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THUNDER Racingのブログ一覧

2011年03月07日 イイね!

ナット・ハブボルトの話しから・・・・

ホイールナットの話2である。


自分が信頼する業界の方が、正確な情報をお知らせ下さった。
私自身も経験していることだが、再度読み返してみると「中途半端」な記載をしているので、正確に記そうと思う。

私にとって、何がベストか?
素材の違い : スチール
形状の違い : 貫通ナット
大きさの違い: 17mm
長さの違い : ロング

《アルミナット》
バネ下荷重軽減を目的に、アルミナットを使った。
名阪Eコースで開催されていたK-CARスペシャルジムカーナに参戦した時、朝にA048のSSコンパに履き替え、練習1本、本トライ2本を走って、帰る時に移動用のタイヤに履き替えようとした時、固着していた。私だけでなく、周りでもアルミナットを使っていた人は固着して、十字レンチではとても回せず、パイプを足してようやく回せると行った状況になっているのを目にすることがある。たった数分の走行でそんなに負担がかかるの?締めすぎじゃないの?思うけど、固着したのだから。ジムカーナの走行を思い浮かべると、サーキット走行より急激に抜重がかかり、負担かけているのかもしれない。
サーキット走行でも、Gのたまり方はジムカーナとは違うが、同じようなことが起きる可能性があるのなら、メリット(バネ下荷重軽減)よりもデメリット(ナットの寿命つまりコストと、安全性がやや不安になる)の方が大きいのなら、使うべきではない。

《スチールナットロング&ロングハブボルト》
スチール製貫通ロングタイプ(ヘッド17mm)を使用するようになった。
ロングならネジ山が多いからしっかり留まっているだろうと思うのは早計である。
ショートもロングも3山かかれば十分である。純正のハブボルトに純正のホイールを装着する際の山のかかり具合を考えれば、トレッドを広げるためにスペーサーを入れたり(推奨しませんが)、ワイドリムのホイールを組み込むために、純正よりも延長タイプのハブボルトに打ち換えた場合、どこに負担がかかるのか?というと、ハブボルトの付け根に負担がかかるのである。ハブボルトは、ハブからスプラインだけで留まっており、ハブとホイールは素通りしてホイールナットで締め付けられる。となると、どこに影響がでるであろうか?

ハブボルトとナットの締結部?
それとも、ハブボルトの根元?
どちらもたいがいな負荷がかかっていると推察できる。
目で見えるのは、締結部であるがハブボルトの根元も気をつけたい。

これはロングタイプのナットを使用すると、応力のかかり方を考えればすぐにわかることで、ネジ山が多くかかればかかるほど、ハブボルトの根元に負担がかかる。
さらに言えば、ホイール内部の部分とハブの部分にもネジ山が切っているが、よくよく考えると、ここから破断する可能性もあるわけである。ハブボルトをしっかり打ち込んでいなかったり、ナットを均一にそして規定トルクで締めていなかったりすると、極端な話しクラックが生じてもおかしくない。

《焼き入れ加工について》
強化品のハブボルトでも表面加工のみなので、「強度が増した」とは言えないのである。耐久性が増した、なんて言うことは微塵も感じない。なので、かつては強化品を使っていたが、今は普通のものを使用している。
ただし、スペアパーツには強化品と普通の品が在庫である。
強化品がダメ、といっているのではなく、強化品を使う場合もあるのであるが、その必要性を最近は感じないだけなのだ。使う場合というのは、複数の人間がタイヤ交換作業に従事する際に、万難を排すために使用するつもりであったが、信頼できるメカ&ドライバー(兼メカ)なので、その必要性は全く感じない。

普通に街中を走るなら、そんなパーツを持参する必要もないが、サーキットやジムカーナ走行では思いもかけない負荷がかかる。
せっかくの休みに、お金も使って、部品がないから走れない、というのは残念だ。さらには、それが直接の原因あるいは遠因となって、部品が脱落して自爆したり、あげくには他車を巻き込んでしまったりしてはいけない。さらには、ちょっとした不注意がケガや、ひいては死亡事故になるとすれば何のために走るのかわからない。
お金や手間暇はかかるけど、安全に走るためには知識を蓄え、何度もチェックし、そして自分だけではなく、複数の人間で1台の車を見ることができればそれにこしたことはない。

たかが走行会、たかが草レース・・・、というなかれ。

コースにでる、ということはエンジンパワーだけではない。走行マナーやテクニックだけでなく、安全のための車作りや機能部品の性能維持をする心がけも必要なのである。
Posted at 2011/03/07 14:07:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ
2011年03月06日 イイね!

