フィアットSUVの純正ヘッドユニット移設&社外デッキ取り付け♪
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
フィアット500Lの事例ご紹介です。
500Lはご存知フィアット500のミニバンモデルです。
500のベースモデルであるるハッチバックに対して、長さで+594mm、幅で+153mm、高さで+175mmと二周り大きいボディを持っています。
ラインアップは500Lの他に、地上高を高くしたSUV版の500Lトレッキングと、3列シートの500Lリビングがあり、なかなか楽しそうなんですが、現状(2021年)では国内で正規販売されておらず、並行輸入のみです。
しかしながら、大人気のフィアット500系の派生車種ということで関心は高いようで、ぼちぼち路上で見かけますし、当店でも時々お預かりする機会があります。
ご用命いただく作業の傾向としては、ヘッドユニット周りに関するケースがほとんどです。
フィアットが属するFCAグループの車両の多くに、Uconnectという名前のインフォテイメントシステムが採用されていますが、このヘッドユニットを社外ナビ/ディスプレイオーディオに交換したいとお考えになる方が多いですね。(500Lに限らず500、595、695も同様)
本邦初のグローブボックスへのUconnect純正ヘッド移動&ソニー製ヘッド取り付けの様子をどうぞ御覧ください♪
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今回の一台も多くのお客様と同様にデッキ周りの事例です。
Uconnectのデッキをどかして、初登場!となるソニー製の海外モデル・ディスプレイオーディオを取り付けました。
当然ながら当店の取扱製品ではないのですが、車を購入なさった並行輸入業者さんのショップで販売されていたので合わせてご購入されたものの、取り付けできないとのことでお困りの様子だったので対応させていただきました。
◯Uconnect
Uconnectのデッキは時計の設定や区間走行距離のリセットなどの操作に必要なので、完全に取り外してしまうわけにはいきません。そのため、CAN-BUSとの配線はつなげたまま、車内のどこかに移動させることとなります。
これまでのご紹介事例では、シート下か、ラゲッジルーム内かのいずれかですが、これも世界初!?の事例となるグローブボックス内に収めることに成功しました。
◯ディスプレイオーディオ
こちらはSONYが海外で販売している (crutchfieldで298米ドル)という製品です。
USB、AUX、ブルートゥース、ハンズフリー通話、ラジオ、CDドライブなしと一般的なインターフェースを持ち、ディスプレイは2din幅に十分収まるサイズで6.2インチとパツパツ7インチに比べて一回り小さめ。
スマホ連動ではアップルCarPlayに対応しています(AndroidAutoは非対応)
オーディオ面では55Wのアンプを4ch内蔵しています。音響効果で面白いのは、スピーカーがドアの下方のみのフルレンジシステムでも、セパレートのようにダッシュボード上に音像を再現するDynamic Stage Organizerという機能がついています。また、フロント・リヤに加えてサブウーファーもプリアウト出力がついているのでセパレートアンプやパワードサブうーファーを組み合わせたシステムアップも可能になっています。
海外製品のためラジオチューナーは規格が合わず利用不可(アプリorBTでなんとかしましょう)ですし、国内保証もありませんが、それらのハンデをカバーして余りあるほどにSONYのロゴが光り輝いております(^o^)☆
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それでは最初に、施工完了後の全景をごらんください。
もともとUconnectがあった場所にソニーディスプレイオーディオが収まり、Uconnectは新居のグローブボックス内に移動しています。
次項にて、それぞれをクローズアップしてご紹介しますー。
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こちらがお預かり時の状況です。
バラし始めてから撮影したので電源が入っていません。完全に凡ミスです。すいませんm(_ _)m
Uconnectにはナビがないので、パナソニックのポータブルナビをお使いでした。
付属している吸盤型ホルダの安定性は、吸盤の密着度がキモになるわけですが、シボ表現等、密着性が期待できない面を平滑にするためのシートが両面テープでびっちり貼りついており、剥がすのにかなり難儀しました。
ノリ残りを除去するのに30分くらい格闘したでしょうか。最後はコンパウンドで磨いてフィニッシュです。
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SONYのデッキを取り付けたあとの様子です。
再掲になりますが、XAV-AX1000というモデルで米国では298ドル程度で販売されている製品です。
周りのパネルキットは、メトラというメーカーのパーツをアメリカから取り寄せて使用しました。
取り付けに際しては、常時電源の他にACC、イルミ電源、車速信号などの入力が必要になります。これらは車両制御システムであるCAN-BUSから取り出す必要がありますので、インタープランという会社から発売されているCAN-BUSアダプターCCA-201Ⅱ(税込26,400円)のお世話になることになります。
CAN-BUSと既存のUconnectのヘッドユニットとの繋がりは維持したまま、分岐させてアダプターに取り込み、必要な出力を取り出して、ソニーのデッキにつなぎこみます。
スピーカー出力はUconnectにつながっていたスピーカーケーブルを横取りしています。
写真では表現出来ていませんが、もともとのパナナビと連携して運用なさっていたバックカメラの入力(黄色いRCA)も接続していますので、リバース時にはリアビューが映し出されます。
冒頭でこのソニー製デッキを使う場合にラジオチューナーが利用不可になる点を特記させていただきましたが、加えて注意事項がもう一点あります。
前出のCANBUSアダプターには、車両側の純正ステアリングリモコンと、日本国内で販売されている車載製品との連携情報が書き込まれているのですが、今回のソニー製品については情報が登録されていないため、ステアリングリモコンでの操作は不可になります。
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今回はフィアット500Lの純正デッキ(Uconnect)移設と、社外デッキへの交換の事例を御覧いただきました。
次回は、移設作業をご案内いたします。
冒頭部分でも触れましたとおり、595中心にUconnectの移設のご依頼は多いですね。
サウンドアッププログラムによるスピーカー交換やDSPなどの搭載のご依頼と合わせて、Uconnect移設+ナビ取り付け。といったパターンですね。
なお、500、595、695向けには、シート下用の固定用ブラケットもセットになった移設キットが販売されていますので、ほぼ100%移設先はシート下になりますが、500Lは並行輸入車なのでキットはありません。
参考資料でお示ししたように、シート下もスペース的に可能ですし、足元にモノを置きたくないという場合は、今回のようにグローブボックス、あるいはラゲッジルームの3択でお選びいただくことになります。
500Lオーナー様で社外デッキへの交換をお考えの方がいらっしゃいましたら、どうぞご検討ください。
また、デッキ移設系のエントリでは定番のご案内になって恐縮ですが、少し古い欧州車のオンボードコンピューターつきヘッドユニットを社外ナビに交換する場合も、完全な取り外しが出来ないので移設が必要になります。
マセラティの名車クアトロポルテあたりが好事例になりますが、こういった作業も非常に得意としていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
特殊な作業で手がかかりますので、少し工賃がかさみますが、ご納得頂ける出来栄えになるよう取り組ませていただきます。
メールフォームはコチラです。
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!
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