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イイね!
2009年07月20日

Show in the AIR


諸事情ございまして、愛機M3のネタがないので、ちょっとずつ作り上げた先月の出張記をうPします。めちゃくちゃ長いですが、ところどころに車ネタも散りばめておりますので、気長に眺めていってください。


実を申し上げて、FranceのParis(Le Bourget)で開催されていたAir Showに行っておりました。UKのFarnboroughとFranceのLe Bourget Parisで毎年交互に開催される、ほとんど世界最大級の航空祭でございます。2009年はParis開催。UK Farnboroughは首都Londonから電車で結構揺られなきゃならないのですが、Franceの場合は車で移動できるのでLuckyでございます。しかしながら御覧の通り生憎の空模様でして、さらには経済市況を反映してか、例年よりも華やかさに欠ける感じがしました。


いきなりかっ飛んでいる2番目の写真はこれ。ワケあって、欧州Fighter共同開発計画から脱却したFranceが開発したDassault Rafale。さすがはFrance開催とあって、FighterではDemo1番機でした。Rafaleってフランス語で「疾風」という意味らしいです。


欧州が開催地ということで、やはり出てきたのは怪鳥AIRBUS A380。毎年もう何年もDemo Flightをやってますし、Operation投入しているAirlineもあるので、来場者もほとんど何の驚きもなく…という感じ。


さすがにデカくて重いのでなかなか飛ばず…。


Runwayの雨水をしぶきに変えながら、やっとの思いでTake Off。


Air ShowでのDemoともなると、民間機ではありえないような飛び方をするので個人的には面白いです。


当然ながらFighterほどのスピードはないので、悠然と空を舞う姿は、海中のエイを眺めるような感覚。


Runwayの真上をHitして…、


そのままGear Down。あまりのBank角に「Stall!!」と冗談にならない歓声が。


Landingはごくごく普通に…、


ゆ~っくりと降りるのです。


Wet ConditionでのLandingはThrust Reverseで水しぶきが上がるところがとても美しいと思います。PAX無しで軽いのか、逆噴射は内側2基のみ。


こちらはRafaleによく似た機体ですが、これが例の欧州共同開発Eurofighter Typhoonです。Rafaleよりもかっこいいかと思います。ヨーロッパではデルタ翼、カナード付きが大流行の模様です。走り好きなOwnerの車にもカナードは付いてますが、こちらのカナードは上下に傾く可変式でございます。


RunwayをFull Powerで駆け抜け、ほぼ直角にTake Off、まさにScrumbleであります。車で言えばIgnition Onでいきなり1速全開って感じでしょうか(違うしね)。


TyphoonのPilotは茶目っけたっぷりでして、インメルマンターンからスプリットSから、バシバシと難度の高い妙技を見せつけて観衆の目を奪っておりました。Fighterの飛行風景を御覧になられた方はおわかりかと思いますが、その速さたるや、ファインダーにとらえてもピントが合わないことは朝飯前でございまして、ちょっとのピンボケはご容赦ください。そしてその爆音たるや、アイゼンマン、サクラムマフラーの比ではございませぬ。


アメリカ勢も負けておりません。こちらはF/A-18 Hornet。後述のアメリカ製Fighterに共通ですが、いちいちネーミングがかっこいいのが特徴なのに、Hornetってどうなの?といつも感じます。由来としてはその軽量設計による運動性能からきているようですが、一般的に鳥類の名前が冠せられるFighterなのにHornet…。


で、離陸の準備に入りましていよいよ出番が回ってくるわけです。Demo FlightということでNavigator席は空席状態でした。ここで会議が入ってしまい、飛行風景は撮れませんでしたが、あまりの爆音にMeetingどころではありませんでした…、すごいぜHornet!!


