三菱ふそうエアロスター 名古屋市営バス製作記 その8
投稿日 : 2021年01月02日
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製作記 その8
メインイベントのひとつ
ボディの塗装に取りかかりました。
現行のアイボリー&ブルー塗装仕上げも考えていたのですが、子どもの頃、しかも幼稚園児の頃に登場した「ツートンカラー」に仕立てることとしました。
2色塗りは、バス事業経営難の事業者が多い中、塗装経費の節減を企図して日本バス協会が提案したものでした。
名古屋では、かつて名古屋の街を走っていた路面電車のカラーリングを参考に、2色塗りのデザインを決定。
昭和50年12月に納車された新車から、このカラーリングが登場。
既存車も順次このカラーリングに塗り替えられることとなりました。
当時の交通局ニュースでも取り上げられましたが、実際の塗装はもっとくすんだ、暗い色合いだったような記憶です。
ところがどっこいこのカラーリング、センスがないなど、利用者や現場からもすこぶる不評、酷評の渦が巻き起こってしまったんです。
市議会で「赤字の交通局は塗装経費も削減して経営再建に専念せよ」との声掛かりから始まったこの2色塗り、この後翌年2月、7月納入の新車に採用されたのみとなり、昭和52年1月からはカラーデザインも変更されてしまいました。
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市営交通70年のあゆみ(平成4年刊行)に収録されている写真です。
色合い的にはこちらの記憶の方が濃いのですが、模型映えする色合いに仕上げたいもの。
さあ、どうしましょうか。
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写真と自分の記憶を重ね合わせながら、調色していきます。
クリームは、グリーンマックス・アイボリーBとガイアノーツ・メカトロウィーゴカラー・あいぼりーをベースとし、クレオス・色の源イエロー、ダークエッググリーン、ガイアノーツ・ボトムズカラー・ペールグリーンを順に加えながら調色。
グリーンはグリーンマックス・緑2号をベースに、クレオス・濃緑色、色の源・シアンを順に加えながら調色。
彩度が低い独特の色に仕立てながらも、模型として完成させたときの「映え」感は意識しながら調色作業をすすめました。
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まずは調色したクリームをボディ全体にエアブラシで吹きました。
ややグリーンがかった「クリームアイボリー」が良い感じで表現できたように思いました。
模型映えを意識して、彩度は若干上げました。
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翌日、クリームが乾燥したことを確認してマスキング。
マスキング後、調色したグリーンをエアブラシで吹きました。
裾からの塗り分けラインの位置決めには、初めてノギスを使いました。
ラインの高さが狂うこともなくキッチリ位置決めできました。
ちょっぴりモサっとしたグリーンを表現。
実車よりは若干明るい感じの色合いです。
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続いて、車体標記デカールを製作します。
作成したデータをウェーブ製の「クリアデカール」に出力します。
こちらはクリーム。
MDプリンターで印刷しています。
特色ホワイト→イエロー→ベースドホワイトの順に、ページ合成しながら各1回ずつ、重ねて印刷しました。
1回ずつだと塗装したグリーンが透けちゃわないか?とのご意見もあろうかと思いますが、実はそこを企図して製作しました。
あの微妙なグリーンがかったクリームを表現するため、下地を透過させるという手を試みたんです。
果たして、その結果は?
車体に貼り付けてのお楽しみ。
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こちらは白デカール。
特色ホワイトを2回印刷しています。
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こちらはカラーデカール。
NF-5(グリーン、ブルー、白抜き)
このバスは、地球にやさしい
アイドリング・ストップ&スタートシステムバスです。
以上の標記のみ使用しました。
こちらだけ、レーザープリンターで試しました。
その9へつづく。
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