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THUNDER Racingのブログ一覧

2012年09月20日 イイね!

TAKEOFF

ここの製品のネーミングはユニークだ。

スプリングは「がったんばりばりぴったんこ」、タワーバーは「ふんばりくん」。
フロントパイプは「ぬけるくん」、触媒アダプターは「つつぬけくん」、マフラーは「爆音くん」だとか、「しずかちゃん」だとか・・・・。
リミッターカットは「限界くん」だとか、ブレーキパッドは「とまるくん」、そしてショックカバーには「こんちゃん」

もぅいったい何なんだ?

クルマのパーツって、どうしても英語じゃないですか。
英語の方がカッコイイ(と思う)。

そやのに、この会社、ひらがな表記が多かった。
しかも、このネーミング、なんだょ~!?
絶対付けたくない!って思ってた。

マフラーもエアロも大人気で、街中でもよく見かけたものだ。
装着したクルマが街中を走り回り、普通に走っても目立つのだが、これまたどうよ?というようなドライビング。乗ってる人たちをみたら、これまた正にドンぴしゃな、クルマと見事にマッチした人たちだった(笑)
 しかし、神戸のパームスと、パスタスポーツのエアロが大ブレイクしていた頃から軽自動車はそこそこ知ってはいたがあまりにも動力性能が低い印象しかなかった。L70Vのターボに、軽自動車もしっかりとした造りと、十分以上の走りもしだしたことは知ってはいたが、やはり普通車までのエントリーカーとしての存在でしかないのかな?アフターパーツメーカーも、適当に造って適当な値段で売り出しているのだな、と勝手に思っていた。

テイクオフの広告が、カラーで6ページも続き、「テイクオフ本」とも言われたK-CAR SPECIAL誌(立風書房時代)を毎月見ながら、製造後10年以上が経つ車のエアロパーツも、ラインナップから落とさず売り続けていることに気づく。

毎月毎月変わり映えのしない広告が続く。しかし、2,3ヶ月ごとに出る新製品が広告に組み込まれ、同じように見えてちゃんとラインナップに加わる。さらに、年明けには必ず広告が新しくなり、カラーの分厚いカタログが雑誌に付く。
ここの商品は、古いクルマでもドレスアップすることができた。パーツもカタログ落ちしなかった。

広告を出し続けることの意味は、おわかりだろう。
広告をしなくなるとどう思われるか。
推してしるべしである。

商品のネーミングが、何それ?って思ってはいたが、どんどん知ることにより、その印象はがらりと変わった。

自分としてはネーミングがイマイチと思っていたが、製品はいい加減なものではない。

軽自動車は、エントリーカーでもある。
だから極力パーツは安く提供したい。
しかし、安全性は十分に配慮している。
ちょっと小さいからと言って、製造コストや手間は普通車の部品と変わらない。
何より、乗って楽しい、そして乗っている人が危険になる商品は一切出したくはない。
小さいクルマで大きなクルマを抜けたら、おもしろいやろ。


 このようなことを社長さんより直に聞き、また聞くまでの自分なりのユーザーから聞いたことや、メカさんから聞いたことなどもいろいろ考えても、本当に考えて造っているのがよくわかるし、作り続けることが大事、ということもよく伝わった。
 今でこそ、ラインナップから外れたものもあるが、同業他社の栄枯盛衰や、売り切り商品、見た目がカッコイイだけの部品や機能が多そうで実はあんまり使えないパーツに比べれば、実は地味だが有用な部品が多いことに気づかされた。

 社長さんは、セントラルサーキットで開かれる年2回の春秋のレースには必ず来ており、ご自身で走っていた頃もあった。バカッ速のネイキッドや、最近ではエッセをドライブしていたことで知っている人も多いだろう。空いた時間には、各ピットを回り、車作りを見たり、参加している人に声を掛けたりして話しかけられた人もいるだろう。自分もよく知らない頃は、あ、あの人、また見に来てるなぁ、とか思っていた。次の走行時間まで時間がある時は、軽自動車のおもしろさやレースの楽しさなどを、うまく相手から引き出す。自分が社長さんにレースの楽しさなどを話しながら、「このイベントって参加することに意義があるんで毎回出させてもらってますよ」などと言うことで、自分自身のスタンスを再確認もできたものだ。自分が忙しい時はちょっと2,3の会話して、スッと隣のクルマに行きじゃまにならないようにという配慮も欠かさなかった。

