LCをFOCALスピーカーとスタイリッシュDSPでサウンドアップ♪その3
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シートバック中央にあったサブウーファーボックスを車体から外して、加工を始めます。
ウーファーユニットを外して、右側にネジ止めされていたフタ状のパネルを外し、フレームだけにしました。
その後、社外ウーファーユニットをつけるためにバッフルを組み込んでいます。(つや消し黒のリングです)
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加工後の状態です。
ウーファーユニットは、BLAMのRS10に変わっています。
右側には土台となるボードを取り付けてから、PLUG&PLAYのDSPアンプを固定しました。
DSPはトランク内に置くこともできるのですが、できるだけ使い勝手が変わらないようにと考えると、、ここしかありませんでした。
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DSPアンプが固定されていたボードの真裏を見ています。
これはサブウーファーのエンクロージャー内にあたる位置ですね。ここにサブウーファー駆動用のパワーアンプを固定しました。
DSPとアンプは文字通り表裏の関係ですので、DSPから生えているプリアウトケーブルが最短でパワーアンプに届きます。
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リアサイドトリムを戻して座面を戻す手前の状態です。
サブウーファーのボックスにはDSPアンプをつけて、ウーファーユニットも入れ替えた関係で全体的に高さが増しているため、ウーファーグリルが付いていたトリムの裏のリブを適宜切除して調整しておきました。
トリムを戻してしまうと、またここまで分解するのは非常に手間なので、最終テストが終わってから座面を戻し、トリムをつけます
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フロント側に移動して、ハイレンジスピーカーまわりをご覧いただきます。
これは1ユニットの中にツイーターとスコーカーを配置したユニットです。一見、同軸スピーカーに見えてしまいますが、そんな事言うとパイオニアの開発の方はがっかりしてしまいます。
ユニット構成としては、まわりが中音域、中心が高音域なので、同軸配置には違いないのですが、それぞれの振動板から発せられる位相ズレが起きないように同じ面に配置されています。
また、それぞれの振動板が帯域分離を起こさない周波数帯で動作するように、専用ドライバー(CSTドライバー)で駆動するのがミソで、結果として、ドアウーファーを含めた3wayシステムで、これまでにないクリアネスと定位感を獲得しています。
これは純正採用ために簡略化されている部分が少なからずあると思いますが、大本の原理はそんなところらしいです。
市販品だと、carrozzeria TS-Z900PRSになります。ハイレンジ2wayユニットはおにぎりくらいの大きさがあり、純正位置でのトレードインができないのが難点ですが、一度は聴いておきたい製品ですね。
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FOCALのツイーターを純正位置に設置しました。
今回は、フロント2wayという仕様ですが、今後3way化も視野に入れていらっしゃるということなので、スピーカーケーブルはピラーまで届く長さで2本あらかじめ引いています。
アンプの接続も3wayにできるように、ABチャンネルのプラスとマイナスを組み合わせてパソコンの設定のみで繋ぎ替えて増設できるように仕込んであります。
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オーディオテクニカのデジタルトランスポートAT-HRD1の設置状況です。
これは、スマートフォンのデジタル信号を光信号に変換する機器です。ここで変換された光信号が、リヤに取り付けたDSPアンプに伝送され、高品位再生される仕組みです。
通常なら、DSPの近くや、シート下などに仕込んだりするのですが、今回は場所がないため、コンソール内への設置やむなしというところです。
しかしながら、2極カプラーで電源を供給しているので、必要に応じて取り外せるようになっています。
白く見える手前のはiPhoneとの接続用の「カメラ3アダプター」です。ここから青いケーブル経由でAT-HRD1に信号が入力されます。
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似たような絵になってしまい恐縮ですが、ケーブルにもコストがかかっているので1カットお付き合いください。
