頻繁に玉切れを起こすテールやウインカーバルブ修理の巻〜!
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
えー!
パジェロミニカテゴリー皆さま。
お久しぶりでーす(*゚▽゚)ノ
いゃ〜、みんカラに整備手帳書くのって・・・うーん、、
最後が
2018年だから・・約6年ぶり???(^◇^;)
まぁ・・パジェロミニの整備手帳ネタなんて軽いのから重いのまで書いたら200近くあるんですけど・・まぁこよズボラなアホ男はずーっと放置し続けておりますm(_ _)m
因みにウチのパジェロミニ(ボロ)も相変わらず元気に走り回ってますよーん。
さてさて、ここからが本題。
最近ウチのパジェロミニの左テールランプだけがミョーに玉切れスパンが早い。
てか、この2年間は左テールランプしか切れて無い・・何故なんだーッ!
2
で、
いきなりネタばらしなんですが
短いスパンで玉切れを起こす原因の大半はテールランプバルブのアース不良だす。
これは別にテールランプに限らず
フロントウインカーやスモールライト・サイドマーカー・バックランプ等、どこでも起こり得る症例なんで別にテールに限定しません。
それとこの症例は比較的年配の人の方が知識も豊富で詳しいですよ。
3
まずね、本当にテールのアース不良なのかどうかを見極めましょう。
実は単なる玉切れの可能性がありますし(笑)
ウチの場合は前回に玉切れを起こしてから次の玉切れを起こすまでの月日が約2ヶ月でした。
その前が8ヶ月でその次が2ヶ月・・1年経過せずに2回交換を強いられる事になって
ようやくアース不良を疑い始めました。
コイツのちょっと厄介な所は見た目では分からない事。
プラス端子の不良なら
そもそも点灯しないので容易にトラブルシュート可能なんですけど
アース不良はそのままアース=戻る側の➖なんで見た目は普通に点灯してるのが厄介なんですわ〜。
ただ、導通経路的には通電不良を起こしてるので抵抗が多くて極少量ずつですが バルブ内のフィラメントに負担をかけています。
で、耐え切れなくなったバルブが切れる。
そりゃ〜正常な所に比べると玉切れ早くなるのは当たり前なんですけど、、そこを見極めるのがちょっと難しい。
因みに昭和の車にはこのトラブル結構あったんですよ。
だから自分達より先輩方の方がホンマ詳しいしウチの親父や爺ちゃん達からしたら
修理の範疇にも入らん日常だったみたい。
子供の頃に何気なく見てた事とか教えて貰った事とか今思い返すとスンゲェ使えるよ。
4
それではテールランプユニット外しまーす。
今回は左側なので➕ネジ2本外して後方へ引き抜くだけです。
脱着に関して
工具はドライバーのみを使用しユニットの引き抜きは自分の場合は素手で行います。
慎重な方は内張剥がしのツールを使っても良いとは思いますが
何回も脱着経験してますしピンの位置を知ってるので樹脂製ピンを折るようなヘマはしません。
慣れると素手の方が1000倍早いです。
右側のテールランプユニットを外す時はネジ抜いたら一度テールゲート閉じてから引き抜いて下さいね〜。
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さーて、、ここでテールバルブの取り外しに掛かろうかと思いましたが
タイムリーにもみんカラでフロントウインカーの脱着でトラブってる整備手帳が・・。
まぁ個別に教えてあげても良いのですが
皆が共有しないと意味が無いかと思い
こちらにオマケとして載せます。
まずドライバーでフロントウインカー外します。
6
次にバルブ外します。
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バルブの接点端子を覗いてみます。
奥に中心にあるのがプラス接点です。
外周がアース接点になるのですが
この時点ではアース線は確認できません。
困りましたね〜(°_°)
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次にプラスチックのソケットカプラーとアース外周部分との隙間に5-56等の浸透潤滑剤を少量吹いて下さい。
ここでは
ラスペネだぁ〜!ベルハンマーだぁ〜!等と蘊蓄を垂れなくても大丈夫。
ごくフツーの潤滑剤で構いません。
ぶっちゃけ何でも良いです。
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潤滑剤拭き終わったら
しばし待つ!
