昨晩、
「あかんやつレーシング」 の面々がたまたま集まった。
セントラルサーキットを、1分29秒~31秒台で走る「あかんやつレーシング」の面々。
(657ccでだ)
声かけてもらって出向いた。
走りの話しに当然なる。
あのときはこうだった、
こんなこともあったなどと・・・・。
よしくん はオーソドックスな走りだ。
スプリントより耐久野郎という自分自身との共通点も多い。
今日集まった中で一番長くコースで戦ってきた仲間だ。
れぽ君 はビシッと自分のラインを外さない。
安定感のある走りだ。
よしくんをどっしりさせた感じだろうか。
(車高が低いからとかではなく、ロールオーバーも少なくやはり安定感というしかないかな?)
この男のドライブする車に0.5秒程度のアドバンテージを持つクルマで近づいても、そうやすやすは抜けはしないだろう。
たぶんプレッシャーなんて効かない。
(と思う)
決してこじったり、ムチャする走りではない。
「あなたは絶対どかないよね」
1秒以上アドバンテージがある車が近づいても、決してイン側は譲らない。
そして、割って入られても決して締めることもしないが、よけることもしない。
そういう人だ。
彼と絡んだ時間ってほとんど無いけれど、そういう印象だ。
そして、その印象は確信、そして確定なのだ。
そのれぽ君の向かいに座る
Nakajiさん 。
この男のクリーンさは何度か書いてきた。
サイドバイサイドで、ムチャに突っ込んで、リヤやフロントがブレたとしても、その分だけスペースを空けてくれる。限界走行の中でも決してムチャはしないマージンを残している。
ギリギリの中で、敵車や自車への配慮を忘れない。
「あなたは絶対よけてくれるよね」
(ただこんなに繊細なのにエンジンがほぼ毎回壊われるのはなぜだろう?)
俺の正面に座るのは、
悪童armani君 。
彼とは短くも長い間柄か?
多分、理解してくれる同年代はいなかったであろう。
人生も先を行きすぎていて、借りてきた猫状態みたいな時もあったが、ここ数年、自分らしさ全開である。この人の理論や実践は、わかる人にはわかるだろうし、わからない人にとっては全くわかんにゃい。
ここ最近打てば響くれぽ君らとの交流が深まってきたようだ。
この人は、車の性能を突き抜けて、自分のハートと腕で走らせている。
(決して気合いと根性ではない)
頭を使ってというより(使っていると思うがそれ以上に)動物的なカンで、タイヤの限界を使い切る。いや、120%使い切ってブレイクしていても、車を前へ進ませる。条件が悪くなると萌えるという変な男でもある。ドライで1分38秒しかでないアルトで、ヘビーウェットで他車は15秒程度落ちるなか、1分43秒をたたき出す。
「雨が好き」というのは自分も共通だが、この変態さだけはマネができない。世の中にはいろんな人がいると思うが、この男のようなタイプは500人に1人いるかいないかでないだろうか。
簡単に言うと
天才?
いや、それは違う。
凡人だけど研究し、周りにあるものを活かし、トライ&エラー。
決してかっこよくはないが、努力の人なのだ。だから私はこの男を天才とは思わない。秀才とも思わない。凡人のがんばり屋さんだ。しかし、そのがんばりを維持し、さらに進化させるところは秀才といっても良いかもしれない。
そして走り。
この男に近づかれるとどうなるか・・・・。
ストレートエンドでイン側に飛び込んでくる。
車幅半分もないイン側に平気で飛び込んでくる。クリップを目指そうとする視界の片隅にバックミラーの姿が消えたと思ったら、横に並んでいるのだ。ほんの少し自分が速かったとしよう。すると次はアウト大外から被せてくる。抜ける訳ないのは百も承知だろう。しかし、アウト側を走ることでRが緩く、減速も少ないままGに耐えるボディと足回りならば・・・・、いや、悪童armani君にボディ剛性や足回り云々など関係ない。どんな体勢からでもスライドさせ、インを向けて前へ進ませることが自由自在なのだから。
この男は茶目っ気もある。
「あんた抜く時わざと前に入るやろ?」
周回遅れを抜く時も、何もギリギリを通らなくてもいいのにステアリングを切ってノーズをかすめていく。まるで他車をジムカーナのパイロンとみるかのように。もちろん抜かれる方からすれば、とんでもない話しなのだが、私は彼の走りを見ていて危険だと思ったことはない。
車は彼のコントロール下にあり、前車の動きを演算しながら、自車の動きをそこへ持っていく。
経験値の少ない人やまじめ(すぎる)人には理解できないだろう。
この男はビハインドあればあるほど萌える。
走りに対しての真摯な姿勢は誰にも負けない、と思う。
しかし先にも書いたが、車の性能はるかに越えてドライブしてしまうため、
完走率1割未満なのだ!?(本人談)
走って速いが、コースからいなくなるのも速い・・・・(爆)
この4人の中で、ドライビングの天才&優等生なのはNakajiさん。よし君はやはり耐久野郎らしく機械のように正確で研究者タイプかな。
れぽ君は一部上場企業の社員ホワイトカラー的秀才タイプでクリーン。
悪童armani君とは年齢的なところややっているところも良く似ているがクリーンさはなく、アングラやダーティな香りがする。
同じコース上で走るのは嫌な相手だが、その走りは皆
個性的 であり、
魅力的 である。
ストレートが伸びる車
コーナーで飛び跳ねながらも前へ進む車
スーと近づいてくる車
来るなと思ったら案の定ドテッ腹にノーズを差し込んでくる車
白煙吹いていていつオイル噴くかワカランゾと思わせながらいつまでも走り続ける車
予選で圧倒的なタイムを刻んで決勝不出走な車
2・4速無いのにいつまでもそこそこのタイムで走り続ける車
リタイヤしたかと思われるクラッシュしたのに、決勝で後ろから追い上げてくる車
1台の車にわらわらと仲間があつまる車
1人できて、1人で準備し、そして速い車
速くはないけど、大事にしているきれいな車
いろんな車、いろんな人がいて、
こういう連中がいるから、そして、一瞬でもサイドバイサイドや見せつける速さ(見せつけられたとしても)、爽快さと悔しさ、そして次回へのバネになる。
その一瞬を求めて、走ろう。
サーキット
(ジムカーナ場) は楽しいところだ♪
一度行っただけではわからないけれど、何度か行き、走り、関わると気づき、楽しくなってくる。
そういうところ。
さぁ、サーキットへ行こう。
さぁ、ジムカーナを走ろう。
バトルしようぜっ。
あいつに、そして自分に
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