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soundproの愛車 [日産 NISSAN GT-R]

整備手帳

作業日:2021年9月27日

当店パネルキットで前期型R35GT-Rに2DINナビを取り付け♪その2

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 12時間以内
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ここからはオーディオ作業です。

冒頭でご案内しておりますように、お預かり段階で、アルパインのハイエンド2wayスピーカー、DLX-Z17PROが取り付けてありました。
しかしながら、オーナー様の話ではなんか全然良くないーーということでした。

音を聞かせていただくまでもなく、ミラー裏に取り付けられているツイーターをちらっと拝見した段階で、おっしゃられることが何となくわかりました。上から目線のようで恐縮ですが、見るからにグラグラしていてやっつけ仕事感が漂いまくっているんです。

聴いてみると、これまた変な音で、このスピーカーに期待される高音域が全く出ていません。これはドアの中も期待できなそうだなぁ・・と身構えながら、恐る恐るドアトリムを外してみました。
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ドアトリムを外してみたところです。

なんというか、人生いろいろ。ネットワークの付け方もいろいろ。ということでしょうか。
雨水よけのビニールシートの上にビニールテープで固定?してあります。未知との遭遇とは、ある日突然やってくるものですね。

これはこれで苦笑いしかないわけですが、ネットワーク前後のスピーカー線をたどってみて、決定的なミスを見つけました。
BOSE仕様のR35に搭載されているセパレートアンプでは、ツイーター&スコーカー向け/ウーファー向け/サブウーファー向けと、出力段階で音声周波数の帯域を分割してあるので、ドア内でフルレンジ信号を確保することができません。

ですので、どうやって接続してるのかな?というのはドアを開ける前からの興味ポイントだったのですが、、、見てみたところ、ウーファー向けのスピーカーケーブルをそのまま入力してありました。

ウーファー向けの信号は、上の帯域のスコーカー並びにツイーター、並びに、下の帯域のサブウーファーのそれぞれとかち合わないように、高域側も低域側もカットしてあります。よって、この信号を入力したネットワークの先につながっているスコーカーも、ツイーターも、担当の帯域の信号がこないので、まともに鳴るわけがありません。

この結線で納車してしまうというのは、どうなんでしょう?オーディオ屋だから気にしすぎているだけなのか??自分が思うより遥かに銀河系は広いということなのでしょうか。なんだかわけがわからなくなってしまいました。
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かなり動揺してしまいましたが、気を取り直して自分の仕事をします(`・ω・´)ゞ

ビニールを外し、ドア内外を清掃・脱脂して条件を整えます。
製造から10年を超える車ですし、R35というのはドア内にかなり雨水が入り込む車なので、だいぶ汚れていました。

ドア防振は制振力の強いデッドニンググレードで行います。
おなじみ?Dr.Artexの材料を短冊状にカットして、等間隔に配置していきます。
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スピーカーの取り付け直しに際してバッフルを制作しました。

バッフルの形状は車ごとに千差万別、というわけではなく、メーカーごとにある程度形が決まっていますので、あらかじめテンプレートを用意しております。
よって、こちらは日産車用のテンプレートで切り出して、組み合わせて作ったバッフルということになります。

フィッティング作業の工程のひとつに、バッフルの内径と、ドアのスピーカーホールの直径合わせがあります。
お察しの通り、スピーカーホールがバッフル内径と同等以上であれば、そのまま取り付けられますが、スピーカーホールが小さい場合は、音のヌケの阻害要因となりますので、鉄板のトリミングを行うことになります。

R35の場合、鉄板が3ミリほど内側に飛び出しますので、その分カットして広げます。このドアはアルミ製で錆びにくい素材ですが、鉄板ドアの時と同様、タッチアップペイントを塗布して防錆処理を行います。

バッフルの内側のキラキラはアルミガラスクロステープです。音の通りを良くするための平滑化。隙間からの水の侵入防止。防水性を高めるために塗装したMDFのさらなる防護。といった目的で貼っております。
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インナーパネルまでの作業が全て済んだところです。

