日本のビジネスマン

先月12日から、日本のとある会社に通勤しています。

僕が日本に居なかった間、何人かの新人が入社しており、また、多くの昔から居た僕よりも年上の人たちがリストラによって退職していました。　

昔の古巣の職場に戻ってきたっていうのに、僕の周りはそうした新しい人ばっかりでなんだか落ち着かないです。　出社してからのここ数日というもの、社内のいろんな方々に自分が帰任したことを告げるため、挨拶して回ったり、僕が居なかった間にできた社内のさまざまなシステムに翻弄されたりしてました。　入社数年の若い人たちに、つい、「昔はいちいち紙にハンコついて・・・」とか「あそこは以前は・・・」なんて、気が付くと年寄りみたいなことをふとしたときに言ってしまい、あーやだやだ、なんて自滅しています。　いままでアメリカでやってきていたルーチンが、日本に帰ってきて一変してしまったんで、いろいろとストレスが生じますが、ま、サラリーマンなんてこんなものかね。　

ところでサラリーマンとビジネスマン、どっちもおんなじ会社勤めの人の事をさす言葉なのに、なんだかビミョーにニュアンスが違うような気がするのは、僕だけでないはず。

日本に戻ってきてから、暫定で電車通勤をしています。　しかもJRと私鉄を乗り継いで通っています。　毎日電車を使うなんて高校通学以来だから実に20年ぶりです。　
大学は徒歩か自転車だったし、社会人になってからも寮に入って自転車通勤、その後アパート暮らしもしましたが、その時は皆が呆れるくらい会社のすぐそばに引っ越したんで、通勤時間は歩いて5分もかかりませんでした。

毎日決まって同じ時間の電車に乗ると、毎回おんなじ人を見かけるので、なんだか面白いです。　話したこともない赤の他人なんだけどね。　それから、これは特に夜、帰宅するときなんだけど、電車がホームに到着して扉が開いた瞬間、ヒールを履いたＯＬのおねえさんも、なんだか死にそうな顔したスーツ姿のおっさんも、皆一斉にヨーィ、ドンッとばかりに次の乗り換え路線に向けて駅のホームを駆け、階段を駆けおりる光景は、なかなか見ものです。　僕もそんなに急ぐつもりないのに、皆が真顔で走るので、つい、駆け出してしまいます。　電車通勤している日本のビジネスマンって、案外運動不足でないのかも。