ナットくいくナット

ホイールナットの話である。

色々なナットがある。

素材の違い : スチールかアルミ
形状の違い : 袋ナットか貫通ナット
大きさの違い: 21mm/19mm/17mm
長さの違い : ロングかショートか

何がベストなんだろう?
未だによくわかってない。

《アルミナットを使用していたころ》
バネ下荷重軽減のために、アルミナットを使ったこともあった。
何度も脱着するうちに、スプリングワッシャみたいなモノが、ナットから出てきたり、ハブボルトに付着しているのを見ると、「交換時期なんだなぁ・・・」なんて思ってた。
そのころは、年間4~5戦のジムカーナと、年数回のスプリント及び耐久レースに出ていたので、予選と本戦でコンディションが違うとか、レギュレーションの関係で日に4度以上タイヤ交換する場合もあり、1年に16個(4穴×4本)を定期的に交換するようになった。

しかし、ジムカーナ競技仲間のナットを見ると、ものの見事にスチール製だった。
理由は、ご想像の通り。

《スチールナットを使用するようになった》
スチール製貫通ロングタイプ(ヘッド17mm)を使用するようになった。
これにしてからか、ハブボルトが逝きやすい。
特に、予選を25分走行して帰ってきてタイヤ交換するのだが、ハブボルトもナットもたいがい熱を持っている。当然アルミならば膨張率の違いなどあるので、ナットが逝きやすいのはわかる。
しかしスチール同士である。やられるのは当然、弱い方がやられる。
となると、ハブボルトなのか?

焼き入れしている強化品のハブボルトでも、結局、ふにぃ~♪と逝ってしまいがちである。

だからサーキットに行く時は、スペアのハブボルトとナットは当然持参する。

ハブボルトもナットも消耗品です。
いい(高い)ナットを使っても、消耗品にナットるで~♪
Posted at 2011/03/06 17:10:13 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ
2011年03月04日 イイね!

カムバック、セントラル ~あいつとともに~その4

さて、30分×2本の練習走行を終えた。
せっかく来たから、レースも見て行こう、となった。

サーキット初走行だった青カプの○○貧乏@てつさんは、しきりに楽しい♪楽しい♪と連発していた。
彼はこの日のために多くの費用と時間を費やしている。
部品を揃え、自分で組み、心臓をバクバクさせながら過ごした走行前のひととき。
そして終わってみれば、「もっと走りたい!」という言葉と気持ちを前面に押し出していた。
カプリコ嫁さんは、走行前と変わらず、じっと落ち着いていた。
感情の表現は人それぞれだ。

器用貧乏@てつさんのスポーティな青カプ、悪そうなカプリコ号、りんカプさんのいぶし銀カプ、仕事帰りのゴマちゃんカプと、4台並べて記念撮影。

セントラルを後にし、加西SAを経由して、秘密基地でのビデオ鑑賞というおまけまで付いて、一日が終わった。
(だいぶ省略(笑))



今回、2人は未知の世界に飛び込んだ。

きっかけはカプリコだ。
彼の影響を受け、1人は自分のカプを仕上げ、そしてもう1人は元々はそんな気もなかったのに、遺された彼のカプをあるべきところへ、持ってきて走らせようと考えた。

カプリコの仲間たちもいた。

セントラルに帰ってきたカプリコ号。
でも、あいつはいない。
しかし、カプリコはもういないのに、彼の遺したカプや彼の気持ちや彼の言葉はたくさん残っている。
カプリコのやったこともみんなの記憶に残ってる。

