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ブルトン(昔のあだ名)のブログ一覧

2013年05月31日 イイね!

データで見るタイムの差

よく脱出速度の違いがストレートスピードの差になると言いますが、実際のところ確かにトップスピードに差は生まれます。
しかし、実際には速度が出れば出るほど見えない空気の壁にぶつかりスピードは伸びません。
特に富士スピードウェイのようなストレート区間が長いコースのトップスピードは全て同条件の部品が使われている場合、脱出速度に大きな差が有ってもトップスピードに大きな違いは有りません。
そして脱出スピードの差がもたらすストレート区間でのタイム差が開く事は有りません。
まずは図1を見て下さい。

図1


図1は脱出速度の違いがストレートエンドでどう違うかと言うエンジン回転のグラフです。
このグラフの前提条件は同じ動力性能、同じ各種抵抗、同じシフトアップ操作と言う前提です。
所謂、理論値と言う事になります。
横軸は時間(距離)、縦軸はエンジン回転数で、立ち上がりのある地点Aで1000rpmの差が有っても、同じ性能の車であれば4、5、6速とシフトアップしても系列1と系列2の山の頂点の差(時間的差)は変わりません。
つまり一定の距離に変化が無く、移動(加速)していると言う事で、ストレートでどんどん離されるという事は起こりません。
下の図2のグラフは縦軸をエンジン回転数からスピードに変えた場合のグラフ。

図2


タイム差は図1と同じですが、このグラフの場合のタイム差は系列1と系列2に出来た面積がタイム差になります。


次の図3は脱出速度は同じでもECUや吸排気系でアドバンテージがある場合のエンジン回転数の伸びの違い。

図3


この図3の場合、系列2の車のドライバーの視点から見ると系列1の車にぐんぐん引き離されている印象を受けます。
実際、ワンメイクレースでエンジンが速い、遅いと言う場合はここまでのグラフの差は出ませんが、速い、遅いの違いはデータではこういう現れ方をします。
この図3では明らかに系列1の車にトルクやパワーにアドバンテージがあり、シフトアップする度にタイム差が生まれています。
但し、車速が速くなればなるほど、回転(速度)の上がり方が鈍くなりトップスピードの差自体は実際には殆どないんです。
ストレートで差が着くと言う事はいかにしてトップスピードの領域まで速くたどり着くかと言う事で、トップスピードが伸びるのでは無く、中間加速がどれだけ違うかと言う事。
ちなみに図4が縦軸を速度に変えた場合、図5が縦軸が速度で脱出速度の違い+エンジンにアドバンテージがある場合。

図4


図5


実際にストレート区間でグイグイ離されてしまう場合、明らかに相手の車の動力性能にアドバンテージがあるんです。
とは言っても実際の走行では、前に車がいれば空気の壁が薄くなり、速度が速くなればなるほど空気の壁が無い分回転(速度)の上がり方が空気の壁がある時より鋭くなりますし、使っているタイヤの転がり抵抗やエアロなどでも変化してきます。
何回も書きますが脱出速度の違いは間違い無くタイム差になりますが、ストレート区間では動力性能が同じならタイム差、つまりストレートでクラス違いの車みたいにどんどん離されることにはなりません。
それに富士の場合、1周1秒の差は平均時速に置き換えるとたったの時速約1キロの差です。最終コーナーの脱出速度の違いなんて仮に同じ車で1周5秒差が有ってもタイヤやセッティングが同じなら最大で5キロ差、実際には2〜3キロも無いでしょう。

さて、ここまで書きましたが動力性能が上がれば簡単にタイムアップ出来るかと言うとそうでも無いんですね。
どこのコースでも同じですが、動力性能が上がればブレーキングポイントまでの速度も上がり目印を決めてブレーキをしている方にとっては、以前と同じブレーキングポイントから以前より速いスピードを減速させて車の姿勢を作らないといけないので、余裕が無くなり減速しすぎたり、減速しきれなかったりして姿勢が作れずボトムスピードが落ちてタイムが落ちるケースもあります。
チューニングを日本語で言うと調律。いくら高価な物を使っても調律が出来ないと残念ながらタイムアップは望めません。
2013年05月16日 イイね!

危ないのでマネしないで下さい!

いつも通りスポーツ走行時の動画チェックをしてドライバーさんにアドバイスをしているのですが、先日5月12日の富士スピードウェイのスポーツ走行で発生したクラッシュが写っていました。
それが↓の動画です。



安全な所に退避していたと思われる当該車両のドライバーが赤旗直後に車に戻ってダメージの確認をしていると思われる場面かと思います。
クラッシュして車が心配なのは解りますが、このような事は絶対にしてはいけません!
動揺云々以前の問題です!
何が悪いのか解らない方々はサーキットライセンス取得時に講習をちゃんと聞いていなかった又は安全に対する意識が稀薄で忘れている証拠です!