 「次はほんまにこのイベント続けられるかどうかわからないんや」
と言われた時は、トップクラスのタイムと一般ユーザーの走行タイム差の大きさに、もしも何かあったらどっちがより大きな被害が出るか、と言うことを話された。

 当然走り始めたクルマは装備も必要条件は満たしても、タイム差が20秒どころか30秒もある車と接触した時にロールケージや4点ベルトのあるなしで大きく変わる。みんなが楽しめるイベントでありたいが、大きな事故があれば続けていくことはできない。かといって、全てのクルマにロールケージや4点ベルト、そしてドライビングスキルを求めるのにもムリがある。

「はじめは誰でも初心者なんや。
 初心者が、怖くて走りたくない、とは思ってほしくないんや。
  できたら走り続けて、走ることを楽しんでもらいたいんや。」


 さいわい、危惧するような死傷事故は無かった。
あるとすれば、テイクオフミラとアーバンオートRアルトの、ホームストレートでの接触だろう。しかしこれはショップデモカー同士であり、一般ユーザーが巻き込まれるようなことはなかった。

今は、年月が経ち、軽自動車の品質もずいぶん向上し、満足いく動力性能、そしてユーティリティ。アフターパーツメーカーも苦慮する時代だ。

普通車でも、走りのクルマが減り、マニュアルよりオートマが当たり前の世の中である。
走りを楽しむというより、単なる道具として快適に移動できる事が求められる。
居住空間は広く大きく、ボディは大きく重くなり、オートマで燃費と走りがいいという相反することができる時代である。

改造をすることや、速く走ることが主ではなくなった、かもしれない。

でも、そんな時代であっても、昔と同様にクルマ好き、走り好きはいて、
  とことん限界まで攻めたい、とか、
  あいつには負けたくない、とか
  次はタイムアップするぞ、順位を上げるぞ、
  次は完走したいな、
  自分が走ったらどれくらいだろう?
とか、いろんな思いでサーキットに向かう。

参加者が激減した時期もあったセントラルでのK-CAR MEETING。
しかし最近は、新規格NAのレースが大きく盛り上がり、また新しいK-CARユーザーがチャレンジしたり、かつてステップアップした人たちが舞い戻ってきたり、遠くから参加するチャレンジャーもいて、K-CAR MEETINGはまた盛り上がろうとしている。

古いクルマでもラインナップし作り続けてきたTAKEOFFが、実はセントラルサーキットでのレースを盛り上げるために陰で尽力してきた事を知る人も多いだろう。
関西のレースは、「速くてナンボの勝負」。
ずいぶんと楽しませていただいた。
K-CAR MEETING。
毎回参加してきて、自分の人生に大きく影響したイベントなのです。

 そして、TAKEOFFが、何度も何度もテストをくり返し製品化しているのを聞き、軽自動車への思い、製品への真摯な取り組み、アフターフォローなどを聞き、ネーミングなんてどうでもいいことで、中身が大事っていうことに気づかされる。
 
 セントラルサーキットで、またお姿を見ることができるだろう。
パーツがついてなくったって、声をかけられたら話してみるといい。ずっとずっと軽自動車一辺倒でやってきたメーカーだ。自分の、軽自動車の思いや走り、イベントのことや、今の軽自動車の話しなど、自分なりでいいから話してみよう。

走ることだけでなく、人との出会いも楽しみな場所。
それがセントラルサーキットなのだ。
Posted at 2012/09/20 22:07:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 軽自動車 | 日記
2012年09月19日 イイね!

GTウィングの検証 最終章

テイクオフ&RメカニカルのカプチーノにGTウィングが付いている。

あれはハイパワーで、GTウィングもずいぶんと立っているが、あのGTウィングは軽量なものではない。
メカさんでは、重い方がいい、ということらしい。

なぜ重い方がいいのか?

