
まず、お礼を申し上げさせていただきます。
「ラリー北志賀」多数のエントリーを頂きました!
締め切り終了次点での参加台数、32台~!!
パチパチパチ!!
締め切り前にご連絡を頂いて保留になっていた方も合わせまして、当日は35~40台ぐらいの出走になりそうです。
良かったですー。
この台数であれば思う存分走れますし、逆に少なすぎて寂しいこともないですし。
エントリーしていただいた方々、またご興味を持っていただいた方々にこの場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
ありがとうございます!!
ご期待にこたえられるように、あと一週間、頑張ります!!
さて、今回は久しぶりに「ラリー北志賀」から少し離れて、モータースポーツの置かれている現状について考えたことをツラツラ書かせていただきます。
去年のホンダのF1撤退に始まり、スバル/スズキのWRC撤退、カワサキのMotoGP撤退、ダイハツのモータースポーツ活動休止など、モータースポーツの世界に吹きすさぶ吹雪は当面止みそうにありません。
スポンサー関係のニュースでは、今年PWRCチャンピオンになったアンドレアス・アイグナーもレッドブルからのスポンサー契約を打ち切られるなど、こちらもお寒い状況です。
アイグナーなんてオーストリアの08年オーストリアの最優秀ドライバーを受賞しているにも関わらず、オーストリアの大企業であるレッドブルから契約を切られるんですから…
まさにモータースポーツ氷河期といった様相ですね~。
とかいいながら、実は私はあまり心配してなかったりします。
というか、どっちかというと自業自得?
F1なんて、地上最速とかいいながら実際はそうでもないし、ちょっとぶつかっただけですぐブッ壊れるし、グラベルに飛び出せば十中八九リタイヤになるし。
ドライバーにしたって温室栽培の坊ちゃんドライバーばっかりで個性もクソもない。
確かに、車の挙動はとてつもなくクイックで、抜きつ抜かれつのバトルは興奮するけれども、それだってコース上でバトルがあればの話。
最近バトルは多くなってきたように見えますが、それは「自分のことしか考えないワガママドライバーが増えた」ってだけで、本当の意味での勝負じゃないし。
まるで電車で人が降りようとしてるのに乗ってこようとする大馬鹿者を見てるようで腹が立つ。
あとは止めろといってるのに止めない駆け込み乗車とか。
目の前でドアが閉まって起こるんじゃねえよ、バカめ。
っていうか、その前に人間として恥ずかしい。
そういう傾向にずっと手を打たずにやってきて、儲かってるのはバーニー爺だけなんて、なんてアホらしいんでしょう。
本来はそういう状況に歯止めを掛けなければならないFIAにしたって、センスかけらもないオーガナイズでSWCやITCなど名物レースを破滅に追いやること数知れず。
朝令暮改のレギュレーション変更で、マニュファクチャラーは余計な出費を強いられるばかり。
いまさら「コストダウンじゃー」っていわれても、もう手遅れなんジャー。
国内に目を向ければ、SuperGTだっていつの間にやら市販車の皮をうっすらかぶったバケモノマシンでの競技になってしまって、本来のGTの面白さはどこへやら。
世界最速のGTマシンだって?!
そりゃそーでしょうよ。
スーパーサイヤ人化した超人ハルクみたいな異常進化ですもんね。
今まで面白かったGT300だって、なんだかきな臭い雰囲気に。
今年はミッドシップのカローラアクシオが出るんですって??
じゃ、もう何でも良いんじゃないですかね。
ミッドシップのオデッセイでもいいんでしょ?