赤旗やチェッカー直後、全車通過後、安全を確認して初めてコース内に立ち入る事が出来ます。
この動画のようにクラッシュした車両から退避したドライバーが赤旗直後にコース内に戻る事は命を捨てに行くのと同等の行為で、絶対にしてはいけません。
もし赤旗見落としの車両が突っ込んで来たらどうするのでしょうか?
ダブルチェッカーや黒旗、黄旗無視など普通に発生するのですから赤旗の見落としだって普通に発生するって事です。
本当に突っ込んで来たら人命に関わるアクシデントに発展してしまいます。

自分の車が­大破して­も人命の方が大切なので、必ず全車通過後にオフィシャルの指示を聞きコース­内に戻って­下さい。

安全に楽しむためにあるルールです。ルールがあるから楽しいですし、スポーツで競技なんですからね。
2009年12月29日 イイね!

FD2をもてぎで走らせて思った事

私自身がFD2をもてぎで走らせるのは実は12月27日が初めてだったんです。
何故ならFD2で走るなら競技車両のEG6やEK9で走らせた方が自分の為になるからです。
でもって、今回計測ラップ3周だけFD2を走らせた訳ですが、素人代表のSくんにFD2でサーキット走行させて色々と開発部品のコメントを聞いて、私自身が最終チェックを今回行ったのですが、FD2って以外と速い事に気づきました。
足回りやタイヤ等々、完全ノーマルで、排気系だけ今回試作品の競技専用マフラーで走ったんですが、大チョンボをして、詰めて走っていないのにあっさり2分26秒台に入りました。ちゃんと詰めて走れば23秒台前半~22秒台後半くらいでラップ出来る感触です。
ノーマルでこの速さには正直ちょっとビックリしました!
ちょいと車高調整ダンパーを入れて、セットアップすればあっさり20秒切り出来そうな感じです。
でもって車両自体の不満点は多々有りますが、特に駄目なのが電子制御スロットル!
こんなにバカな電子制御スロットルならばスロットルコントローラーが欲しいと思いました。但し、市販品ではおバカな電子制御スロットルをコントロール仕切れないと思うので、ワンメイクレース用のECUを試すしか無さそうです。。。
ワイヤー式と比較して何処がおバカかと言うと微妙なスロットルコントロール(所謂バランススロットル)が出来ないところにつきます。大半の方はアクセルを全開にしたタイミングと実際に全開になったタイミングに差が有り、「ターボラグ」的な感覚を嫌っていますが、こんな事は人間が対応すれば良い事で1周で修正出来たのですが、問題はバランススロットルが出来ない事!
タイヤを転がす為、車両をワザと不安定にさせる為に微妙なスロットルコントロールをしたいのですが、こちらの意図するスロットル開度より多く開き、かつ、若干押さえるとスロットルが開かない為、姿勢を作る事が凄く難しい!
ワイヤー式が1から100までを0.1づつコントロール出来るとしたら、FD2の電子制御スロットルは1から100までを1づつコントロールしている為、コンマ1のコントロールが出来ない為、サーキット走行には向いていないと言う事がわかりました。

話は変わりますが内圧は2.4Kgが皆さんスタンダードな内圧かと思いますが、やっぱりラジアルタイヤは3kg以上(温間)の内圧じゃないと駄目ですね。
スタンダードな内圧だとブロックやタイヤ自体がよれてトラクションが抜けてしまいました。なので3kg以上にして(数字はセットが決っていないので秘密)走ったらトラクションのかかりが良くなり、リヤタイヤも適度に滑るようになって車の向きを変えるのも楽になりました。
ちなみに注意事項としてハンドルが軽くなるのでグリップ感は落ちます。
そして、内圧を高くするとタイヤがゴムまりの状態になるので、ドンっと一気に荷重を乗せるとタイヤが潰れ過ぎてブレーキリリース時にゴムまりが跳ね返るようにフロントの荷重が抜けるので、じわ~っと荷重をかけて、じわ~っと荷重を抜く事が出来る人だけのスペシャルセットなのは間違い無いです。
まーこれもレースから得たデータをFD2に応用しているだけですが(笑)
2009年04月09日 イイね!

安全にサーキットを走るために

サーキット走行時に抜かされる若しくは追い抜きをする場合はどういう間で抜かしたり、抜かされたりしていますか?
中には怖い思いをした人もいらっしゃるかと思います。

まず安全に追い越す場合・・・
1.ストレート区間で走行ラインを外して前走者を追い越す。
2.コーナー進入時の追越しは追い越す車両の動き次第ですが、基本的には無し。
3.追い越した後に直ぐブレーキングポイントが始まるならばレコードラインに戻らない!