ちなみにHornetを含め、数々の名機を生み出したBOEING社のChalet前にて、New E-Classを激写いたしました。Chaletというのは商談用のブースの総称で、大小様々な企業が出店するわけですが、会社の規模に比例して豪華絢爛になっていきます。軽食から本格的な食事まで、基本何でもござれな企業もあります。FranceなのでChalet内ではワインが振舞われたりして、場合によっては商談どころの話ではなく、Chaletを出る時は千鳥足という人もいます。ちなみにこのNew E-Class、ナンバーがBOEINGなだけに74で76な感じで素敵でした。フランスはNew E-Classが既に走り出しており、LEDにメロメロなわたくしとしましては、やはりこのデイライトLEDに釘付けでございました。近年のAUDIといい、欧州車はLED全盛ですがこのLED、保守国家JAPONではNGというシロもの。故にJAPON国内を走るAUDIもLED部分の輝度は本国に比してクリプトン球並みだという印象を受けます。本国LEDは、それはそれは明るくて昼間でも視認性抜群でございます。BMWも次世代あたりからLEDにこだわってもらいたいなと思う今日この頃。


航空祭は業界人にとってみれば、格好のBusiness Chanceではあるものの、それとは無縁の参考展示、PR展示なんかもあり、古くからの航空ファンもNostalgicになれちゃう機体が転がってたりもします。こちらはベストセラーのDC-3。かつては日本の航空会社も使用していたのです。こちらの写真からは2日目の快晴下での写真。


こちらはわたくしにとっては憧れながら、皆さんはきっと2・3個ご自宅に転がっているであろうBREITRING社の機体。さすがに航空機と縁が深いだけあって、民間企業初のアクロバット飛行チームを保有、その名もBREITLING JET TEAM。


こちらもBREITLING社所有のレトロな機体。Flyableなスパコンは初めて見ました。


こちらAIRBUS社のChalet。本社所在国の言わばHOMEでの航空祭ゆえ、展示位置も極めて中心。遠くからでも「あそこがAIRBUSのChalet」と一目瞭然。


前日悠然と空を舞ったA380もこの日は地上展示。


航空祭なのでBoarding sideの反対側にもBoarding Stairが展開されていますが、こちらはChaletから直結で、いわば購入検討中のCustomerを含む関係者Onlyの連絡通路。


こちらがNose Gear。「何インチ?」と趣味からくる、お仕事には関係ない疑問を抱いてみたり。


当然ながら既発注済のAirlineがいぱーい。JaponのAirlineの名はありません。買う予定もないようです。何せテロから始まり、リーマンショックの現在に至るまで、航空業界は不況にさらされているわけで、「Love BOEING」なJaponのAirlineがこんな飛行機を買うわけもなく、国内空港ではSpot Inできる空港も限られてます。言いかえればマンション在住の人に「何でAUDI Q7買わないの?」と言ってるような感じ。セレブなマンションは別ですけどね。


んでBoarding sideのStairはごく普通にこんな感じで「勝手にどうぞ」みたいな。


一応Securityもつけてますがほとんどやる気なし。よそ見ばかり。


エンジンは泣く子も黙るROLLS ROYCE。ENSINE COVERには「入っちゃダメ」のマークが。


どんだけデカイかというご質問にお応えして、先ほどのやる気なしSecurity(身長2m弱)に立ってもらい比較。よくわからんがとにかくデカイのです。


絶好調のAIRBUS社ですが、意外とその起源はAmerican AirlinesのPilotの考えたConceptが具現化したものだったりします。“バスのように気軽に空の旅を!!”というテーマをそのまんま社名にしちゃったのです。発起人のこのAAのPilotも、まさか母国のBOEINGの覇権を脅かすほどの巨大企業に成長するとは思ってなかったでしょうね。


欧州政府と二人三脚でバシバシ飛行機売りまくってBOEINGとの2トップに成長したAIRBUSですが、そのBOEINGから「役人と組むなんてずるいよ(怒)」と茶々を入れられて、そのBOEINGも「自分だって政府一体の売り込みやってんじゃん!!」とAIRBUSに言われ、裁判、裁判、雨、裁判の泥仕合。最終的にはAIRBUSの株式会社化で一応終結した感がありますが、近年両社一進一退のシェア争いを展開。既出のA380が難産で納期遅延を起こし、BOEINGが腹を抱えて笑った途端、B-787も生産スケジュールの大幅遅延で今度はAIRBUSが笑い、さらにAIRBUSの秘蔵っ子A350も遅延しそう…と実は仲良しなんじゃないかと思うくらい似たり寄ったりな2人なのです。


