2017年11月20日
「目標だけ独り歩き」
しやすい日産が作った、
新型「リーフ」。
「DRIVE by 日産リーフ どこまでいける?
日本を走る6つの旅 - ウォーカープラス」
のサイトでは、
「1度の充電で400㎞走れるようになり、
ドライブを快適にする最新の自動運転技術も搭載している
新しい「日産リーフ」。」
と、あたかも、恰も1回の充電で、
「400km」
しっかりと走れるかのような、コメントであります。
而してその実体は・・・?
その答えは、こちらにありました。
自らのサイト、
___「電気自動車「日産リーフ(40kWh)」で関越道を使って東京→新潟を走ってみた。」___
このブログによると、
東京練馬出発時に電池残量表示は99%で、航続可能距離表示は302kmです。
つまり、初めから
「400Km走れるのが謳い文句だけど、100%充電しても305kmぐらいしか走れない。」
って表示されていると云うことです。
そして関越道を走って、塩沢石内SA(下り)まで走行距離174.4㎞で、到着時には電池残量表示が19%となって、航続可能距離表示は61㎞ですから、
174.4km+61km=235.4kmが、99%-19%=80%で走れる距離ですから、100%換算だと、高速だけなら294.25km走れるってこと?
174.4km走るのに、99%-19%=80%使った事になりますから、100%使っても218kmなのか?
ここで急速充電30分したら、電池残量が50%増えて69%になり、航続可能距離は141km増の202㎞なりました。
残量表示から航続距離を計算すると、50%で141kmですから、100%なら282kmってことになりますね。
そこから126.2㎞走って、新潟市到着時には電池残量12%の、航続可能距離表示37㎞で、スタートから300.6㎞で新潟市内到着。
57%減で126.2kmですから、100%なら221km程度。全体だと80%減で174.4kmと57%減の126.2kmなので、137%の300.6km。100%換算だと219.4kmってことなっちゃうなぁ・・・。
途中の電池残量表示19%-12%=7%と、航続距離61km-37km=24kmとなると、100%は342.85kmってなるから、99%充電時の302kmからは到底無理な数字。
%表示の場合は、99%充電時の302kmなら305km、19%で61kmなら321km、12%で37kmだと308kmと、実走行の条件によって、バラツキが出るのは妥当なのか・・・。
「数字が独り歩き」体質の日産らしい、「400km」表示。
「1度の充電で400㎞走れる」と平気で言い切ってしまう、顧客不在・自己陶酔の宣伝商法。
まさか、店頭で「本当に400km走れます。」とお客さんに説明しているセールスはいないだろうけど、米国のサイトで表示している「150miles」、約「240km」の方が事実のようだから、お客さんにとってはこっちの数字の方が、有益且つ必要な情報で、会社の誠意が感じられると思いますけどねぇ・・・。

Posted at 2017/11/20 11:59:32 | |
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日産 | クルマ
2017年11月19日
報道によると、
西川廣人社長は、
『問題の行為は「係長以下で常態化」しており、
工場の課長以上の管理職は、
まったく把握していなかった。』
と明らかにした。
西川廣人取締役社長が、国土交通省自動車局長宛てに提出した、調査報告書は
こちらから
___「型式指定に関する業務等の改善つ いて」___
どうぞぉ~!
組織ぐるみの隠蔽工作の一部は、以下の通り。
・不正の発覚を逃れるため、工場の現場監督者の指示で、監査期間中は完成検査ラインに、有資格者だけを配置するようシフト編成を変更して、無資格者を完成検査ラインから外す。或いは、一時的に無資格者を会議室に待避させる。
・無資格者に有資格者の「完検バッジ」を付けさせる。
・定期監査とは別に実施された国交省の立ち入り検査に対し、関係資料が改ざんされたり、削除されたりしたこともあった。
・正規の完成検査員が無資格者には付きっきりで指導しているとうそをついていた。
・追浜工場(神奈川県横須賀市)では「見極め」と呼ぶ手続きによって検査業務の習熟度合いを判定していた。指導員が意図的に不具合を加えた車両をラインに流し、作業者が不具合を検出できた数と要した時間に基づき合否を判定していた。「見極め」に合格した従業員は法令に基づく資格を取得していなくても1人で完成検査することが許されていた。本来の資格を持っていても特定の検査工程で「見極め」に合格していなければ作業することは認めておらず、法令より社内ルールが優先されていた。
・検査終了時に正規の検査を装うため使い回していた有資格者の印鑑は「貸出帳簿」で組織的に管理していた。
・国内最大の生産拠点である日産自動車九州(福岡県苅田町)では、指導員が資格を持たない従業員が1人で完成検査してもよいと判断することを「独り立ち」と呼んでいた。指導員が実技を観察しながら、作業マニュアルに沿った作業が制限時間内にできているかどうかなどを基準に合否を判定していた。
・弁護士らの聞き取り調査に対し、工場で品質管理を担当する課長級以上の管理職は、完成検査ラインでの作業経験がほとんどなく、実態を全く把握していなかったと証言している。
・無資格検査はマニュアルを基に実施していた形跡はなく、製造現場が効率を優先する中で自然発生的に生じた可能性がある、との意見もあるが・・・。
・検査員を認定する社内試験では、問題と答案を一緒に配ったり教材を見ながら受験させたりするなどの不正があった。
・無資格者による完成検査は車を組み立てる国内の全6工場で行われていたが、調査の結果、その多くの工場で1990年代には常態化していたとみられ、栃木工場では38年前の1979年から行われていた可能性があることも判明した。
・「私が責任を持って改善を進める。」と言い切った西川社長であるが、会見では、内部通報制度が機能せず、組織の風通しが悪いと認めた上で、「(管理職と)現場との壁があり、目標が独り歩きすることもある。この問題がこれまで出なかったのは大きな反省だ。問題が顕在化しやすい形にリーダー側を変えねば、同じ問題が今後も起きる可能性がある」とも述べている。
どうやら、日産の再出発は、現場の声を聴かない、聴こうとしない、販売店の実体を知ろうともしない、そんな女性役員がいるらしい事を含めて、まだまだ時間が掛かりそうである。
Posted at 2017/11/19 17:19:38 | |
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