ここにはいないのに、いるのだ。(「不在の存在})

それを何度も感じた



きれいに手入れされているカプを眺める。

彼が触ったボルト、ナット。
自慢げに言っていたパーツ。
加工したモノ。
こだわりの部品。

(「何で俺がお前のカプをいじらなければならない?」)
本当なら触ることも、乗ることもなかった筈だ。
(「何で、ここにいない?」)
仲間たちにたくさんの影響と存在感を遺して・・・・。

でも、その熱い魂を継いで、いま新たに走り出した人がいる。
協力する人、人たちがいる。

そんな仲間がいるのは、彼の人柄だ。


そうそう、聞けばみんなによく「宿題」を出したそうだね。

「今度は耐久、出てみぃひん?」
これ、俺がおまえに出した宿題。
応えようとして叶わなかった去年の秋。

それに応えるかのように、一歩を踏み出したカプリコ嫁。
熱い魂はお前だけじゃない。
音叉が呼応するかのように、
池に広がる波紋のように、伝わっていく。

今春、お前も一緒に走ろうな

Let's go CENTRAL CIRCUIT!




これで、

カムバック、セントラル ~あいつとともに~その1
カムバック、セントラル ~あいつとともに~その2
カムバック、セントラル ~あいつとともに~その3
カムバック、セントラル ~あいつとともに~その4

を終了いたします。

※ いままで、敢えて伏せていましたが、隠すこともないので記載しました。
  文中、不適切な表現があることをどうかご容赦下さい。
  彼ならきっと笑って許してくれるでしょう。ごめんね。

今回、改めて彼の存在の大きさと、仲間のみなさんたちの想いが、
改めてひしひしと感じることができました。
これからも、よろしくお願いいたします。



(番外編)
「秘密基地」に寄った後、カプリコ家に行きましたが、カプリコに挨拶せず帰ってしまいました・・・(汗)
1日、一緒におったから、許してね(笑)















Posted at 2011/03/04 19:05:47 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ
2011年03月03日 イイね!

カムバック、セントラル ~あいつとともに~(その3)

クラッチを勢いよく繋いでピットロードに飛び出した1stドライバー。
あまり多くを語らなかったけれど、走り出すまでは緊張していたのだろうか?
初めてコースを走るとは思えない落ち着いた感じであった。もう1人、今日サーキットデビューの御仁がいたわけだが、こちらは走行の3時間以上前から緊張しているのが手に取るようにわかる。
このサーキット初デビューの2台のカプとともに、もう1台、銀色のチューンドカプがピットロードを後にする。また、仲間の白いインプも同じ走行枠だ。

R35やFD,EF,S13,14、CP9、AE86、NBなど、様々な車種が入り乱れての30分の走行。
とくに、レースクラスの予選を兼ねているから、タイムアタック車輌もいるので、サーキットデビューの2人はどう思うだろうか?

実は、私も2000年にこのような走行会を走って、Kスペにエントリーしたことがある。こういう普通車も混じっての走行会を経験することは悪くない。後ろから来る車を確認しながら走る癖も必要だ。自分と、自分の車は遅いのだ。でも、意外とついていける区間もある。ヘタすりゃ、普通車と抜きつ抜かれつのデッドヒート(?)になることもある。混戦で「間合い」を感じ、抜かれ方を覚え、ハザードを焚くタイムアタック待ちの車輌を安全にパスすることも覚える。

ピットロードから見えるのは最終コーナー侵入から立ち上がってホームストレートと、1コーナー侵入のブレーキング&進入だ。

ホームストレートでは、R35の圧倒的な加速に目を奪われがちだが、大きな車にマジって、ちっこい3台もなかなか健闘している。最終コーナーの進入を見ていると、物怖じすることなくアウトから、あるいはミドルからブレーキングで他車に接近し、テール・トゥー・ノーズで立ち上がってくる。