DSPからここまで長めのケーブルで通す必要があったので、予算を奮発してチョイ高級ケーブルを引き回しました。
製品は4メートルの長さがあり、すこし余るので、余剰分はシート下で調整しています。
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最後はコントローラーです。
一連のオーディオインストールによって、サウンドはハッキリ変わるものの、車内全体のどこを見回しても純正のままってのも、ちょっと寂しい?ので、一つくらい変わったところがあるのもいいんじゃないでしょうか。
オシャレなシャンパンゴールドのコントローラーです。
このコントローラーは、入力ソースが純正オーディオのスピーカー出力のみで、音響セッティングは固定、あるいはPCを繋いでセッティングするときだけに切り替える。という使い方であれば不要です。
しかしながら今回は、スマホ経由のデジタル入力と純正ヘッドユニット経由のアナログ入力とソース切り替えの必要があるし、それぞれに応じた音響セッティングも登録してあり、それらの切り替えの必要もありますので、DSPコントローラーはマストです。
あと、サブウーファーのボリュームも単独で調整できるので、ここでも出番がありますね。
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今回はレクサス・LC500hの事例をご覧いただきました。
センチュリーのように、政界・財界向けのクラスタに向けた車や、それに準じたレクサスLSのような車は別として、国産ラグジュアリースポーツも1000万円台半ばの高額で販売されるようになり、海外マーケットでもそれなりに評価されていると聞くと、なんだか誇らしく感じてしまいます♪
ポルシェやフェラーリのようにブランド価値がより大きな車だと、20万ドル・30万ドルという値段も一定の妥当性を帯びてくるのかもしれませんが、年々向上するデザイン力に、製品の品質と維持コストを合わせたトータルの価値で測ると、(買えないながらも)コスパよさそうに見えますね。
90年代初頭、LS(セルシオ)初期型の異様な品質の高さが北米市場を仰天させ、ドイツ系のシェアを脅かしたお話を思い出します(^o^)
さて、持ち上げた直後でなんなんですが、今回のLC初バラシで感じたのは、外来ノイズ対策が意外と簡素だという点です。
オーナー様はノイズが気になるとおっしゃられたので、当店でも感じ取ってみようと、(アイドリングとチョイふかしの範囲で)五感を澄ませてみましたが、実際に市街地走行したとして、それほど気になるものかなぁ??というのが正直な感想でした。
しかしながら、ドア、リヤシートとバラさせていただいて(へんな日本語ですね)、んんっ?これはもっと「やれる」だろうという印象を持ったのもホントのところです。
純正のノイズ対策の手としては、比重の重い防振材をフロアやアウターパネルの一部に貼る(or塗りつける)のと、室内の主流はニードルパンチやスポンジっぽい吸音材です。
今回もリヤシートのフロアパネルの一部には防振材がくっついていて、シートバック側にはニードルパンチ、リアサイドトリムの内側にはスポンジ状の吸音材と、一通りの手はかけてあるのですが、一般的なコンパクトカーやミドルクラスの車を基準に考えると、もうちょっとやってもいいんじゃないかと思えます。
本文でも触れました通り、実際にリヤまわりの鉄板はそこそこカンカンしてましたし、トリムも(フロントドアの分も含めて)外車に比べて、幾分質感が軽く、共振もしやすそうだし、ノイズの侵入も許しそうです。
とは言え、製品価格・製造コスト・製品の性能を高度にバランスさせて、トヨタが世に出した製品なのですから、一介のショップがわかったようなことを言うのは中二病丸出しで恥ずかしい限りなのですが、もし、「ちょっと音が気になるかも」とお思いになるオーナー様がいらっしゃったとしたら、フロアデッドニング、ドアデッドニング、吸音材追加等によって改善のお手伝いができますし、上述の通り、そういった手当によって体感できるくらいの改善余地が残されている点も強調しておきたいと思います。
オーディオ面では、スポーツカーらしく?室内のインストールスペースがタイトですし、ラゲッジルームに手を付けない条件も加わって、なかなか特殊な方法をとりましたが、フロント2wayとサブウーファーの入れ替えに加えて、追加コンポーネントとして、DSPアンプ+外部アンプ一つをハイダウェイ的にインストールできたので、一定のバリューのある仕事ができたのではないかと自賛しております。
ドラレコ、ETC取り付けのような軽作業から、フロントスピーカーの入れ替え、パワードサブウーファー追加、DSPを使った本格的なマルチシステム構築まで、ご希望とご予算に応じて柔軟にプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください。
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