安全に追い越される場合・・・
1.ストレート区間でレコードライン上(次のコーナーに対してアウト側)を走行し、速い車が走行ラインを外して(次のコーナーに対してイン側から)追い越される。その時ウインカーや手で相図を送れればなお可。
2.コーナー進入でわざわざ凄い減速をしてまで譲らずに、コーナー立ち上がり後に相図を送り譲る。
3.コーナー侵入で後続車が追いつきそうだったら、ストレート区間で相図を送ってしっかり減速(急激な減速は駄目!)して譲る。

例えばもてぎのS字などでは、S字の切り返しの際に譲る車両がいますが、S字走行中は車が不安定になるので立ち上がりをアウト側まで使う走行ラインで走れば、速い車は余裕が有るので立ち上がり時のイン側から抜いていきますので、その方が安全です。
菅生のSPコーナーでは1個目の進入で前走者にいきなり譲られるより、2個目の出口後にアウト側キープ(最終コーナーに対してイン側キープ)で譲ってもらった方が安全です。

ようは車がこれから不安定になる、若しくは不安定中に譲る、追い越す行為はさらに車を不安定な状態にする事になりリスクが増えるので、車が安定している時に追い越す、追い越される事が重要って訳ですね。

進入時に譲るのであればストレート区間で相図を送って意識的に車速を落として追い越された方がリスクは少ないですし、車両的にも追い越す側が多い私はコーナー進入時には極力オーバーテイクを行わないようにしています。
ちなみにスポーツランド山梨などのショートコースでだと、私はストレート区間以外で譲った事、追い越したが有りません。変な場所で追い越してもタイムは出ませんし、2~3秒のラップタイム差と言ってもSLYだとインを刺す程の速度差も無いので、追い越す側だったら素直に気持ちよく追越しさせてもらう為、ライトでアピールはしますが変に車間距離を詰めたりしないでストレートまで待ちますし、追い越される側だったらストレートまで待ってもらっています。まー変な人に出会って無いので、追いつかれた時点で後ろの速い車はストレートまで待ってくれていますね。

無論、例外もあり、EK9で直線がEK9より速い車両でコーナーがカメさんを追い越したい時は譲ってくれるまで抜かない若しくはスロー走行をして車間距離を作ったりします。ラップタイムは速くても直線番長は意識して譲ってもらわないとコーナー進入時のブレーキング時に追い越さなければならないので走行会等でそこまでリスクを負う事は出来ません。

と言う事をここに書いてもイメージが沸かないと言う方は今年のJOY耐や来週末の富士チャンピオンレース4時間耐久などを見に行くとイメージが沸いてくると思います。

走行会に参加される方は主催者が追越す場合、追い越される場合等々の基本的な事を毎回説明してくれる走行会に参加された方が良いと思います。その様な説明が無い走行会は身内だけ若しくは無法地帯の走行会と言う事が多いのでご注意を!

最後に安全に楽しむ為に、ラップタイムの速い車の方は、ラップタイムが遅い車の方に配慮して欲しいですし、ラップタイムが遅い車の方は無理をして譲らずに安全な所で譲るように極力努力して欲しいです。

※この内容は安全にサーキット走行をする為なので、実際のレースでの追越し方、追い越され方とは異なります。
2009年03月14日 イイね!

サーキット走行時のタイム

皆さんの会話を聞いていると、今日●●秒台が出た。とか自己ベスト更新が出来なかった等々耳にします。

そんなにタイムって大切ですか?

私は普段の練習走行時等はタイムを殆ど気にしていません。気にする時は同じレースに出てるとても速い人がいる時に差がどれだけ有るか位で自分のタイムにはあまり興味が無いんです。

何故なら・・・

1.気温、湿度、路面状況によってタイムなんて2秒~3秒位変わるから!
2.タイヤの状態でコースにもよるけど2秒位変わるから!
3.純粋に高い次元で車をコントロールしている方が楽しいから!

です!

そりゃレースの時はタイムを気にしますが、同一条件下での予選なので、練習時に如何にして自分の思い通りに車を動かせるように出来ているかで、思い通りに車を動かせていればタイムは勝手についてくるのが解っているからです。

前にも触れたと思いますがチューニングは「調律」です!部品を一つ変えれば、気温や湿度が違えば楽器類は調律し直すように、車も同様に調律をし直す必要性があるんです。
部品を変えたらタイムが出るって言うのは思いこみで偶然その時のコンディションが良かったからタイムが出たり、圧倒的な違いを手に入れたるするからたまたまタイムが良くなるだけです。
往々にしてあるのは部品を変えてもタイム更新出来ないって事が多いのでは?

なので部品を変えれば速くなると言う幻想を捨てて、今の車でもっとサーキットを走ったり、ドライビングスクールで車の動かし方を学んだりして実践出来るようなお金の使い方が実は効率的だったりします。

なので今ついている部品で調整出来る範囲が有るならば、特に車高調つけている方は是非調整して走ってみて下さい。それで車の動きの違いが感じられるなら良い動きをするように調整してみて下さい。動きが良くなれば勝手にタイムアップしてますよ!これ本当です!
空気圧すら管理していない方も多いですし、、、ラジアルタイヤだって空気圧ひとつで限界時の車の挙動は変化しますよ!

そもそもタイムに追われてやれ●●の部品をつけた等々をしているとお金だけかかって本来の走る楽しみを削がれてしまいますので、走る楽しみを忘れない程度に部品代にお金を使った方が得策かと思いますよ~。

部品を変える事に喜びを感じるカーライフもあります。
サーキットを速く走る事に喜びを感じるカーライフも有ります。そういうカーライフをエンジョイしている方はまずはタイムを気にせず、原点である車をコントロールする楽しみを追求してみましょう!コントロール出来るようになればタイムも自然と上がってきますから!

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何シテル?   02/07 01:26
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