セントラルはゼロヨンも開催しているとおり、700mのホームストレートを持つ。だから、660ccのノーマルでは、あっという間に前車に詰めよった距離も、大きく開いてしまう。しかし、ホームストレートを通過している速度を見ていると、結構な速さで通過している。他車が150m看板過ぎでブレーキングを開始しているが、3台のカプは軽量な車(他車と比べて)なので、まだ加速している。おおよそ100m看板で減速しているのだろうか?3台のカプは、なかなかブレーキングをがんばっている。

30分の走行の中で、青カプが帰ってきた。
見るからに熱そうである。いつピットに戻ってきても構わないのだが、ピットインの練習もしていた方がよい。休憩するよりも、少しでも慣れる方がよい。すぐに再スタートである。

青カプ以外の2台のカプは、いっこうに帰ってくる気配がない。

ホームストレートを見ると、他車に混じってだんご状態で、しかもスリップについているではないか。見た目的にも速度が乗ってきている。

○モさんが、「アレ、帰ってこないかもね」と、振り返って自分に言う。
既に、自分もそう予感していた。
ノッてくると、ピットに入るタイミングを失い、「次の周、次の周」と言い聞かせながら、タイミングを失ってしまい、何周も何周も周回してしまう。正にそういう感じだろう。

ピットで通り過ぎ行く他車を見ながら、真っ直ぐ前を見たまま通り過ぎる1stドライバー。
(耐久に出るなら必ずピットを見る癖をつけなきゃならないが、今日はそこまでの指示はできないだろう)

最終を立ち上がってくるカプの姿勢が先ほどまでと違うのに気づいた。
「ピットに帰ってくるぞ」

自分はヘルメットとグローブを取り、瞬時に装着する。
帰ってきたドライバーと交代しながら、
 「何かあるか?」
 「コースの状況は?」
と聞くが、それどころではない。お疲れなのだ。
(耐久に出るなら、このわずかな時間に情報を伝えなければならない。コースの状態、車のコンデションなど、問題ないのか、あればどういう具合なのか。そして、ヘルメットをかぶっているので大声で伝達しなければならない)

まぁ、それも百も承知だ。
走ればコンでションはわかる。わからないようではダメだ。

コースに出て、速度はのっていないが、タイヤもブレーキも熱が入っている状態だからいきなり85%で1コーナーを進入する。弱アンダー傾向なのと、フラットに立ち上がるエンジン特性は乗りやすい。立ち上がって裏ストレートエンドのブレーキングは様子見で100m看板でブレーキング開始。強烈な減速Gとともに30mも余ってしまった。速度落ちすぎっ(汗)。
インフィールドに進入しても、まだ特性がつかめてないので探りながら走るも、なかなかいい感じじゃん♪
中速コーナーは多分良いだろう、という予感は的中だ。アクセルのオンオフのみで姿勢を変えることができる。そしてヘアピン。やはり2度目のフルブレーキングで余らせてしまう。低速コーナーは若干こじる感じで苦労する。これは、車速とコーナー侵入の姿勢がバラバラでギクシャクしていたからであり、致し方ない。(自分がヘタ)

さて、左コーナーを下り、立体交差下である。ここをどう攻略するかで、他車とは3車身以上の差を付けることができる。もちろん速度が乗るので、ここもセーブ気味だ。しかし、思ったよりノーズがイン側を向き、リヤも破綻する気配もなく、安定して脱出できる。1周目でこの感触は、全開走行でも十分踏めるはずだ。信頼できる車かどうかはここで決まった。雨の日でも、攻めていけるだろう。
最終コーナーはもっともRがきつい。ここは闇雲に突っ込むのではなく、きちんとブレーキングして早めにブーストをかけることで、直線の伸びが変わってくる。まだ、慣れないのか、ブレーキングで若干速度を落としすぎた。こうして1周目は色々なインフォメーションを感じながら85%から95%、そしてフルにあげていく。2周目を終え、タイムアタックをしようとしたところでチェッカーフラッグ(走行終了)。