 これは自分自身も思うのだが、カプチーノの場合、軽量化を進めると重量配分が前寄りになってくる。その前よりになった重量バランスを少し改善できる、という事なのだ。
軽量化をすることで、前後バランスが崩れ、なんだか前寄りになってアンバランスに感じるが。それを改善できるのだ。
 自分自身も5.5kgものウィングが付いており、普通なら軽量のものの方が運動性は当然高まるように思うのだが、ものは試しとジムカーナで外して走行すると、ものの見事にリヤの軽さを感じ、余計なスライドを誘発してしまったことがあった。安定感も大違いであり、ジムカーナでもGTウィングは有効、とは既に書いたとおりだ。
 感覚的なものじゃないの?といぶかしがる向きもあるかもしれないが、感覚って大事なものでウィングレスに慣れればともかく、わざわざリヤに余計な挙動を誘発するような事を自らする必要はなく、あっさりと元に戻した。

 セントラルサーキットにて、予選時にオイルに乗り、立体交差下を駆け抜けて3速7,500rpmからテレッとリヤが進行方向を向いたかと思うと、そのままスポンジバリヤに一直線。ステアリングもブレーキも、何をしても何もダメで、終わった・・・・と思われる時に、ようやくスポンジバリヤに平行に擦りつけて止まったが、その時にGTウィングのトランク部が剥がれた。
 予選だったため、すぐさまピットでウィングレスにして予選走行したものの、いきなり3秒近くダウンしてしまった。
 もちろんスピンして恐怖心が増し、アクセルを踏めなかったからじゃない。オイルがあるから踏めなかったわけでもない。ウィングレスは、まるで安定しないのだ。速度域が上がると修正舵が必要になり、ステアリングと格闘する時間が増えたのだ。オイルがある場所は慎重に走ったにせよ、3秒近くもタイムダウンするのは、ウィングのあるなしによるものが大きい。
 その後、故カプリコ君にトランクごとGTウィングを借りたが、それで3時間耐久レースはポールポジションゲット。スプリントと違ってSタイヤは使えず、ハイグリップラジアル装着であったが、ウィングレスのSタイヤ装着とタイムはほぼ同等であった。
 
 ウィングがあるカプチーノと、無いカプチーノ

 どっちがいい?と聞かれると、あった方がいい。
 サーキットや高速サーキットなどでのレーシングユースなら必須なパーツといえよう。

 しかし、ウィングが絶対無いといけないわけではなく、峠や速度域の低いジムカーナでは、要らないものだと思う。かえって、あると余計な重量物であり、走りに対してはマイナス要因が増大する。

 なにより、峠の場合は公道なので、合法な範囲のウィングとなると、その効果はクエスチョンが付く。ドレスアップパーツと言ってもいいだろう。
 
 まぁ、付いていた方がカッコイイ、という人もいるが、R32、R33、R34などでウィングレスにしているクルマもある。あぁいうのって、すっきりして、いいな、とも思う。
 カプチーノの場合、公道ではリップスポイラーや合法のウィングでもいいし、なくてもいい。

 高速ジムカーナやミニサーキット、それ以上のサーキットを走るなら、GTウィングもセッティングパーツの一つとして必須のパーツと考えてみるのがいいだろう。
 公道も走るというなら、サーキットに行った時だけ装着する、ということもできる。
 普段、ステーの台座が残ってカッコワルイ、と言うなら、付けなくていい。しかし、タイム云々とか、少しでも順位を上げたい、と思うのなら、思い切ってトランクにドリドリと穴を開けてしまいましょう。
 
 売る時に困るから、とか、穴は開けたくない、のなら、なんだかんだと考えず、色違いだろうがトランクをゲットしてそれに穴を開けてしまいたまぇ。

 サーキット走ってるなら、GTウィング!

 カッコで選ぶんじゃない、機能で選ぶんだ!