まぁ、この箇所なら余裕みて約1分のインターバル持てば大丈夫です。
潤滑剤で失敗する人の多くは浸透するまでの時間を考えずに作業を進めるのが大半です。
自分の場合はラスペネ使おうが5-56使おうが結果変わらないんで。
その前に外が寒いんで家の中に退散(^◇^;)
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さて
それでは
ペンチを用意して
ソケット外周部分を掴み
ゆっくりと左右に回します。
油が馴染んでくると左右の振りが軽くなってくるのでグリグリしつつ優しく引き上げてやるとソケット本体が簡単にスポッと抜けてくれますよ。
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抜いたらソケットのプラ内側を見ると・・
中で線をUターンするように曲げて先端を剥いただけのアース線が見えます。
そう!
コイツです。
諸悪の根源は!
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アース線を後ろから押してやるとコイツは何の苦もなく前へ押し出てきますよーん。
出て来た端子表面を確認すると若干ドス黒くなってますね〜。
これは銅線の表面が酸化してしまってる状態です。
《そしてこの酸化した部分がアース不良の原因です!》
もうこれで解決!
か???
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この銅線の表面に浮き出た酸化被膜を除去すればアース不良は治ります。
が、、
ここで大きな失敗を起こしやすい判例をご紹介します。
この様な酸化被膜を《接点復活剤》なる薬液を使って除去するのはほぼ不可能だと言う事。
まぁ、接点復活剤ってネーミングが誤解を生む温床になってるんだと思いますが、
接点復活剤とはあくまで正常に導通している箇所に対して保護or補助剤として使う物であって酸化した被膜には何の効果も得られません。
車のカテゴリーを離れて
電子部品の修理の現場でもそうであるように接点復活剤を塗布して導通回復させるなんて修理は誰もしていませんよ。
て、代わりにと言うか
此方が王道と言うか
確実にアース不良を解消する方法を行います。
要はカンタン〜🎵
酸化被膜を物理的に除去すれば良いだけ!
用意するのは800番程度の耐水ペーパーの端くれ(笑)
これだけで確実に導通できまっせ!
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まぁ、やり方は超カンタン💕
銅線をかる〜く&優しく擦ってやります。
以上!
(笑)
あまりにも銅線が痛んでるようだったら
先端をカットしてストリッパーでもう一度剥いてやればOK〜。
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プラス端子側もお好みに応じてやりたきゃどうぞ。
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最後にアース線を元に戻す前に銅線やプラス端子部分に5-56等を少量を軽く吹いて完了〜!
最後に接点復活剤は吹かないの?
って、思われた方もいらっしゃるかと思いますが、既にアース線への導通は充分確保出来ている&ここで大事なのは銅線を油分で膜を作り酸化を遅らせる事の方が重要事項です。
まぁ、どうしても吹きたいんだったら接点復活剤よりもクレ2-26をオススメしますが・・・が、しかーし!
クレ2-26は製造されてから3年以上年数が経過すると潤滑油としては問題ないが中の薬剤が変化するのか知らんけど・・古い2-26は何故か通電能力が落ちるのよぉ・・。
購入する時も缶底に刻印されてある製造年月日を確認した方が無難かな?
電気事業者なら期限内に1缶使い切れるかもですが 自分には到底無理っす😅
なので安くて安定している5-56で充分な能力発揮するんであまり深く考えなくても良いかと・・。
それと外周端子と配線を直接ハンダ付けした方が良いと思われる方も居るかも知れませんが
それはマジで逆効果です。
ハンダは施した所がどうしても酸化します。錆止め塗布すりゃ大丈夫?いぇいぇ、
外周端子にはユニクロメッキが掛かってますがコイツが本当に良い仕事をしていて健気にもソケット端子を錆から守っています。
だから自分はこの部分には一切耐水ペーパーを当てません。
ソケットを外す際に付着した5-56をウエス等で優しく全体を空拭きしてやって下さい。
それだけで充分です。
メッキが自らの仕事を一生懸命しているのにそれを阻害するような行為を行うのは本末転倒でしょう?
アース線も配線剥き出しで一見するとかなり雑な施工に見受けられますが
よーく考えてみて下さい。
パジェロミニ誕生から数十年経過しています。
その間に皆さんのパジェロミニのウインカーやテールランプは致命的な損傷や重大なトラブルを起こしましたか?
一部の方を除き
大半の方のパジェロミニのテールやウインカーランプは今日までノーメンテで健気に仕事してきた筈です。
それが答えかな?
物言わずとも今までちゃんと結果を残している部品達は
訳の分からん事をして結果的に壊すより
長い年月をかけて堆積した酸化被膜を取り除いて本来の姿に戻してやれば
またこれでしっかり仕事してくれますから。
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さて、
話がチョー脱線してしまい
自分のパジェロミニのテールランプソケットの修理に入りまーす。
外周部分の突き出しが少なく
ペンチで掴む部分がちょっとなので
難易度は少し上がるが
まぁ、やる事は同じ。
5-56吹いて〜。
しばし待つ。
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はい、
此方もスルリと抜けました。
ふむふむ、コイツのアース線には端子が付いてますね。
テール球がダブルフィラメントだからかな?
