レガシィB4のサウンドアップ
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
現行レガシィーで最も簡素な装備の物ですが、いろいろ付きすぎてない分、オーディオをディープに進めるにはもってこいの素材といえます。
新古で購入したので、元から取り付けてあったものを有効利用します。
GCX809はスバル純正としてリリースされているのですが、クラリオンのNX809と同等製品です。
2
ツイーターはアクリルで制作したレフレクタータイプのブラケットを用いて取り付けています。
これは、ウーファーに比べて耳に近いツイーターからの音を一旦フロントガラスに反射させることで距離を稼ぎ、耳への到達時間の最適化を図る取り付け方法で、当店オリジナルです。
距離の克服だけでなく、左右のツイーターの音をガラス面で出会わせることで自然なステージングが可能になるため、運転席でも助手席でも違和感なく聴ける、広いスイートスポットを得ることができます。
一般の取り付け方法とはコンセプトもルックスも隔たりがあるため、評価していただきにくい時代もありましたが、最近ではご新規さまでもご検討いただけるようになり、嬉しい限りです。
3
純正とほぼ変わらない印象を心掛けてデザインしました。
左が純正の状態で、右がアウターバッフル化後です。
スピーカーユニットはMDF製のリング状のバッフルを積層して、鉄板(インナーパネル)から立ち上げ、内装面にまで持ってきています。
周囲は一定の厚みでパテを盛って成形し、合皮を貼って整えています。
アウターバッフルはご覧のとおり、スピーカー前の遮蔽物が無い上、周囲の波動の伝わり方が改善されるので、音にとっては有利ですね。
全くの純正からすれば、確かに外観に変更が生じてしまいますが、果実は小さくありません。
できるだけ自然がデザインを心がけますので、是非ご検討ください。
4
助手席の下へ設置したパワーアンプ。JBLのMS-A1004です。
コンパクト&高機能で発売以来、高い支持を集めている商品です。
4chマルチで内蔵のネットワークを使用してそれぞれのスピーカーに直接接続しています。
5
パワーアンプはバッテリーから直接電源を引く必要があるのですが、コストパフォーマンスの高いシステムプランを提案するうえでオーディオクニカの電源キットはうってつけの商品です。
今回はTPK-800という商品を使用しています。
6
エンジンルームから車内へ配線を引き込むには、既にハーネス類が通っているところのゴムをグッと広げて通すパターンが主ですが、太めのケーブルを引き込む際はゴムをある程度削り取る場合もあります。いずれにしても防水処理をシッカリと施して万全の防御をお勧めいたします。
7
今回セレクトしたJBLのアンプのように、ハイゲイン入力が備わっているアンプであればスピーカー信号をそのまま入力することができます。
ハイファイ的には、デッキの内蔵アンプ部を通過しないライン出力ソースの方が音質が良いのは言うまでもありませんが、昨今多くみられるナビヘッドを中心にしたシステム構成を前提とすると、現実的な選択と言えます。
一定の条件の範囲内でベストパフォーマンスを狙うには、細かなロスをつぶしていく必要があります。ギボシなどのショートパーツに金メッキの製品を採用するのもそういった考えからです。
作業後記----------☆
今回のシステムの目玉はアウターバッフルと前向きのツイーターということになりましょうか。
ツイーターの方は、やはり外観がそれなりに変わってしまうので、ハードルが高く感じられるかもしれませんね。ただ、ハイファイの世界をもっと旅してみたいとお考えの方なら、数あるうちの一つの選択肢として、一度ご体験いただきたいと思います。
それにくらべてアウターバッフルの方は、ハードルがちょっとは低いでしょうか^^;
とにかく純正外観キープは大前提!のお客様は別ですが、そうでもないお客様はいつかはステップアップしていただきたいですね。
内装の内側で鳴らすにも、インナーバッフルでしっかりした取付けと防振を行うことで、飛躍的な向上は図れますが、ユニット前の障害物がなくなることと、波動(音)の伝わり方を改善できる点でアウターバッフル化は大きな景色の変化をもたらしてくれます。
一般的には、デッキやアンプへの投資に比べて、ツイーターやスピーカーユニット並びにインストール技術への投資は優先順位が微妙に低めになっているような気がします。
ツイーターやスピーカーユニットが設計通りに稼働して初めて、ソースを人間が味わうことができるのですから、プロショップ的には、まず最初に手を付けるべきところだと考えます。
外観の制約や予算に応じて柔軟に提案させていただきます。
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