たった3周しか走っていないのだが、集中していたのか息せき切っている。じわりと出る汗

すぐにピットで今の走行状況での違和感のある点を整理する。
 《シートポジション》
   シートは、ペアドライバーが小柄なので、シートスライド機構を使って前に動かすが、交代した後シートを後部にスライドさせるのだが、もう1ノッチ後ろに行って欲しいが、行かないのである。で、ロックさせたつもりで走り出し、ブレーキングしたら「ガコン」と前に動いてしまった。やや窮屈なポジションもさることながら、シートレールの剛性が不足している(シングルロック?)。
 《4点式シートベルト》
  シートベルトは4点式なのだが、自分が思うには、5点式がベストである。特に長丁場を走る耐久に限らず、シートベルトのバックル位置が、どんどんおなかから胸の辺りまで上がってきて、ホールドしない。もちろん5点式をセットするに当たってはフロアに穴開け加工が必要なので、なかなか導入するケースが少ないだろうが、あるのと無いのとでは全然違います。シートにしっかり固定され、ボディと一体になるということは、ボディからのインフォメーションも身体で感じることができるし、ステアリングワークに集中できる。また、ベルトの素材も硬いアラミド繊維よりは柔らかいものの方が身体に負担も少なく減速及び加速Gやコーナーリングフォースにも耐えることができる。TAKATAのものが装着率高いのは、そのような観点からである。
 《ブレーキシステム》
  純正のブレーキキャリパーに、社外スリット入りベンチレーテッドディスクが装着されているが、これで十分である。ただ、パッドの選択は、もう2段くらい効かないものがよいと思う。
(もちろん好みの問題なので、一概にいいとも悪いとも言えないのが奥深いところだが)
 《エンジン特性》
  フラットなトルクを出しているが、特筆すべきは補記類である。3型タービンで、この超絶レスポンス!一瞬でフルブーストまでストレスなく立ち上がる。このタービンはいい。コーナー途中でもアクセルオンで姿勢変化にも使える。このエンジンと、タービンは財産である。
 《サスペンションセッティング》
  何も触らず、前回の走行のまま走らせたわけだが、3周じゃよくわからん(笑)

考えても仕方ないし、今回の目的は、1stドライバーが、少しでも多く走って、サーキットとカプに慣れること。自分が走るのは、オマケだからねぇ。

短い昼食時間にも、緊張していて何も食べられない青カプさんに、初走行の感想を聞いたりしていた。途中ピットに戻ってきた時に言っていたが、「アンダー気味って、狙ったところからどれくらいアンダーがでるの?と聞いて、せっかくだからダンパーセッティングを変えて見ようよ」と提案し、実際に変えてみた。
どうなるかは、2本目の走行時のお楽しみ。

2本目は、自分が先に走り、タイムアタックすることになった。
「3周でベストを出して帰ってきて」と○モさん。
(まだ特性掴みきってないのに、ムリやし・・・・)と思いながらも、早めにピットロードにカプを出す。
前にはR35にバリバリのEF9、EK9である。時間が来てコースインし、1コーナーまではついていく。1コーナーを立ち上がって裏ストレートに来る手前から嫌な予感が・・・。

この練習走行2本目はレース予選も兼ねるのだ。シビック勢はタイヤを温めるためにコース幅いっぱいを使って蛇行する。

抜こうとしても抜けない。
(イライラ)

ヘアピンをたちあがってようやくパスをする。

最終を立ち上がって前はクリアだが、あまり速度を上げすぎても追いついてしまう。このへんの間合いは、過去の経験でわかる。先ほどパスした連中らも、自分のカプがコーナー途中で絡むことは嫌なはずであるから、ずいぶん距離をあけるはずだ。こちらも先ほどの蛇行+くらいの速度で進行する。

裏ストレートエンドよりタイムアタックにうつる。
(いくぜ、○○○○!)←呼び捨てだ(笑)

1本目の走行から時間があまりたっていないのと、路面温度上昇と、このカプの特性から、タイムアタックは十分可能と見た。同じように考えたのかはわからないが後続より赤いR35がフル加速してくるのをミラーで確認した。2周目の裏ストレート中央部で難なくパスされるが、インフィールドでは差を開けられるほどではない。

