お久しぶりです。、、LEDヘッドライトもとうとうココまできたか!を具現化した破廉恥スペックのヘッドライトが、2017 Mercedes BenzのE-Classに採用されました。
超個人的趣味嗜好に基づく観察を行う機会が訪れましたので、個人的趣味志向に著しく傾倒した紹介をしてみたいと思います。
まず、そのシステムが授かった名前は、というと。。。
MultiBeam LED Headlamps
最近では、AcuraのJewel Eyesヘッドライトだとか、Audiはその創成期から複数オプティックでのLEDヘッドライトデザインがアイデンティティーとなっていると言えます。
設計デザインはHella
プレス情報はこちら
http://www.hella.com/hella-com/en/Technology-Products-30-03-2016-11583.html
なんと、84個もの小さなエミッタがそれぞれ独立して駆動され、ハイビーム、及びカットオフ領域のビームパターンをカメラ、センサーとリンクしながらリアルタイムで制御していくデザインです。
こちらが実際のヘッドライトデザイン。
メインのハイテクプロジェクタはランプ中央に位置します。
プロジェクタが担当するのは、ビームパターンの中心、カットオフのみであり、その他の広がるフラッドのパターンは、プロジェクタの周りに配置されたリフレクタが担当します。
ビームパターンはというと。。。
非常にデジタルな感じです。
プロジェクタ内の84個のエミッタはパルス駆動であるため、カメラの周期に合わない部分が欠けて見えていますが、肉眼でそのパルスが気になることはありません。
ただし、、、フロントカメラに写った映像では激しくフリッカーしていて、軽く目がヒクヒクしてしまいそうです。
リフレクタのビームは完全にフラットなビームカットオフ。
プロジェクタがエルボー点以上、ハイビーム領域を担当、こちらも直線的な”ステップ”カット。
最高輝度領域は、エルボー点付近のフラットカットのビームパターン中心上限位置です。
ヘッドライトをONにするとシステム全体でフェードイン。
その後、84個のマトリックスのうち3ブロックx2 (6ブロック)がイルミネーションショーを演出します。
動画は以下リンクから
http://s1219.photobucket.com/user/momoporcu/media/IMG_2321_zpsgwiwzapr.mp4.html?o=0
実際のパフォーマンスは、走行中で無いと、その真価を評価できないのでグヌヌ。。。なところですが、非常に興味深いシステムです。
ただし!!! もし、こんなシステムがエラーとなったら、一体いくらの交換費用となるのか。。
LEDの素子自体は、理想的環境で駆動された場合の想定値で言えば、確かに超長寿命です。しかし、それらを駆動する回路、それに使われる電子部品の寿命はLEDの素子自体のそれとは同列でありません。
システムとしての寿命は、システムのWeakest Linkの寿命に依存します。
複雑になればなるほど統計学的な可能性も当然高くなります。
保証期間中はOKだとしても、たとえばこういう車輌が中古車マーケットに出回るようになった段階で、交換部品nとして一体どこまで値段が押さえ込まれるようになるのか。 長期的な観察が興味深いですね。
ところで、偶然にもBMW740のLEDヘッドライト装備車輌がありましたので、ここからは隣りあわせでパフォーマンスの比較をしていきたいと思います。どちらもLEDシステムですが、全くの別物です。
BMWのそれは細分化されたマルチリフレクタに、複数エミッタの組み合わせ、およびリフレクタ自体の上下調整が加わるHi Lo対応のシステムです。
あたかもデザインの一環です、といわんばかりに思いっきりヒートシンクが見えています。
FordのEdgeのLEDヘッドライトもそうですが、ヒートシンクのフィンをデザインに組み込んだヘッドライトデザインは少なくありません。
無って左がMB、右がBMWのロービームパターン。
BMWの方がやや色温度が高く、中心照度もやや強めに観察できます。(カメラ露出はかなり抑えています)
こちらがハイビームでの比較
MBのハイビームでは、当初のリンク紹介の通り、対向車などが認識された場合、その特定のブロックのみがOFFとなり、グレアを防止します。また、雨天等の場合、手前を照らしすぎないよう、部分ごとの照度調整も行います。
もう一台、Bi-LED プロジェクタを装備する2016 Mazda CX-9との比較。
このCX-9に採用のプロジェクタは、Stanley製であると思われます。Koitoのそれと、ほぼ同様のサイズ、ビームシェイパーに似た構造を持ち、しかし、シャッターによるハイビーム領域の制御というよりは、ビームシェイパー自体がシャッター機能のように部分的にビームパターンを上方向に反転するデザインの様に観察できます。
向かって右がCX-9.シングルエミッタと思われるシステムですが、非常に強力な中心照度を実現しています。また、カットも綺麗に形成されており、個人的に結構好みです。
ハイビーム比較
MBのほうは、やや広がりのあるパターン。CX-9では、中心へ集光されており、遠達性が優れています。
CX-9のみでのローニームパターン。 バランスが良く、使いやすそうな配光であると思います。
KoitoのBi-LEDプロジェクタと合わせて、コンパクト、シンプルなデザインとして優秀であると思います。
以上、最近のLEDヘッドライトの観察でした。
Posted at 2016/07/30 03:54:26 | |
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