イカハヨムカ?
ツカレルダケダゾ。フフフ。

ナンカエラソウニカイテマスケドネ、カッコデエランダッテ、ソレガタトエシャケンニゴウカクシナイモノダッタトシテモツケタキャツケレバイインダヨ。
ヤッテミテハジメテワカルコトモアレバ、ヤラナイホウガヨカッタ、ナンテコトモアル。デモ、ヤリモシナイデアアダコウダ、ドッカノブログミテミミドシマジャ、イミハアルノカ?キクヨリモオコナウガヤスシ、ダ。モシ、ヤルイゼンニカネガナイ、トイウナラ、サーキットヲハシルノハヤメタホウガイイ。オレジシン、イマジムカーナオンリーデイッテモオモシロイカナトモオモッタ。ジムカーナヲハシルニハ、イロイロセイヤクガアルカラ、オンリートマデハナラナイシ、サーキットノホウガタノシイトズットオモッテキタケレド、コナイダノビワコ、アレタノシカッタンダナ。ココチヨイキンチョウカン。ソシテナニヨリ、スベテガナガモチスル(ワラ)。デモ、ヤッパリカプチーノデハシリツヅケルコトガタノシイカラサ、オレハケッキョクサーキットヤロウナンダナ、トサイニンシキ。
アクドーニニネ、2ドホドマジデオコラレタコトアルヨ。オレガシンケンニヤッテイルレースヲカンタンニヤメルトイウナ!ッテネ。ソレカラ、イッショニ5ジカンタイキュウヲハシルトキニオレガチャラケテ、「ミンナガンバッテクダサーイ♪」、ナンテコメントシタラ、コレマタ「ミンナヒトツノクルマデココロヒトツニシテヤロウトシテイルトキニ、ナニユウトンジャコノオッサン!」イウテネ、シンケンニオコッテタョ。ヤツノハシリヲミタラ、ホンマワルソウダケドネ、ソレハヒョウメンジョウノイチブブンシカミテナイワケヨ。ナカマオモイノイイヤツサ。カレハツネニベストヲサグル。アアイウノヲホンモノ、ッテイウンダ。オレハネ、トシ20モチガウケドネ、アイツソンケイシテイルヨ。デモネハシリデハマケタクハナイネ。マケテルカモシレナイケド、コースハシッタラ、オレハマダマエヲハシッテヤルッテイウキモチト、ラッキーサハカレヨリウエダトオモッテイルサ。アァ、コンナトコニホンネカイチャッタ。マ、イイカ。ドウセダレモヨンデナイダロウシサ。ヒャッヒャッヒャ。ヌカレテモサ、マケルカボケガ、ッテハヲクイシバッテワルアガキシテルダロウヨ。
Posted at 2012/09/19 21:21:39 | コメント(3) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2012年09月18日 イイね!

GTウィングの検証 その3

3.取り付け方法について

 ウィングは両端付近がよく風が当たる。
 正確に言うと、翼端板付近に多く風が当たるため、翼端板付近に無駄なものは付かない方がいい。

 車体からウィングを持ち上げるステーが、どこにあればいいのか、と言うと車両中央部にある方がよりダウンフォースを発生させる。多くのウィング装着車両のステーが中央部にあるのはそのためである。 機能を優先する場合、ステーはウィングの中央部にあるのが望ましい。

 1本の箸の真ん中を持ち、左右に振ってみよう。 するとぷるぷるするはずだ。
これと同じ事がGTウィングにも生じる。

 つまり取り付け部が車体にしっかり付かないと、ウィング両端部ではぷるぷる振れることになり、せっかく整流しようとした空気を乱してしまう。
 こうなると、ダウンフォース量も変化してしまう。 取り付け部の振幅により、ダウンフォース量が変化すれば、わずかな違いかもしれないがコーナーリングやブレーキング時にも少し影響するだろう。

 また装着位置は、できるだけ車両後端部に設置し、オーバーハング部より車両を抑えることで効果をより発揮する。
 しかし、ナンバー付きの場合は明らかによろしくないので、多くの車両は車両寸法内に収めている。ナンバー無しの車両においては、そういう制限もないため、バンパーやトランク後端部からステーを出すような大胆な取り付け方法もあるが、自分は当時、奇抜な造形にはならないよう、普通に(?)車両寸法内に設置した。
 取り付けはボディに強固に締結し、ステーを持って揺すると車両が揺れるくらいがちょうどいい。(ウィングを持って振らないのは、取り付けネジ部がバカになるのを避けるため)

 ステーは、前側と後ろ側で応力の方向が違ってくる。 前側のステーはトランク部から外へ向かって引っ張られる形に応力がかかる。 逆に、後ろ側のステーは、ウィングで風を受け、トランク部に向かって下向きの力がかかる。

