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soundproの愛車 [スバル BRZ]

整備手帳

作業日:2023年3月26日

BRZ限定車をフロント3wayとDSPアンプでサウンドアップ♪♪その2

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 12時間以上
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手を付ける前のドアの外観です。

2021年のモデルチェンジによって、各部の結構デザインは結構変わっているのですが、パッと写真を見るとなんとなくBRZ(or 86)っぽい雰囲気が伝わってくるので不思議なもんです。

左上には、10th Anniversaryの刺繍が輝いております。擦ったり引っかいたりしないように気をつけなきゃですね。
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それでは作業開始。ドアトリムを取り外したところです。

納車間もないお車ということで、ピカピカです☆
デッドニング作業に向かって、ビニールシート除去、純正スピーカー取り外しを行います。
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アウターパネル側の作業が終わったところです。

ビニールを取り外して、ブチルゴムをキレイに除去し、インナー/アウターの両パネルを脱脂清掃して準備完了です。
アウターパネルに防振材を配置し、スピーカーケーブルを引き込んで、バッフルを固定する準備をします。

写真では、スピーカーホールのところに、既にカスタムバッフルがついていますが、ちょっと背が高いのにお気づきになるでしょうか?
一般的なインナーバッフル形式のスピーカー交換であれば、ベースの板5.5ミリ+リング部分19ミリ=25ミリ程度の高さになるのですが、今回はアウターバッフル形式をとるので、ドアトリムの水準まで持ち上げてやる必要があります。よって、写真の段階で40ミリ程度の高さにまで持ち上げてあります。

最終的には、この上に15ミリほどの厚みのアウターパッフルが乗った面にスピーカーのフランジが来るので、インナーパネル(青い鉄板)を起点にすると、標高55ミリということになりますね。

これだけの高さになれば、バッフル内径(トンネル部分)をスピーカーの排圧が通過する際の抵抗への配慮は不可欠です。
ずっと同じ直径で作ると、圧が抜けにくくなって、振動板の動作に抵抗が生じます。よって、奥に行くほど広くなる「テーパー形状」になるように加工します。さらに、内面の平滑化と防水のためにガラスクロスアルミテープを貼り込んで仕上げます。
※テーパー加工は、上述の25ミリ水準の厚みのバッフルでも行っています。

さらに長文になって恐縮ですが、バッフルの中心がちょっとずれるように位置調整をしています。
もともとのスピーカーホールをそのまま立ち上げると、ドアトリム上に乗せるアウターバッフルの計画位置より、ちょっと上方に顔を出してしまうので、その分、ずらす調整を加えているわけです。
具体的には、スピーカーホールを真正面からみて、7時の方向に10ミリくらい、スピーカーホールの中心をずらしてあります。バッフルを留めているボルト穴は純正の位置を維持していますが、スピーカーホールの中心はオフセットしていますので、鉄板もその分、カットしてあります。
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インナーパネル側の作業が終わったところです。

デッドニンググレードの防振ですので、全面をみっちりと覆っています。
当コーナーの他のデッドニング事例と同じように見えますが、オーナー様のご希望により多く材料を使っています。いわゆる「マシマシ」ですね。
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せっかくのマウンティング機会なので、前後比較で御覧ください。
純正の状態だと、スピーカーの下部分を切り取ったデザインになっているため、その分、隆起部分の下のラインが上方に押し上がっています。
そのため、隆起部分の周囲から余白を設けて設定された五角形が小さくなり、スピーカーグリルが窮屈になっています。
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この条件ですと、スピーカーグリルに顔を出させるだけでも無理がありますので、抜本的に条件を変えてやらなきゃいけません。
ということで、スピーカー下の欠損部分も覆うように立ち上げて、大きく面を作ることにしました。ただ、覆うのはいいけども、アウトラインをどこまで広げるか(どこで止めるか)がデザイン上のキモになります。均等に余白をつけると鏡餅みたいになるし、無限に大きくしても(音的には良いんですが)違和感が出るし、ということで、向かって左側はドアトリムの外周まで広げて、右側はスイッチパネルまで二呼吸分くらい残した線で終わらせました。

このあたりのさじ加減は、エースの江口くんのセンスです。実に頼もしいです♪♪
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先日発売いたしました当店の新商品バッフル・スタビライザー・ウエイトをご注文いただきました!

