2008年08月24日
デトロイトメタルシティを音楽評論と映画評論してみた
昨日みてきた
デトロイトメタルシティとは
KISSのデトロイトロックシティが語源である。
大森美香の脚本は完璧だな。
このおばはんの脚本に外れなし。
代表作
ランチの女王(2002年、フジテレビ)※4話 - 12話が、単独の脚本クレジット
不機嫌なジーン(2005年、フジテレビ)
風のハルカ(2005年 - 2006年、NHK)
里見八犬伝(2006年、TBS)
マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(2006年、日本テレビ)
Good Job~グッジョブ(2007年、NHK)
エジソンの母(2008年、TBS)
特にエジソンの母は原作なしの完全オリジナル作品で
TV屋の意地が見えた実験的な作品。
オイラはこの世界感に
超はまったんだわ。
すべてにおいて疑問を持ち実験によって解明しようとする小学1年生
まわりの父兄や教師はこの少年を追い出そうとするが
段々、見てみぬふりをしてきた自分たちの日常に気づき
これではだめなんだと真剣に、何事も取り組むように大人たちが変貌していく話
その瞬間、個性やあたらな発想や進化ってのは生まれるってのを気づかせる
すばらしい作品だった。
だから大森脚本なんで今日見に行った。
そしてヒレッジは
10代後半から20代前半まで海外のメタルやハードロック
聴きまくりライブ行きまくりで最後は
ヘビィメタル養成系の音楽学校でギター作る勉強してた。
大好きなのは、デフレパード特にセカンドと
4枚目のヒステリは今も好き
アイアンメイデン、ホワイトライオン(2回行った)
ダムヤンキース ガンマレイ
デフレパード(ヒステリアツアー)
スティールハートとか全盛期にライブ見てますわ。
ストーンズとかも見たわね。
そしてその後ニューウェーヴやオルタナの
ニルヴァーナ系やレッチリに目覚め同時に
渋谷系特にピチカートとフリッパーズと
オリジナルラブは死ぬほど聴いてきた。
その後はテクノとハウスに傾倒し
この13年くらいはたまにクラブ特にGOAとハウス系には行く。
木村コウや富家哲のDJを愛しつつも
LAB4のようなNGRとかも聴くし
10-FEETみたいなパンクも聴くわ。
だからさ、メタルだ渋谷系だってこだわってる
音楽ライターの加藤ローサとかアホやと思った。
ライターだったらジャンルで音楽聴くなは基本じゃ。
でもBURNとかヤングギターの音楽ライターは
クロスビートやロッキンオンのライターと異なり
偏って聴いてるよな。
様式としてのメタルなんて糞と思ってるからオイラは。
80年代真のメタラーはグラハムボネットですよ。
白いタキシードでメタルを歌う姿勢は彼自身の美学であり
誰も真似できない領域だったからね。
みんなブラックジーンズに革ジャンとか
クラウザーみたいな派手な路線ばかりで
何が個性なんでつか。ロック制服やんかと思ってた。
だからおいらはパンクな髪立てながら
ハイトーンなメタル歌ってたよ。当時はね。
パンクな格好でメタルを歌うなんて誰もやらないしな。
話を戻せばDMCの曲と演奏はいいけど、歌詞がさあ。
ただメス豚って言うのは芸がないし、エロさがないよな。
ここはレッドウォーリアーズのモンキーダンシンみたいに
売春婦呼んで楽しもうとしたら、とびきりのブスがきて
立たないよみたいなエロさがほしい。
以下
レッドウォーリアーズの
モンキーダンシンの歌詞
とびきりのブス呆れたもんだ
まるで話が違うじゃないかかあ。
お前のメンツをたたててやりたいのやままだが
けど立ちくらみがするぜ
ものには限度があるだぜ オマイガーとか
こおおおなりゃ自力でガンバロじゃない
(しかし結局立たないのだが)
この曲、武道館や西武球場超満員にして演奏されたのだよ80年代にな。
DMCの詩にもこれくらいのシュールさが欲しかったなあ。
さてこの映画はこんなに笑って最後泣いた映画はなかったよ。
映像に関しては、田舎のシーンで青系の色を下げてRとGの配色と
カメラの絞りを開放にしてボケ味を生かした描写で
渋谷系やら渋谷系の原点UKの牧歌的なカントリーの流れ
(ブルーベルズやオレンジジュースな)が妙に結びつくのは
勘ぐり杉だろうかね。
そして東京のDMCの青を上げた殺伐したカメラワーク
の使い分けが良かったね。
そして無駄な所でCG駆使してるのが良いね→クラウザーさんの農業講座な
そして美波がボーカルやってた福岡のバンド 金玉ガールズやつ
クラウザーはチェリーボーイズってやつ。
曲が無駄に良いし演奏すげーうまいんだがな。
そのまま美波使ってシングル出してくれ。
しかしクラウザーさんがローリー寺西に見えて仕方ない
渋谷系の松山けんいちがスゲー ゲイしてる。
松雪泰子の女社長が
スゲーかっちぇぇ
もうこの女社長さんだけでかなり心もっていかれるんだよね。
ファン役の岡田君は本来はDJやってるからヘッドホンつけてメタラーなのが笑えた。
篤姫や木更津キャッツなどで重要な役やってるのに
この映画であの役って贅沢すぎな使い方でつ。
そして松山ケンイチのお父さん役の人、少ししか出番ないですが大物俳優さんですよ。
そして自らカジヒデキ出てるし。
カヒミカリィやピチカートねたが笑えるし。
松山の渋谷系の曲が、渋谷系にありがちな駄作レベルのダサダサにあえてしてあったり
コーネリアスみないな本物聴くと、カジヒデキクラスは駄作なんだよな感を体感してきたからな。
ジャックの登場のライブでは元メガディスのギタリスト
マーティフリードマンが観客にいたり
この面白い大阪弁のギタリストは一応世界的に有名なギタリストなんだよ。
そしてジャック役がキッスのジーンシモンズだったのは驚いたよ。
冒頭でも書いたが
デトロイトメタルシティとは
KISSのデトロイトロックシティが語源だからな。
でもジャックの曲がすげーダサダサなメタルだったのが笑ったわ。
でも前半すげー爆笑しまくって後半
失意のうちに田舎帰ってファンの手紙に泣くあたり以降は実は少し
おいらは泣いてました。
誰しも夢を持ちながらも夢破れてゆく悲しさみたいなの体験してる人には
松山ケンイチの失望感って胸にぐっとくるんだよね。
今年の最高傑作かもしれんな。この映画は
2時間って尺が短く感じるくらいに引き込まれてる自分がいました。
今まで見た映画の中でもトップクラスの出来でした。
是非海外に持って行ってほしい映画
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Posted at
2008/08/24 09:44:16
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