 いったいどれくらいの力がかかるのか?これは計算式でもあろうが、180km/h超の世界で50kg/cm2程度はかかると思う。
 何度も何度も走行し、その影響はトランクとGTウィングの取り付け部に現れた。
前側ステーの取り付け部(トランク)に亀裂が入り、後ろ側ステーは走行風により応力がかかってトランク部がへこんだ。
 
※ 取り付け位置を変更したためわかりにくいが、亀裂が入っているところより下側が、最初の「前側ステー」の取り付け位置。

 もちろん、取り付けに当たっては説明書通り、そしてGTウィング付属の当て板もトランク裏側に付けていた。しかし、その当て板ごと、トランクに亀裂が入るわけだから、相当な応力がかかっていることは想像できる。
 装着後、数回の走行でトランク部の状態はややへこみ、走行中のGTウィング両端部の振れは目に見えてあり、トランク部に載せて当て板をしただけでは足りないということが容易に想像できる。アルミのアングル材や鉄製のステーで補強するなどをする必要があった。
 
※ ボコボコですね。穴がすごいことになっていますでしょ?

トランク部中央は当然骨格が足りず、しっかりとダウンフォースを発生させてもトランク部がへこんでいるのではあまり意味がない。
 
※ 骨は入っていても、上部からの応力ではなく、後部からの衝突時のためのものであるため、いとも簡単にへこんでしまう。この対策は、トランク裏側で実施するしかない。これでも当て板は工夫してみたんだけどね・・・・

だから近年の市販GTウィングのステーは、トランク部中央ではなく、トランク両端部にあるのではないかと思う。

翼端板付近にステーを置かず、しっかり風を当てて性能を出す、
ことと
翼端板付近にステーを置いて乱流があるも、しっかりと支えることでウィングをブレさせずに性能を出す、
のは似て非なるようで、目的は同じであると考えられる。

 今回13年目の取り付けリニューアルでは、中央部のステー位置からややトランク部よりに変更する。
 また、取り付け部はトランクの厚みだけでは、多大な風の応力を受け止めきれないと考え、「点」で支えるのをできるだけ「面」で支えるように変更する。
 位置的には、屋根より高く上げることが最大の効果を発揮するが、発揮しすぎのような気がするので、高さは以前より数cm上がる程度である。 この数cm上げるのが難題で、テイクオフ&Rメカニカルはアルミ製の、KIDS-Rは木製の下駄をはかせていた。 この後端部を上げるのは当然横方向から見て、水平にし押しつける力を増大させることが目的である。
 しかし、自分はトランクに直で付け、10数年間走ってきた。いろいろな走行条件と共に、エンジンパワーも次第に増し、80ps→110ps→150psと上昇してきたわけだが、GTウィングの操作角度はさして変わっていない。逆に速度域が上がることで角度は付けなくなった。これは走行風が加速度的に増大するため、ノーマルタービン時よりも抵抗は少なめにした方がストレートでは抵抗にならず、またブレーキング時の安定度は意外と変化が少ないので、やや寝かせた状態(つまり抵抗が少ない状態)が一番いいという結論に至っていたからであった。

 しかし、なぜリニューアルするのか?と言うと、
  ○ 取り付け部は写真にあるように割れ、サーキットピットで急遽穴を開け、ウィングの取り付け位置を変更したのがそのままになっていること。
  ○ ウィング取り付けのネジ穴がバカになりかけており、別の取り付け位置で装着する必要があった
  ○ 何より暫定的な取り付けを恒久的にしっかり取り付ける必要があった
ためである。

 ※ 先日、SB日本一決定戦初代チャンプのれぽくんが、タイラップで留めたGTウィングを揺すってニヤニヤしていた顔を見て、直す重い腰を上げたのが本当のところだが・・・・。

 しっかり取り付けるついでに、そのまま前と同じ位置には装着しない。
前側ステーの位置は若干の上昇と共に、後ろ側ステーの位置は7cm程度の上昇とする。 リヤスポイラーも同時に装着し、これからはしばらくの間、「整流」をテーマにする。
(そろそろ形にする必要がある。でないと、製作して形にする前に補修となり、やる気が失せていくからね♪)