エスパスF1のようなお馬鹿で微笑ましいコンセプトカー(エスパスF1大好き!)を、真面目に作ってレースやってる業界ってなんだか悲しいですね。
技術競争っていう点ではアリなのかもしれないですが、それはGTでやることではない気がします。
そのレギュレーションだって、こちらも負けず劣らずの右往左往ぶり。
これじゃエンジニアだってだんだんやる気なくなってしまいますよね。
良いレギュレーションは10年程度は基本的には変えないでもらわないと、技術が本当の意味で熟成しないと思うのです。
そういう意味でもGr.Aが好きなんですよねー。
まあ、そういうわけもあって、気持ちのかなりの部分で「モータースポーツって少なからずオカシクなってるんだろうな」と思っていました。
よりにもよってこのタイミングで不況にならなくてもいいと思うのですが、別にそんなに驚くことじゃないような気がしています。
もう一つは、個人的には、モータースポーツは人間の本能的なものだと思っているので、心配しなくても数年すればまた何事もなかったように復活するとも思うんですよね。
確かに、今年来年ぐらいは寂しいと思いますが。
逆に、こんな時代だからこそ、低予算低姿勢のモータースポーツが草の根的に出てくればよいなあ、と思います。
まるで「水曜どうでしょう」みたいな。
今の若い人たちは、次第に車に興味がない人が増えているといいますが、そのひとつの原因は、モータースポーツを見てもワクワクしないからだと思います。
どこか遠いところで行われている気がするというか。
F1でマクラーレンが勝ったからといって、メルセデス・ベンツがすごいとは思わないですよね?
ローブが5年連続チャンピオンだからって、C4がそんなに速い車だとは誰も思わないんではないでしょうか?
(いや、市販車としては良くできているのだと思います。だけど、WRカーとは別物ですよね。)
そんなものを観させられて、そのときは「へぇー、スゲエ!」って思うでしょうが、だからってディーラーに行こうとは思わないわけです。
昔は、トヨタ2000GTとかハコスカまで行かなくても、ヨタ8やエス8、エス6などといった(そんなには)高くないスポーツカーもたくさんありましたし、その他にもベレット、コロナ、セリカ、ブルーバード、チェリー、サニー、スターレット、ランサー、ギャラン、サバンナRX-3、ファミリアロータリークーペなどなど、それこそありとあらゆる車にスポーツグレードが用意されていました。
特別に競技に出なくたって、そういう車乗ってみれば素直に「楽しい」って思えると思うんです。
お金かけなくたって楽しいんだ、っていうのがモータースポーツの原点だと思うのです。
それが国内の走れる場所が少なくなり、クルマは複雑になって素人ではいじれないようになり、あまたのアフターパーツメーカーから発売されるパーツをつけるのがチューニングになり、何でもかんでも「金」「金」「金」。
それじゃあ、傍目からみても面白くなさそうですもん。
だから今の状況は自業自得だと思うのですよね。
そんな中、ダイハツチャレンジとかはコツコツとファン層を広げていたとても大事な取り組みだったと思うのです。
それが終わってしまったのは確かに残念。
国内ラリーもダートラも、ダイハツのマシンがいなくなると、小排気量クラスはだいぶマズイと思いますし。
でも、決まってしまったことはしょうがない。
じゃ、その遺志を継ぐのはほかでもない、参加してた人たちしかいないですよね?
走る場所がない、走る機会がない!
じゃ、自分たちで何かやってみようよってことになるはずなんです。
そうすると、今までも「用意されたところで走る」っていうのから、「自分たちで走る場所を作る」っていう方向にシフトしていくのではないかと。
で、それってモータースポーツの原点回帰ですよね。
だから、スバルが撤退しようがスズキが撤退しようが、割とショックじゃないんです。
理想論を言えばですよ、「今まではワークスのおかげで楽しませてもらった。今度は自分たちがワークスが走れる場所を作ってやる」っていうことなのです、自分の中では。
モータースポーツがもっと身近なものになって帰ってきて、企業としてそれに参戦することで参戦費用がペイできるようになれば、当然帰ってきますよね。
なんで、私にとっては2009年は「モータースポーツ再生元年」。
それも、誰かが再生してくれるわけじゃなく、モータースポーツファン自らが再生させるとしになればいいなと思います。
いや、何とかそうしたいと思います。
予算が限られてきたほうが、人間アイディアが出るもんじゃないですか!
そんなこんなであり、「ラリー北志賀」気合入ってます。
あ、結局また「ラリー北志賀」ネタに♪
ではでは~!!