R35が本気かどうかわからないから何とも言えないが、インフィールドではこちらに歩がある。

しかし直線では、赤いデカ尻が、あっけなく遠ざかっていく。

3周が過ぎ、1コーナー侵入でブレーキングに甘さがありありである。
裏ストレートエンドは登りということもあって、さらにトライしようと奥までブレーキングをがまんし、踏み加減を減らして進入。
フロント荷重が抜けきらず、「タイヤの縦グリップを使いすぎたか?」と思った時にリリースと共にアクセルを踏むと、キタキタキターッこのレスポンスだ。
前に進むのだ。
よしよし、リズムにノってきたぞぉ~♪

そうして4番ポストを右目に見ながら、アクセルオフして右コーナーへ姿勢を変える。すかさずアクセルオンで、ブースト系は瞬時に立ち上がる。ようし、いいぞぉ~。

立ち上がってヘアピン手前の緩い左コーナーのクリッピングに向かって・・・・。


ん?


んん?


ガンメタのS13が、ドカンと刺さって、跳ね返ってコース1/3を塞いでいるではないか。バンパーも飛んで、残り2/3のコース上に置いたかのように鎮座。

(あ~、これは赤旗かもなぁ)

まぁ、フラッグが出るまでは全開だ。こうして4周目のコントロールラインを通過した時点で赤旗。
ピットに戻って交代する。

降りた自分に○モさんが指でタイムを示しながら
「ノルマ達成やな」と声をかけてくれる。

そうなのだ、いきなりあいつのタイムを塗り替えるとも思えなかったので、自分が目標するタイムを決めていた。
確かに、それを聞いて、あの状況でそれならまだ伸び代はあるな、と思った。
○○○○君もまだまだこれから詰めていく予定だったのだから。


刺さったのは、当日参加のS13だったらしい。ぱっと見ガンメタツートンカラーのきれいなストリートカーだったが、もったいない。ドライバーにケガはないのは走行中確認できたが、精神的ショックは大きいだろう。

サーキットにはリスクはつきものである。へたすりゃ、命を落としかねない。自分はしっかりしていても、他車もある。また、整備が完全だ、といっても、何ら保障されることは何もない。

現に、この日の富士で走行会があり、1コーナーをノーブレーキで突っ込んで、崖下に転落して1人亡くなっている。原因は定かではないが、遊びに来て楽しんで帰ることができればいいのだが、命を落とすことだってあるのだ。そういう場所なのだ。

慎重に慎重を重ねていいくらいなのだ。
まして初めてならば、ビビリなくらいでいいのである。

タイムはもちろん大切だ。
何かをしたからタイムが上がる。そしてサーキットのRという物理限界に、車の限界を近づけ、自分の精神的限界にも近づける。
いろんな状況があり、一概にタイムが速ければいい、というわけではない。
タイムはあくまでも指標。

耐久を走るなら、一発の速さよりも安定した速さ。
車とコースの把握。駆け引きに没頭しながらも、ピットのタイミングや前後のライバルの動きを観察しつつ、冷静にレース状況を判断する。

走行会なのだが、走り出すとやはりストーリーができていく。

障害車輌がコース脇に動かされ、クリアになり、走行再会だ。
しかし、ものの10分少々でチェッカーが振られる。

帰ってきたカプたちを出迎える。

ペアドライバーは汗だくである。
(10分しか走行してないのに、かなり攻めたのか?)

エンジンをかけたまま、油温、水温などのチェックをする。
車室内はもわぁ~としている。
助手席を見たら窓も開いている。
何でこんなにぬくいの?

うゎっ。

ヒーターついてる・・・。
(そら熱いわ・・・)

周りから、責められたのも仕方ない(笑)




ふぅ~。○○○○君、クラッシュも、コースアウトもなかったぜ。
タイムはともかく、サーキット初走行にしてはがんばったんちゃうかな?
お前の大事なカプ、トラブルもなく、壊さず無事終了だ。

ここで今までの寝不足もあり、(プレッシャーもあったか?)
ごろんと寝そべり青空を見上げる。

もう春がそこまで来ているあたたかい午後の日差しだった。

その4に続く
(まだ続くのか?)(爆)







Posted at 2011/03/03 19:39:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2011年03月02日 イイね!