 取り付けステー後部に「下駄」をはかせることで、やや上向きに付いていたGTウィングであるが、若干上向きより水平に近くなり、ダウンフォース量は大幅に多くなるであろう。 自分としては過度なダウンフォース量となり、結果として影響がでてくる部分があるが、それは別の場所でセッティングを行うとして、ベターからベストへ近づく道を探る中で、考えた結果である。
 もちろん、吉と出るかもしれないし、凶と出るかもしれない。あるいはなんにも変化がないかもしれない。しかしシチュエーションによっては、今までよりももっとよくなるかもしれない。それは、この先いろいろな場所で、いろいろなシチュエーションで走ってわかることで、トライであり、チャレンジだとも言える。
 たかがGTウィングの装着し直しで、大幅に何かが変わるわけはないけれど、何かをきっちり詰め、そしてそこから見えてくる新たなウィ-クポイントや改善点を見いだし、またそれに向き合うことでさらに向上させることができれば、と思う。

4.効果について

 自分が思うに、GTウィングはやや上向きにセッティングするのが望ましいと考えている。 それは、ストレートでは多大な空気抵抗となり、ダウンフォースは走行抵抗になると考えるからである。

 何も考えずに、高速道路を走ると、100km/h程でもはっきりと抵抗になっているのが感じられることであろう。 ボディに対してオーバーパワーなら、ウィングはしっかり立てて抑えつける必要があるが、ストレートでのGTウィングは抵抗でしかない。ストリートベースの車両では、ストレートの加速時にはGTウィングはまったく意味がない、と思う。 タイヤがグリップしないからGTウィングを付ける、という人がいたら、それは空力云々というより他に原因があるだろう。 自分は、コーナーリング時にテールスライドしないように、と思って装着したGTウィングであったが、実際に装着して驚いたのはブレーキングが安定する、ということだった。 このことについて記載する雑誌の記事も、webでも本当に無かった。(前述)

 アンダーパワーの車で勝負するには、ブレーキング!と思ってできるだけ奥まで突っ込み、前輪に荷重が移り後輪にかかる荷重は減少傾向にあった。リヤがぷるぷると小刻みに左右に振れ、そのフレとコーナーリングが噛み合って走行することに楽しさすら覚えていたが、相当歯を食いしばってトライしていたことも事実だ。
それがGTウィングを付けただけで、ブレーキング時のリヤは安定し、4輪でブレーキをしている感覚と、クリップ手前で早目にアクセルを開けていけるようになり、装着したことの恩恵を感じるようになった。
80km/h程度でも効果は確実にわかるので、ブレーキング時の姿勢変化やアクセルの開け方に躊躇したりしているような車両には装着することで改善されることが多いと思われる。(FRの場合)

 ただ闇雲にGTウィングを付けることはおすすめしない。(前述)
しかし、サーキットやハイスピードジムカーナでは装着することで、何らかの影響は表れる。ブレーキングが安定する、と書いたが、じゃ、どんなクルマでもそうか、と言うとそれは保証しない。同じカプチーノだから、同じだろう、と思うのもどうかと思う。
あいつにわかるんだから、俺もわかるはずだ、と思うのは勝手だが、付けたところで、絶大な効果があるのかどうかはわからない。付けている人は既にそれなりに工夫しているし、付けていない人は必要としていないから付けていないのであろう。

付けたいけど迷っているなら、「さっさと付けろ!」とアドバイスする。
気に入らなかったら、外せばいい。
カッコだけで付けたいなら、(どうぞご自由に)と思う。


PCでのTOP画像は2002年の5月に行われた間瀬でのスプリントレース&100分×2ヒートの耐久レースでのシーンである。

この時はオープンにして走っていた。
クローズドにしていないので、空力云々が言える立場ではない、でしょう?(笑)

Fスポイラーの下は、アンダーカバーがありましたが、2年後、この間瀬で砕け散ることになる(笑)
私が空力のこと云々を考えなくなったのは、そう、2004年以降からかもしれない。



なんのこっちゃ、なんだかくそまじめすぎてつまらん!?
たぶん、ここまでまじめに読む人は、そういないと思われる。
お疲れサンダーでごじゃる。

タブン、Nakajiサンモアクドーニもコノヘンマデハゼッタイヨンデナイトオモワレル(ワラ)

Posted at 2012/09/18 21:06:10 | コメント(1) | トラックバック(1) | カプチーノ | 日記
2012年09月18日 イイね!