↑はそのB-787。Dream Linerとかって愛称が付いてますが、今となっては夢は夢でも悪夢みたいな。Launch CustomerのJaponのAirline(青い方)もいつまで「全世界に先駆けて導入します!!」とかって広告を掲げていなければならないのかと今にもプッツンしそうなのでは。噂では「787を忘れないでね!」という備忘の思いを込めて(というか単なるAIRBUSへのあてつけ?)この航空祭期間中にも初飛行を予定していたものの、通算5度目の生産延期を発表と最悪の事態に。なんでも胴体と翼がうまく付かないからとか…って「そんな致命的なん!?」と誰もが思うことでしょうね。日本を含む世界的に名の知れた企業を下請けに従えて開発するのが悪いとは思いませんが、世界初のComposite機開発のタイミングでというのはちょっと無理があったのでは…。某Q国のAirline CEOはBOEINGの不甲斐なさに対しマジギレでございました。


BOENGがタラタラしている間に、AIRBUSもA350XWBなる謎の新型を発表、もはや初号機発表の時期も787とほとんど変わらなくなってきた今、どうするBOEING??




話は変わりますが、出展メーカーのChalet前を彩る車はほとんどS-Class祭りでした。猫も杓子も皆S-Class状態で、次に多いのが既出のNew E-Class。


ちなみに政府要人などのSuper Special Guest達は、宿泊するホテルから航空祭会場までSとかEとかに乗って大渋滞の朝のHighwayをフランス国家憲兵隊の先導のもと、どけどけオラオラの緊急車両扱いでスルー。会場横づけどころか、場内の実機展示場の真横まで乗り付ける始末。写真は言ったそばからSとかEとかではなくCitroënですが、こんな感じでロシアの要人ご到着の図。


まさにS-Class国際試乗会同時開催!!みたいな。


でもさすがにRolls RoyceはBMWでございますよ。遠いかの地でBMWを見るとなんだか安心です。


New 7-Seriesもちらほらと。M sportsは出てもM7はやっぱり出さないって本当ですか?


今度はFighterの地上展示です。前日にサイケなDemo Flightを行ったTyphoonのChalet。素敵です、金かかってます。


こちらはTyphoon。レジ番を見ると、Demo Flightに使用されたのとは違う機体でした。


来ましたF-15。某戦わない国の軍人さんの主力機(戦わないんだから主力も何もないんでしょうが)。いまや某国軍部はFX(為替取引じゃないよ)を合言葉に、国民の血税をいかにして無駄に浪費するかに大忙し。Typhoon然り、F-15FX然り、F/A-18然りで、後述の大本命と次点の2機を候補として、「もしも」「万が一」を免罪符に大選考会を開催中とのこと。Typhoonはヨーロッパ製だし、F/A-18はNavyの戦闘機だし、F-15FXは4.5世代だから…と選考機種に並べておいて、ハナから買う気はないご様子。国家の犬な方々を始めとする、お役人さんたちのマニュアル主義的なお仕事の仕方にはある意味敬服致します。


こちらは世界でバカ売れのF-16。通算4000機以上を販売したそうです。これと激似のやつが某戦わない軍隊にてF-2という名で飛んでますが、戦う前から羽根にヒビとか入っちゃったり、離陸した途端におっこっちゃったりしてるみたいで大変そうです。


で、これが某戦わない軍人さん垂涎のF-22、通称Raptor。Weaponは腹にしまって露出することはなく、形も今までの戦闘機とは明らかに一線を隔す存在。なんでもレーダーに映らない(実際は映りにくい)のが売りらしく、既出の戦闘機と模擬戦やったら100回中100回勝っちゃうくらいの圧倒的な性能を誇るそうで、まさに世界最強最高額の戦闘機なんだそうです。本来であればDemo Flightを!!という運びになるはずですが、予定が変更されてしまい、Demo Flightどころか地上展示もかなわず、1/48スケールのShabbyなモデルが飾られるのみでした。何でもこのF-22の共同開発国に加盟していないFranceでDemo Flightをすることはおろか、領空内に侵入してFrance空軍のレーダーに映ったらイヤだから、というのが理由らしいです。おいおい全然最強じゃないぢゃんかっ!!