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まぁ、形状違えど
やる事は先と同じ。
端子をペーパーで軽く磨いて酸化被膜を取り除いて端子保護に潤滑剤吹いて
外周部分は汚れをウエスで拭き取って
はい完了。
後は戻すだけ。
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ランプユニットを
戻す時にテールランプの樹脂ピン部分に軽くシリコングリスを塗布してやると次回のテールランプ脱着が簡単に行えますよ。
経年でピンの強度は落ちてるので
ここにグリスを塗る塗らないで脱着の際にピンに掛かる負荷がかなり変わってくるんでピン折って泣く前に軽く塗ってあげるのも良いかと。
塗布してるのがシリコングリスなのはコイツは樹脂を冒しにくいからで・・(°_°)
それ以上でもそれ以下でもありませーん。
あ、グリスは埃を呼ぶので毎回塗布したりするとめちゃくちゃ逆効果です。
『ん?油分飛んだなぁ〜』って、感じた時に薄く塗るだけでOK。
まぁ、何でも程々に。
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はい!
これで灯火類のアース不良修理は完了でーす。
唯一の難点はこれで直ってるかどうかを検証できるのがかなり先になる事(笑)
まぁ、今まで他車の経験だと灯火類のアース不良はほぼ九割がこの箇所に集中してるんで大丈夫だと思ってます。
さて、これを読んでる人の中には予防整備と称してコレを灯火類全部にやりたくなる方もいらっしゃいますよね(笑)
うん、決して難易度は高くないし
それも良いと思います。
ただ、自分のオススメは「症状が出てからでも良いんでな〜い?」と、思う派です。
理由はこー言う所にあまりにも神経質になり過ぎると
あれもダメ!これもダメ!と、心情的に負担になるからなんですわ。
〇〇強化・〇〇長寿命とか必死になってる方ほどパジェロミニの維持がしんどくなり手放してる傾向がありません?
ワタクシ・そもそもテキトーを絵に描いたような男ですから
「まぁ、壊れたら直せばええやん」
程度のテキトー感覚でパジェロミニと接してますねん。
YouTubeなんかでもパジェロミニが壊れる前に〇〇した方が良い事5選とかありますよね?
あれ
個人的な意見ですが正直くだらないっす。
単に不安を煽ってるだけちゃう?
どんなトラブルでも
やれる人はやれます。
悲しいかな・・やれない人はいつまでも出来ない。
やれない人の心理は経験値が圧倒的に少ない事が不安になってるんだと思います。
自分も経験値が高い訳でも正しい訳でもありません。
ただ、好奇心が勝ってしまい・・毎回アホな事してめちゃくちゃ遠回りしてでも結局はそこに辿り着く習性があります。
YouTubeとかのアカンとこは
その失敗や経験を編集ですっ飛ばしてしまう傾向があるのがホンマ悪やと思いますわ。
知らない事を知らないと言うのは全然恥じゃない。
ただ、知らない事は学ぶか経験するしか結局は道は無いんじゃないでしょうか?
今回の玉切れ起こすアース不良は
ものすごく単純なトラブルで逆にリカバリーも容易なのですが、
ただ、
シンプル故に
知らない人・経験した事がない人にはトラブルシュートしにくい症例でもあります。
それにコイツの修理の結果が時間を必要とする=めちゃくちゃ遅効性故に全てを一度にやってしまうと灯火類のアース不良がどの様な症状なのか判別つかない=経験できなくなる。
あとテール燈火のアース不良はややこしくなると
ブレーキ踏むとテールが消える謎現象起こす事もありますねん。
(街を走っててそんな珍現象を起こしてる車を誰しも一度は見た事あるかと思います。)
逆に自分にとってはそんな美味しい経験は未だないので
機会があれば是非是非経験しとくべきだ!と、思ってしまいま〜す(笑)
なので今回の整備手帳も「そー言えばどこぞのアホなオッサンがそんな事書いてたなぁ〜。」
程度に留めてもらいトラブルが起きた際にリカバリー用の予備知識的に受け取って頂けると本望でーす🙌
久しぶりの整備手帳・・
6年経っても
やはり趣旨が分からん謎な内容は変わらず
あーしんど(^◇^;)
ほなほな
おしまーい!
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