GTウィングの検証 その2

1.形状について

まず考えたのはF1などのウィング形状。
91年の鈴鹿にて、1コーナーよりホームストレートを見ていると、GTウィングの翼端板付近から整流された空気が白くなるほどに高速度域(300km/h?)で直線でも押しつけて走る必要がある(?)F1はあまりにも特殊ではないかと思った。エンジンパワー、タイヤ、重量配分、その他あまりにも違う。
F1が最高峰、ではあるが、そのF1のウィング(あるいは類似品)を付けたとして、たぶん必要なものを得られるか、というとどうも違うのではないか、と思い始めた。制限もあるだろうし。

自分の中では、ザウバーメルセデスC9やマツダの787BなどのCカーの装着位置が好きで、やはり箱車は箱車か?と。
まぁ、これもF1のウィングと同じで参考程度なんでしょうけどね。

やはりR32などが一番参考になるのか?

当時はいろいろ考えた。

他車純正流用や、純正交換品なども候補には挙がった。
スバルの二段ウィングが中古で出回り、サイズ的にも形状的にも悩ましいほどかっこよく、候補に挙がっていたが、あまりにも重かった。
重量は問わない、と思っていたが、確実にトランクがひしゃげる。
付けなくてもわかる(笑)



まぁ、結局はいろいろ考えてもものがなければ意味はないわけで、市販のものでセレクトしたわけだが・・・・。



2.可変できるもの

それは、走るシチュエーションによってダウンフォース量を変えられるからである。
角度を、ステーの角度や羽根自体で角度が付けられるといい。

ステー自体は、装着時の位置合わせ的な意味合いが強いと思われるが、走行シーンによっては取り付け角度から変えられる、という選択肢が増えるので、あった方がベター。
(カプチーノの場合、トランク部にそのまま装着すると緩やかにカーブを描いてリヤ部が落ち込んでいるため、装着時の位置合わせでしかなかった。コレを解消するには「下駄」をはかせる必要がある。この下駄については後述)

2枚羽根は、1枚羽根よりも格段に効果的と推察した。空気の層を分断するのに、1枚ものの大きなもので角度を可変させるよりも2枚の方がより可変させやすいし、細かなセッティングの幅が大きくなるからである。

しかし、ふと考えたのが、走行中に可変できればもっといいのではないかと考えた。

ふと思い出したのがトヨタ7
走行中に2分割されたウィングがコーナーによって立ったり寝たりという、あれだ。
もちろん走行しているのを見たこともなく、遠い記憶でしかなかった。翼端板もなかった。

cd値が云々された80年代。
風洞実験の結果、など昔よく聞いた気がする。

しかし、すべて直線での整流効果やダウンフォース云々である。

自分の走行シーンでは、ボディに対して風はやや斜めに当たるんじゃないか?
コーナーリング中は200km/hどころか、せいぜい140km/h前後が関の山の走行シチュエーション。
裏ストレートでの最高速は当時165km/h程度のコース。(現在は185km/h程度)

そこで考えたのは、Λ字形状。
直線より、コーナーでダウンフォースが必要なんだから・・・・。

しかし、童夢や無限ですらそういう事やってないんだから意味はない?


次に考えたのが、直線時は寝て空気抵抗を軽減し、コーナーリング時は起きてダウンフォースを発生させる。
ステー後部にダンパーを組み込み、走行速度が上がると沈み、走行速度が下がると起きあがる。
コレは効果的!(と思う)

バイクのステアリングダンパーが最適か?
走行抵抗はかなりあるのと、絶妙な沈み込みと戻り、そして何より2本いるじゃないか。
当時はナンバーが付いていたこともあり、また、できるだけ奇抜なことはやめとこうという配慮(?)もあって、大胆にはなれなかった。
レースシーンでも可変はないしね。
(レギュレーションで禁止されているのか、重量が増えるのを嫌うのか、機構的に不具合が出た場合に困るからか)
今回のリニューアルでは、ステアリングダンパーは試さない。
どのみち、凝ったギミックは必要なく、耐久力のあるもの、シンプルな機構のものでないとそれだけを考えて走っているのではないから、結局はステーは固定でおこなう。


また、悪い病気が始まった。
どこもそんなもん出してないんだから、考えても無駄。

過去のレースシーンや、こう作ったら効果的ではないのか?、などは考えないことにした。

あるものをセオリー通りに付ける。
コレが無難。
でも、自分の走る速度域や形状、取り付け角度などはちょっと考えて、工夫する。

世間では3連休だが、9月最初の休日(それも1日だけだ)に、GTウィングを外して、どうこうするだけで終わったのは情けないやら、意味が深いやら・・・・。

深~い。
いや、不快??