カムバック、セントラル ~あいつとともに~(その2)

さて、ドラミが終わって、最初の走行まで残すところ20分。
会員枠で走った○モさんの走りも見ずにカプを点検していたが、さてジャッキ降ろしてホイールナットを本締めだ。
手でクルクルと締めたあと、十字レンチでクイクイッ、で手応えが来るのだ。

クイクイッ~、ふにぃ♪・・・。

ん?

ふにぃ♪、ってなんょ!

(やばっ、これ、やっちまったょ)

ふにっ♪と逝ったのが左後輪。
(一番負荷がかかるじゃん)

(3本で行くか?)

とりあえず気を持ち直して、十字レンチを手にし、反対側の1本を締めてみた。

クイクイッ・・・
(おぅ、こうでなくっちゃな~♪)
(俺様がネジ切るなんて、カッコ悪くて死んでも言えないよぉ。あ~よかった。死ぬかと思ったぜょん~♪)

で、ふにぃ~♪
(うぎゃ、2本目も逝ってる!!)
一応右後輪も見た。

ふにぃ~♪、ふにぃ~♪右側も2本だ。
合わせて4本・・・。
この時点で、今までの冷静さは失われた・・・・。

(ハブボルトを負担の少ない右前輪と打ち換えるか?)
(3本留めで耐えるか?)
(いや、安全のために走行はせず今日はあきらめるか?)
(ラパンがいたよな?ハブボルトを借りるか?)

ま、いつものことだが簡単にあきらめはしない。
○モさんが「スペーサーを外そう」と言う。
山にしっかりかからないならば、スペーサーを取るとしっかりかかるのではないか?、いうことだ。
もちろん同意である。少しの可能性でもあれば、できることはやる。
そうしてハブボルトにダイスをあてがい、切り込んでいく。

しかし、たいして変わらない。
(でもやらないよりはマシなのだ)

でも、やっててわかった。
これはハブボルトではない。
あかんのはホイールナットなのである。

「ナットがなっとらん!」(←声に出して読んでみ♪)
しかし、そんなこと言う余裕もなかった・・・・。
ひゅう~。


そうとわかれば、ナット探しだ
スズキと同じピッチ1.25は、日産だ。

「あそこにキューブがある!」
(もう賢明な人はおわかりだろう。キューブからホイールナットを借りるのである)

しかし、赤の他人に突然、「あなたの車のホイールナット貸してください」て言われて貸すだろうか?
それとも、時間に余裕が無いので鬼の形相で「貸してくださいっ」と頼めば、貸さざるを得ないか?
ま、ドッグファイトさんの走行会なので、お店の人に聞いてみたら、10分で店まで行って帰ってくると言う。で、キューブの人に声はかけずに、お店から持ってきてもらうようお願いすることになった。
(でも、10分て・・・)

待っている間に、スバルもピッチ1.25ということがわかり、仲間のインプレッサから外すことに。他も心配なので、6本借りることに。
(ありがとうございました)

ここで最初に乗るドライバーに、準備するように言う。

まともなナットが来ても、ハブボルトもたいがい信頼性が低いので、トルクをかけられない。
でも、はるかにマシになった。
トルクレンチで、規定のトルクをかけられなかったボルトが4本中3本だが、手締めの感覚ではかなりトルクがかかっていると推察された。

「準備できた、行けッ」

ブォブォブォオォォ~ン。
すかさずクラッチを繋ぎ、勢いよく、ピットを後にする1stドライバー。

めまぐるしい時間の流れの中で、ようやくピットロードにカプを送り出した俺たちは、それまで張りつめた緊張が急速にほぐれていくのを感じた。

(その3につづく)
Posted at 2011/03/02 16:27:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | カプチーノ | クルマ

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