新しく整えたMDFバッフルに、アルパインのスピーカーを固定しました。10年くらい前のモデルではありますが、流石はハイエンドモデル。外観に相応の風格が戻ってきました。

インナーパネル側の防振はご覧の通りの全面貼りです。これによってスピーカー(の振動板)の前後の空気の繋がりが絶たれ、振動板が前に動いた時に、前の空気が振動板の後ろに回り込んで相殺されてしまう・・・という損失が発生しないようになります。
ごくたまにデッドニング不要論を唱える方がいらしゃいますが、この点だけみても、不要であるはずか無いことはわかります。(しなくてもそれなりに音は出ますが、高音域と低音域の情報量がかなり落ちて、全体のバランスが崩れた音になっています。)

取り付け直し後のスピーカー結線は、冒頭のシステム図でもお示ししておりますように、ツイーター/ウーファーともにナビのアンプから直接つながっています。

サイバーナビの場合、内蔵アンプ4chと、サブウーファー用のプリアウトの合計6ch分の出力があり、○フルレンジ4ch+サブウーファーの「スタンダードモード」と、○6chの帯域を自由に設定できる「ネットワークモード」が選べるようになっています。
今回はネットワークモードを選んで、ツイーター/ウーファーそれぞれに適した帯域で出力していますので、箱型のネットワークは不要になります。
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今回、シンプルにフロント2way構成にしましたので、スコーカーは鳴らしませんが、一応写真に撮ったので載せておきます。

標準オーディオの場合、フロントは2wayのみですが、BOSE仕様の場合は3way+センタースピーカーという構成になります。
スピーカーの配線は、①高域のツイーターと中域のスコーカーをひとまとめにした1系統と、②前述の、上も下もカットしたウーファー用の1系統の計2系統で3つを鳴らす仕組みになっています。

前のショップさんで、このスコーカーも廉価なアルパインスピーカーに交換されていましたが、ここには中高域側用の①が接続されていました。
ということで、10万超えのハイエンド2wayスピーカーは、高性能ツイーター込みで低音域に限定された②で押し込められて、廉価なフルレンジスピーカーが①でムチでシバかれるという、いびつな3way(実質2way弱?)で運用されていたことになります。

今回はめでたくピュア2way構成となり、スコーカーは全く不要になりますので、ネットワークとともに取り外し、オーナー様にお返ししました。全部で1キロくらいは軽量化になったかもです♪
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シメはインストールギャラリー恒例のハンズフリーマイクです♪

軽自動車からスーパースポーツカーまで。太陽の日差しのように等しく、最良・最善の定位置ですね♪
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今回はR35GT-Rの最新2DINナビ取り付けに不可欠な「2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキット」の施工の様子を中心にご紹介いたしました。

冒頭でも触れましたように、前期型・中期型のR35にとってナビ更新は優先順位の高い課題ですので、皆様関心を持たれていることと思います。相応のコストはかかりますが、純正の機能を100%維持した状態でオーディオコントロールパネルの移設ができ、かつ、完全に純正戻しができるキットは当店だけのオリジナルです。

いよいよナビ更新しないとな。というタイミングがきましたら、導入をご検討ください。
以下に概算の見積もりをお伝えいたします。

【R35GT-R専用 2DINパネル+オーディオコントロール・スワップキットの施工概算見積り】
①キット代金279,400円(税込)
②施工工賃(エアコン・オーディオコントロールパネルの移設を行い、2DINデッキが取り付けられるようにするところまで)38,500円(税込)/3時間程度
合計317,900円(税込)
※この状態までの施工でお引渡しすることも可能です。また、ナビを取り付けるだけであれば、なんとか一日施工も可能です。(要予約)
※ナビ類を取り付ける際の電源取り出し、車速取り出し、スピーカーケーブル接続等の工賃は、仕様に応じて別途見積りいたします。

前後ドラレコ、ETC2.0、バックカメラなどの周辺機器も含めたシステムアップも柔軟に対応いたします♪
どうぞお気軽にご相談ください♪♪

メールフォームはコチラです。
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!

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