その3に続く・・・・(いつかはわかんにゃい~♪)
Posted at 2012/09/18 01:04:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記
2012年09月17日 イイね!

GTウィングの検証 その1

10年以上GTウィングを付けて走行してきた。

軽自動車幅サイズの1300mm。
今主流を占める3Dタイプではないが、10数年の間にいろいろなことがあった。

現在、車両から取り外し、一から取り付けし直し、また角度等も見直して装着し直すことにした。



私の装着しているGTウィングの形状は、2枚羽根のものであり、翼端板は進行方向より下に大きく伸びる形状のものである。

10数年前、1枚ものと2枚ものが市販されており、価格も標準価格が5万円前後と、それ以前に比べると値段もこなれてきたころであった。

また、翼端板も様々な形状があった。
私は購入までにずいぶん時間をかけた。大きな書店に行って航空力学の本を読んだり、飛行機や空力に詳しい人間に尋ねたり、自分自身のない頭をひねって、当時販売していたものの中からベストなものを選んだ、と思っている。
(もちろん、今ではもっといい製品も出ているが)

当時、重要視したのは
 ○ 2枚羽根>1枚羽根
 ○ 羽根の角度は、できれば複数の角度に可変できること
   (サーキットもジムカーナも、またいろんなところに走りにいっていた関係上セッティングできる方がいい、と考えた) 
 ○ 重量は問わない
   (リヤの数㎏の重さは気にしない)
 ○ 価格

で、白羽の矢が立ったのが、モッグコーポレーションのGT300/500
 上記の項目に合格し、さらに翼端板を延長できる。


GTウィングで、ダウンフォース云々・・・・。

ジムカーナで、ウィングレスで走行したが、コース設定に寄るが、2速全開以上の速度域では確実に効果を発揮する。
当然、1周1km程度のミニサーキットや2km以上のサーキットでは、速度域が当然上がるため効果を発揮する。

ここでいう効果は、2001年に装着した当時はコーナーリング時の加速時に効果が出るだろうと思っていたが、そんなことはどうでもよいくらいにブレーキングが安定することに驚いたものだ。
(当時、webではそういう記載がされたメーカーのHPはなく、個人のブログなんてものもなかった。当然個人でGTウィングを装着し、そこまで記載しているものもなかったように思う。HPなどには、単に、ダウンフォースが発生し加速に有利・・・等しか書かれていなかった)

自分は、「カプチーノにGTウィングを装着したい」という人(公道重視)には、あまりおすすめはしない。
汎用品には、適切な幅のウィングが市販されておらず(テイクオフとコスミックガレージのものは大丈夫)、装着すると幅は収まっても、車検に合格しない=公道走行不可の形状のものが多いので、合法になるように装着するには個人でやるにはかなり無理が生じるからである。
もしいいものがあったとしても、市街地での走行や高速道路での法令遵守での走行速度では、意図する効果を発揮せず、ただの空気抵抗(つまり燃費悪化)やいけない速度域でのウェット走行ではかえって不便になりかねない。

ウィングの角度、高さ、そして取り付け方など、簡単に見えるGTウィングであるが、
 □ どこに風が通るのか
 □ なぜその形状がいいのか
 □ どんな不具合が発生するのか
 □ 取り付けに当たって留意すること
 □ 効果を発揮するシチュエーション
など、これから多岐にわたって検証してみようと思う。

※ 現在、作業進行しながら、ここしばらく考察していることと、実際にリニューアルで取り付けていくため、いつもの事ながら、次がいつアップされるかどうかはわからない・・・・(笑)

 読んだところでGTウィング付けてる人はわかっていることだし、付いていない人は付けないだろうし・・・(笑)
 自分自身の確認だし、まぁいっか~(はい、適当)





Posted at 2012/09/17 16:32:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | カプチーノ | 日記

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