり一番の感想は「ラリーの運営って大変なんだな~」ということでした。
限られた敷地の中で行われるレースとは違って競技に使用するエリアも広いですし、まずそれだけでコースマーシャルから計時から、苦労が全然違います。
おまけに公道を使うので、警察への道路使用許可から始まって、近隣の方々への挨拶、もちろん、安全な競技運営のための配慮も膨大になります。
こういうことをきちんと行ってラリーが運営されているのを目の当たりにし、ラリーオーガナイザーの方には頭の下がる思いがしました。
一地方選でこれなのですから、全日本選手権やラリージャパンなどの運営のご苦労は並々ならぬものがあると思います。
今回の主催クラブであるFive and Quarter Rally Clubの皆様、お疲れ様でした!
でも、逆にRFANも素人集団ながら結構頑張っているようにも感じました~。
JAF戦のようなアベラリーとRFANのWRC風SS方式でやり方が異なるところはありますが、WRC「風」というところではRFANはまあ次第点かな、と。
自画自賛ではありますが、ね♪
一方、これはどうだろう、と考えさせられるところもありました。
ラリー関係者の方々にはお叱りを受けてしまうかもしれませんが、地方選手権でもラリーへの「入り口」という点ではちと敷居が高いようにも思います。
まず、雰囲気がとても閉鎖的。
もちろん、携わっている一人ひとりの方々は優しい人ばかりなのですが、内輪で楽しんでいる雰囲気がとても強く、積極的に外部に働きかけていく姿勢が見られないように思いますね~。
ラリーストの方々ってとってもシャイ!!!
あと、「かっこつけ」てないんですよね。
もちろん競技をやっていればお金もないですし、クルマをキレイにする金があったらガソリン代に使うぜ!というのも大いに理解できるのです。
でも、お金をかけなくて出来るようなところで工夫できることはあると思いました。
例えば、パドックの並び方にしてもゴチャゴチャ。
セクション終了時のレストホールドもバラバラ。
表彰式もグダグダ。
ラリーにほとんど興味のない人がこれを見たときに、どれだけ憧れてもらえるかは???でした。
少なくともパドックでは車両はゼッケン順に並べてもらうとか、レストホールドにしても然り。
「ラリーって楽しそう!」「ラリーストってカッコいい!!」って思われるのって気持ちよくないですかね??
お金かけなくても、出来るところをみんなが気をつけてれば、もっともっとラリーの魅力が広まっていくと思うのです…
せっかくあれだけ面白いモータースポーツで、経験豊かな先輩方もたくさんいるのに、若い人がなかなか入ってこない状況というのは、とてももったいない!
お役目終了後の温泉でも、昔ラリーをやってらっしゃった一般の方の思い出話に花が咲きまくりましたが、そういうお話だけで一晩飲めるほどでしたもんね。
レースの昔話はまだスポットライトが当たることも多いですが、ラリーの昔話というのはなかなか表に出てこないですよね~。
レースのそれと同等以上に魅力あるのですが。
そんなところがヒジョーに歯がゆい!!!
伝統と革新と。
手作り感とコマーシャリズムと。
非常に難しい選択ですが、ラリーだけでなく、結局今のモータースポーツ全体が直面している課題ではないかと思います。
さて。
ということで、私は私なりの答えを見つけるために、グラベルトロフィーの買出しに行ってきます~♪
最近の異常気象で、野菜が高いんですよね~。
Posted at 2009/08/06 02:07:38 | |
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ラリー | 日記