
現行シビックタイプR FL5が発売を控えた2022年7月に、お世話になっているディーラーの営業さんからお声がけがあり、購入予約の販社内抽選に応募しました。この辺りは2022年8月11日付けのチラシの裏備忘録ブログにも書き記していました。↓
しかしながら抽選申込時より少し前に複数社から見積もりを取っていた自宅の外壁屋根塗装を行うにあたり、屋根材(パ◯ールという悪名高い製品)が劣化してミルフィーユ状になっており、塗装は不可能でガルバリウム鋼板のカバー工法が必須である事が判明し、総施工費が塗料ランクを落としても最低200万円以上かかることが確定しました。このような状況下で乗り出し500万円オーバーの新車買い替えなど家族からの理解を得る事は非常に難しく、万が一当選した際に懇意にしている営業さんにご迷惑をおかけしてしまう事の無いよう、泣く泣く抽選結果が判明する前に応募の辞退をした苦い思い出があります。しかしながら車を諦めた事もあり、後々の後悔の無いよう外壁塗装の塗料ランクは無機の最上位の物を選ぶに至り、こちらについては未だ壁面はツルツルの綺麗な状態で、屋根も劣化の心配がなくなり現在も満足しています。↓
とはいえあれから約2年半が経過し、もしかすると今頃はFL5オーナーとしてカーライフを満喫していたのかも、と街中で現行シビックタイプRを見かける度に心残りを感じていたのも事実です。FL5はその後2023年1月からほぼ丸2年ずっと受注停止の状況が続き、騒音規制の絡みで恐らく新車で購入する機会の無いまま終販となってしまうのだろうなぁ、と残念に思っていました。
趣味のランニングの際に通りかかる某有名中古車販売店では定期的にシビックタイプRやスープラ、GRヤリスやGRカローラなどのいわゆるレアスポーツ車が定期的に展示されていますが、大抵は新車価格以上のプレ値が付いておりいつもすごい価格だなぁと思いながら店頭前を走り抜けていました。600万円以上の強気のプライスを掲げるシビックタイプRなども割とすぐに成約済の札が掲げられ姿を消していたりしていたので、潜在的な需要は相当高く、機会を逸した自分が今後オーナーになる事は叶わない事なのだと半ば諦めモードでいました。
一応キャンセル待ちの列には並ばせてもらうよう依頼はしてあったものの、結果的に抽選にすら申し込みをしていない状態では、万が一実際にキャンセルが出たとしても自身に案内が回ってくる可能性はまずあり得ないものだと思っていました。
そんな中、昨年12月下旬にディーラーの営業さんから連絡が入り、シビックタイプRの受注が再開するらしいとの事だったので話を聞きに行きました。
新規で申し込みできる「可能性がある」のは、特別仕様車のRACING BLACK Package(レーシングブラックパッケージ)というダッシュボードやドアトリムがウルトラスエード化されたモデルのみで、お値段はなんと2割増しという点が衝撃的な内容でした。しかも現在BA(バックオーダー)組の方が優先で、それらの方への案内及び変更受付期間が終了した後、新規に対する受付及び抽選等が行われるとの事でした。
価格的な部分が悩ましい所でしたが、この2年間のあらゆる物価上昇を考えると値上げは止むを得ず、またダッシュボードやドアトリムのウルトラスエード化等で相当な車内質感のアップデートが魅力的だった事もあり、取り急ぎ申込の手続きだけはしました。何より「迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめとけ」という格言を思い出した事も申込決断の後押しとなりました。
ネット情報だと販社によってはBA組の変更分のみで販社割り当て枠に達して新規が購入する余地すらないとの情報であったり、既存の赤内装モデルからの変更者がほとんど無くて新規でも抽選すらなく先着で受付がなされ契約手続きすら完了しているといった話など、真偽の程が定かで無い様々な情報が錯綜する中、個人的には自身が申込した店舗で結果として新規枠が無く抽選にすら至らなかったとしても、縁がなかったものとして潔く諦めようと考えていました。嫁にも「多分当たることすらないけれど万が一当選したら、今度こそ最後の車にするので購入を許して欲しい」と懇願し、何とか一応の了承だけは得ることができました。
そして先日、抽選の結果自身が当選した旨営業さんから電話があり、無事契約手続きを行なう運びとなりました。
結果的に自身が契約した販社では赤内装バックオーダー組からレーシングブラックパッケージへの変更はそれ程多くなかったのだと推察されますが、抽選の申し込みは多数あったようなので当選できた事はとても嬉しく思います。今回はまさしくタイミングや縁がうまく噛みあった事、そして納期は近日中に判明次第連絡が入る予定となっていますが、恐らく1年以上は先になると思われます。
その間は引き続き今の愛車S660を楽しむ事ができるのて、納期の長さは個人的に全く問題になりません。それどころか保管場所さえ許せば手元に置いておきたいですし、それこそAT限定免許の長男に限定解除を教習所で受けさせて、愛車として下ろすことができたらとも思いますが、絶対に嫌だと拒否されること間違い無いなので、恐らく下取りもしくは買取店売却になる可能性が高いです。車検を切って実家の敷地に置かせてもらう事も密かに考えたりもしていますが…
いずれにせよ先のことは分かりませんが、仮に降りる事になったとしてもS660のノーマル戻しの時間的猶予もあるはずなので倉庫内に山積みで嫁から苦情の出ているS660純正パーツを片付けつつ、絶版後相応の年月が経過してパーツ相場も上昇したマフラー、インタークーラーその他各種社外品類を地道にヤフオク等で売却していこうとも思っております。ここしばらく車弄りから離れていた事もあり、ノーマル戻し作業もDIYでどこまでできるか不安ではありますが。
今のご時世、物価上昇が著しく特にガソリン価格などは税の絡みでどんどん上がり基調で先が見えない状況の中、ガソリンエンジンのハイパワーターボ車などはたとえ趣味車であっても自身の身の丈を考えるとあまりに贅沢品です。
今の愛車S660のように超優秀な維持費からすると自動車税や車両保険等含め維持費は相当な増加が見込まれますが、恐らく年間の走行距離は精々3,000キロメートル以下になると思いますので、終の棲家ならぬ終の車として末長く大事に乗って行けたらと思っています。
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シビックタイプR | 日記
Posted at
2025/01/19 21:43:20