S600用純正Hマークエンブレム(白)の取付

飛び石で塗装が欠けてしまって修理するかを思案中だったフロントボンネットに装着しているレプリカS600用Hマークエンブレム(赤)ですが、折角の機会なので以前入手した本物の純正Hマークエンブレム(白)に交換することにしました。

貴重な当時物です。前所有者の方も四十数年前に新品入手されたとの事でしたが、経年劣化のくすみ等はあるものの未使用なので大変綺麗です。

今時のエンブレムのような樹脂製ではなく金属製なので、裏の突起をカットするのも一苦労です。最初工具箱に入っている100均のニッパーを使用しましたが、全然切れないので早々に断念して、重い腰を上げて納戸の奥を捜索して、ひっそりと眠っていた金属用ハサミを引っ張り出して再チャレンジする事にしました。
適当な工具を使って裏のピン処理に失敗して、エンブレム表面部分にまでダメージを与えてしまったりしたら泣くに泣けないパーツであったので、横着せずに最初から作業用の道具類は準備しておけば良かったと反省しました。

ピンの切断自体はあっさりと出来ましたが、根本の仕上げはハサミの刃が分厚すぎて平な状態にまで詰めていくのは困難でした。

やむ無く金属用ハサミと同様納戸に眠っていた金属用ヤスリも引っ張り出してくる必要がありました。

鉄工ヤスリだとやっぱり早いです。後の祭りですが、チマチマと金属用ハサミの先端等を駆使して根本部分の処理をするよりも、最初から突起を切断後にヤスリで削っていった方が圧倒的に早かった気がします。(部屋の中で金属粉を出すのが嫌だったのがハサミで頑張った理由ではありますが、ハサミでも細かい金属片は床に散乱してしまったのであまり意味はありませんでした。)

位置決めは前回同様(当初の取り付け方法は整備手帳の「旧ホンダHマークの取付」を参照して下さい)に、マスキングテープでセンター出し等をして装着しようかと思いましたが、レプリカエンブレムの位置決め自体がほぼ完璧であった個人的に思っていた事もあり、省力化を図ることにしました。
元のエンブレムを剥がした後の縁の汚れ等はすぐに拭き取らず、その線に沿ってマスキングテープを寸分違わず張り巡らせておき、マスキングテープで囲われた内側部分の両面テープの残りカス等はケミカルと爪を駆使して綺麗にした上で脱脂して、新しいエンブレムを貼り付けることにしました。

完成です。赤色の時はエンブレムの差し色がワンポイントになって良いなぁと思っていましたが、白色の方もエンブレム部分の主張が控えめになり、これはコレで良いのではないかと思っています。
ただ個人的に惜しいなぁと感じたのは、好みもありますがエンブレム自体が白／ゴールドバージョンでなく、白/シルバーバージョンの方であったならば、さらに良い感じになる気がした事です。