ジャンルとしては、「デッドニング関連商品」とご案内したほうが理解していただきやすいと思います。

スピーカーインストール時に、バッフルボードの裏側に共締めすることで、スピーカーバスケットとバッフル周辺のインナーパネルの振動を抑制し、スピーカー振動板のストロークの直進性を向上させる商品です。

デッドニングは(1)ドア筐体の穴を塞いで漏れのない箱にすることと、(2)スピーカーから発せられる音(波動)に対する共振を抑制することを目的として施工しますが、スピーカー振動板が前後運動する際、その反動として、バスケットとインナーパネルが逆向きに生じる局地的な振動は抑えきれていませんでした。
確かに、スピーカーは振動の発生源だからと、バッフル周りに防振材を瓦状に細かく重ねて貼って対策はしていました。しかしながら、もっとビシッと黙らせる方法を模索し、製品化したのがこの製品です。
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写真の奥に見えるのがその製品で、バッフルをインナーパネルに固定する際のボルトに共締めするように取り付けます。BRZはトヨタ式の3穴バッフルがついているので、合計3つ(≒1,000グラム)付けてあります。

写真に写っていない上側の2つは、インナーパネル裏にピタッと接触させて固定していますが、写真に写っている下側の一つは、前述のように、スピーカーホールを下方にずらした関係で収まりが悪くなるので、周囲への干渉を避けるためにナット一つ分浮かせて固定しています。(写真だと、どう見てもスピーカーホール側に飛び出しているように見えますが、正面から見ると飛び出してません;;)

これによって、1ドア当たり約1キロ(4穴式の場合は1.3キロ)の質量が局地的に加わることになり、振動板からの振動の大部分を相殺できることになります。

効果は絶大です。
低音域を担当するウーファー部において、本来なら振動板の運動として使われるエネルギーの一部が、ドア側に伝わって(バッフル周辺の不要な振動として)消失していたこれまでの状態から、そのほとんどが振動板の運動に費やされるようになるため、、より低音域側の帯域の音がきれいに伸びるようになります。これは結構驚きで、オーディオ歴の長いお客様も「サブウーファーいらないね」とおっしゃっていたぐらいです。
低域はサブウーファーで補強出来るといえば出来るのですが、別ユニットから発せられる音を調整で合わせるのではなく、ドアウーファーの下限が広がることでカバーできるのであれば、当然ながら位相ズレなんて起きませんから、これ以上は望みようもないナチュラルさで音のベースが作れることになります。

あとは、デキのよいサブウーファーがもたらす効果と同様の効果が現れてきます。
低域がもたつかず、バタつかず、キチッと規律のある音を出すことで、中音域、高音域とのペースが整い、音場全体がクリアになり、グッと広さが感じられるようになります。当然ながら、もやっと消失していたディテールも明らかになり、スピーカーの1,2ランク上げたようなシャープでクリアな音が得られるようになります。
ここで繰り返しになりますが、「デキのよいサブウーファーがもたらす効果と同様の効果」と申し上げましたが、別ユニットであるサブウーファーから出た音をすり合わせて得た結果に比べて、主役のウーファーと同じ軸から発せられる低域だから、より芯の揃った低域が発せられるのだろうと思います。その点では、サブウーファー以上の質。といってもいいかもしれません。

感覚的には、きちんとデッドニングでつくったドアで、ちょっと体力のあるアンプで駆動してやるとベストかなと思います。
3way+サブウーファーのようなヘビーなシステムのレベルアップは当然のこと、最強の2wayの実現もまた、このウエイトならではの仕事だろうと思います。

3穴バッフル用(両方で6ピース)で税込33,000円、4穴バッフル用の8ピースで44,000円です。
オーディオ歴が長い方ほど、ご満足いただけると思います。
どうぞご検討ください。
バッフル・スタビライザー・ウエイト紹介ページ
https://www.soundpro.jp/ec/products/detail/168