それでも某戦わない軍隊がよだれを垂らして眺めるほどのものらしいのですが、そもそもこの戦わない軍人さんの国は、共同開発国に加盟してもいない上に、そもそも戦わないにもかかわらず、単純に「すごい」「最強」「最新鋭」などの極めて抽象的かつ一時的な言葉に完全に逝っちゃっているご様子です。そんな背景を悟って、開発主導国家アメリカもご存じの通り「禁輸」の一点張りを貫いているのです(嘘)。それでも欲しがる戦わない軍人さん達は、さながらデパートのおもちゃ売り場で駄々をこねる幼児のようです。「ままん、これ欲しい!!」って。
とはいえこのF-22、米国でもYes we canな方が、予算圧縮の一環で調達中止を明言しており、輸出どころか、そもそもの生産自体が終了となる可能性もあるようです。そういう場合ってやっぱクルマみたいにプレミアつくんでしょうかね?当時の販売価格の3倍!!みたいな。



そこで出てきたのがこちら、F-35 LightningⅡ。F-22の廉価版みたいな感じだそうです。


某戦わない国は、「これ買ったらいいじゃない」みたいな感じでアメリカさんから勧められているらしいです。政治屋っていやですね。


F-22同様にぶっ飛んだ形をしており、廉価版だけあって尾翼の形状なんかも「大丈夫か?」と思っちゃうくらいいいかげん。まぁそもそも戦わないんだから仮に血税大放出でもこの辺で手を打ったら?っていうか今の戦闘機で我慢しろって感じですね。


ちなみにこの愛称であるLightningⅡですが、初代Lightningは大戦中のP-38。その昔ファミコンで1943というのがありましたが、あの飛行機なんですね。年がばれそうですがハマリましたよ1943。


↑ってな会話をしてたかどうかわかりませんが、こちらのメーカーさんはまぁ余裕綽々でしたよ。何しろ次代の戦闘機競争において間違いなくリードしてますから。


ちなみに戦闘機の展示には制約が多々あり、例えばその向きとかも重要らしいです。このF-35に関して言えば、Rear周りがまさにそれで、遠目にでしか確認できないように展示がなされていました。当然ながら軍事機密満載なんでしょうね。


でその戦わない海と空の軍人さんたちもいらしていました。世界各国の軍人さん達はこういった国際展示会を訪問する場合、軍服着用が基本のようで、USAFなんかもガッチリ足長体系でパリッとした軍服を纏いつつ、肩で風を切って歩いておられました。それにしても戦ったことがないからなのか、見るからに弱っちい感じです。ミリおたのコスプレ御一行様かと思っちゃいました。


ミリおたコスプレも見れて満足したので会場を後にすべく歩いていたところ、Citroën C5に遭遇。FranceなのでPeugeotとかCitroënなんて別に珍しくもなんともないのですが、このC5は3シリに似てないですか?特にE90LCIなんかとだと一瞬迷ってしまう感が個人的にはあります。なんというか、E90のテールレンズをひっくり返したような…たまたまでしょうか。


ほとんど収穫もなくつまらなかったので早々とホテルへ戻り、夕刻からParis市内をぶらぶら。それにしてもShabbyなホテルで窮屈すぎて死ぬかと思いました。きっと収穫もなくつまらないだろうと思い、翌日のAir Show訪問を先陣を切ってCancelし、嫁から頼まれた買い物をして帰国した次第です。
ほとんど車と関係ない話題のうPで失礼いたしました。最後まで眺めてくれた皆さんどうもありがとうございます。



おまけ。
最近やたらと気になるマセ様。必要以上、身の丈以上のものを欲しがる戦わない国の軍人さんの気持ちがちょっとわかっちゃったっ!!(笑)
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Posted at 2009/07/21 01:15:23

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