追記:
「施工後の感想は、サブウーファー要らないね。結果的に軽量化になったなー」と喜んでいただけました。
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今回はBRZの限定車 10th Anniversary Limitedのオーディオ+αの施工事例をご覧いただきました。

古くからお付き合いいただいているお客様ということで、過去の資産も織り交ぜてのシステム構成でしたので、DSPからアンプにつながるあたりは、そのままコピーして頂ける内容ではありませんでしたが、その他は一通り参考にしていただけたのではないかと思います。


ここで、BRZ/86におけるシステム構築の留意点について、スペースの制限についても考慮しつつ、まとめておこうと思います。

●3way活用(スコーカーは8センチ)
・スピーカー選定
このクルマが他の多くと異なるのは、(SでもRでも)3way分のスピーカー格納スペースが設けられている点ですね。
設置と調整の条件さえよければ、2wayより3wayのほうが歪みの少ないクリアな音が得られますので、できるだけ活用したいところです。

スピーカーの選定としては、3wayセットとして販売されている製品あるいは、2wayのセットに8センチクラスの単体ユニットを買い足して構成する格好になります。
3wayセット製品---
FOCAL:PS165F3E
ETON:PRS-165.3

2wayに足せる単体8センチクラスユニット---
BLUE MOON AUDIO MX080
HELIX P3M

・ソース側
その3wayユニットを駆動するソース側についてですが、今回のようにDSPアンプを入れてしまうのが手っ取り早いですね。
3way=6chが最低必要なので、現在ポピュラーな8ch/6chアンプ内蔵のものがあれば十分です。

リーズナブルなところでは、DSP-680AMPV2(税込84,000円)や、PLUG&PLAY 1080(税込126,500円)あたりが手頃だと思います。
いずれも、プリアウト出力を備えていますので、(設置スペース確保に工夫を要するものの)パワードサブウーファーを追加することもできます。

とりあえずナビだけで賄おうという場合は、2段階のとらえ方があります。
フロント出力(片側1ch)で上出の3wayセット製品を鳴らす方法が一つです。
ユニット間の調整は出来ませんが、メーカーの設計を手軽に楽しむことが出来、リヤスピーカーもなります。

次はリヤスピーカーは鳴らさない前提になり、リヤ出力をドアウーファー、フロント出力の先に(2wayネットワークを介在させて)ツイーターとスコーカーをつなぐ方法です。
もし、今回の事例に出てきたディーラーオプションのサイバーナビであれば、ネットワークモードでのDSP設定ができますので、チャンネルごとの帯域分割やタイムアライメントによって、より踏み込んだ調整が可能になります。

●設置スペース考察
書き出しでもふれましたように、室内の設置スペースに制限のある車です。
・シート下
ここはイタリアンスポーツカー並にせまく、部分的に3センチ位のクリアランスがある程度です。
よって、DSPやパワードサブウーファーの設置は絶対に無理です。

・DSP設置
これは事実上、トランク一択ですね。
(1)フロア上の隅に置く、(2)上部に吊り下げる、のいずれかが現実的で、特に(2)はトランクの使い勝手を損なわないのでおすすめです。
トランクルームのフロア下部(従来のスペアタイア格納スペース)も活用できなくはないのですが、深さが8センチ程度しかなく、排熱が円滑にいかないので、あまりおすすめできません。

・パワードサブウーファー設置
トランク設置であれば、なんでもいけますが、室内設置となると方法が限られます。
前述の通りシート下は無理なので、こちらの事例で紹介しているような、リヤシートに置いて、チャイルドシート固定用フックを活用して固定する方法の他、カロッツェリアの新製品TS-WX010Aであれば、助手席の足元奥に設置する方法も考えられます。
TS-WX010Aはサブウーファー本来の重低音域を幅広く鳴らすのではなく、100Hzあたりをピークとして、ビートと量感を演出する道具なので、アップテンポなスポーツカーにはむしろ向いているかもしれません。


少々まとまりに欠けてしまって恐縮ですが、留意点はこんなところかと思います。
いずれにしましても、オーナー様のご希望を極力かなえられるように、プランを立てさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
メールフォームはコチラです。
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もお気軽に♪
03-5913-8450です!






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