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soundproの愛車 [トヨタ カムロード]

整備手帳

作業日:2023年11月12日

トヨタ・カムロードをフロント2way+リアキャビン用スピーカーでサウンドアップ♪その2

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1
ダイネットスピーカー(左)

キャビンスペースに取り付けた左スピーカーです。
テレビを見たり、音楽を聴いたりする場合のスピーカーとして、吊り下げタイプのボックススピーカーを用意しました。

ここまで、一般的にわかりやすそうな「キャビン」と表現してましたが、正式にはダイネット(dinette)と呼ぶそうです。ホテル用語でコテージにあるようなダイニングキッチンという意味だそうで、キャンピングカーではテーブルやイスで構成された食事や休憩などができる車内スペースを指すそうです。

運転席と助手席の上には、プルダウンベッドがあるのですが、スピーカーとの干渉はありません。
ちなみに写真上端に見えているのはエアコンです。快適そうですねーー♪
2
ダイネットスピーカー(右)

こちらはダイニングテーブルの上方にあたる位置です。
最寄りの位置に座った方に関しては、立ち上がり方によっては、頭を当ててしまう可能性があるのですが、その点はオーナー様の了解を得ております。
しかしながら、角が立っていない形状なので、怪我をする心配はないと思います。

スピーカ配線は、黒一色のものを用意し、かつ、なるべく目立たないように黒い配線カバーを使って敷設しています。こういった一般の乗用車ではほとんど使わない材料ですので新鮮です♪なんでもやれそうな気分になってきました(^o^)
3
冒頭のドアの施工部分のご紹介では、一連の流れが掴みやすいように、アウターバッフル部分は一コマで済ませていますが、ここから5コマを使ってメイキングをご紹介したいと思います。

まず、インナーパネルの奥にスピーカーを沈められる奥行きの見当を付けます。具体的にはインナーパネルから(ドア内に格納されている)ウインドウガラスまでの距離です。

結果はおよそ26ミリでした。前述の通り、トラックのドアは割りと薄いため、軽自動車なみのクリアランスの狭さです。。
この水準ですと、今回使用したSX165のようにマグネットの飛び出しの少ないスピーカーなら、なんとかインナーバッフル方式で行けそうですが、ほんとにギリギリです。
もっとマグネットの大きなスピーカーであれば、アウターバッフル方式で「浮かせて」やらないと付けられません。
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次は、室内側に盛り上がるアウターバッフル+スピーカーグリルの「飛び出し量」の見当をつけます。
写真ではインナーパネルからアクセルペダルまでの距離を測っています。

こちらは60mmでした。
5
バッフルの作成ならびにドアトリムのカットの前に、使用予定の部材を仮止めして、厚みのチェックをします。

黒いグリルの下には、アウターバッフルの材料となるMDFボードが挟んであります。
この状態でドアを閉めてみて、アクセルペダル(を踏む足)とのクリアランスが確保できればヨシというわけです。
6
ドアトリムを正面から見た写真です。

前カットでのクリアランス確認を終えたら、アウターバッフルの中に埋め込むMDFボードを加工し、ドアトリムへの穴あけ位置を確定させます。
段を付けてあるMDFボードがアウターバッフルの中に埋め込まれる部材で、その周りをパテで盛り上げていく格好になります。

ちなみに、マジックで描かれているカド丸の線が、アウターバッフルのアウトライン(外周)です。
7
やっと出来上がりです♪

実際に干渉が無いかを最終確認です。
めちゃめちゃ余裕があるわけじゃありませんが、設計通りに仕上がっています。

なお、実際に使ってみて、アウターバッフル部分に靴を当ててしまう場合は、三日月型などにカットしたステンレスの板をバッフルに貼って防護するという策を取る場合もあります。(ちょっと見映えは悪くなりますが)
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最後はオマケ画像です。

ドアにスピーカーがついておらず、純正スピーカーケーブルも引かれていませんでしたので、新たにスピーカーケーブルを引込む必要があります。

この車は、一般的な乗用車のようにドアを開けた隙間からグロメットが見えるような構造ではなく、ドアを閉めた状態でボンネット側からアクセスする必要があるので、写真のようにフロント周りを分解するアプローチをとります。
スピーカー交換に伴ってフロントグリルを外す騒ぎになるなんて、一般の方はなかなかイメージできないと思います。
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トヨタ・カムロードの音響改善事例をご覧いただきました。

一般的な乗用車だと、一通りの機能が一通りの水準で作り込まれていますが、特定の用途を想定した車の場合、配分にメリハリがあるというか、必要最低限の水準に抑えられる要素があるようです。

いくら商用車ベースとは言え、ざっと1,000万円もするレジャー向け車両です。これほどの購買力のあるユーザーさまにとって、このスピーカーは不満が出そうだなと思いました。


今回ご紹介したカムロードのスピーカーグレードアップ事例では、(1)フロントスピーカーの2way化と、(2)キャビン内へのサテライトスピーカー取り付けを行いました。

サテライトスピーカーについては、事例のように吊り下げスピーカーの一択になろうかと思います。今回のクレソンジャーニーのカタログを見るとオプションでつけることもできるようですし、事例のように後付も十分可能です。

フロントの方については、求める音質と加工度に応じて複数の対処法があります。
(1)純正スピーカーをコアキシャルにトレードイン(外観変わらず)
ダッシュボードの両端に取り付けられている10cm純正スピーカーを、社外のコアキシャルスピーカーに交換するだけのシンプルな方法です。
直径の小さめなスピーカーですし、本格的な防振もできませんので、音質についてはそれなりですが、中央にツイーターがついたスピーカーですので、純正より高音域がはっきりして、だいぶ聴きやすくなると思います。
<<見積もり例>>
carrozzeria TS-F1040II
(オープン価格・参考売価10,230円)+取り付け施工費9,350円=合計19,580円

(2)薄型ユニットを使って2way化(外観変わらず)
ドアに設けられているスピーカーホールにウーファーを取り付け、ツイーターは純正スピーカーの位置に取り付けて2way化する方法です。
ドアの防振も十分に行った上での2way化ですので、だいぶ良くなります。

ただし、注意点が1つあります。
一つは奥行の浅いウーファーを使う事です。本文中でも触れましたように、インナーパネル(ドアの内側の鉄板)からウインドウガラスまでのクリアランスが26ミリと軽自動車並みに狭いので、マグネットの大きなスピーカーは不可です。
<<見積もり例01>>
carrozzeria TS-F1040SII 
(オープン価格・参考売価18,920円)+ドア防振含む取付施工費110,000円=合計128,920円
<<見積もり例02>>
GROUND ZERO GZ-GZIC 650FX
(税込44,000円)+ドア防振含む取付施工費110,000円=合計158,400円

(3)ユニットを限定せず2way化(アウターバッフル化)
これが今回の事例です。
ドア側は、アウターバッフル化によってドア内部のクリアランスを確保しつつ、振動板完全露出による音響面のアドバンテージもフルに享受できます。

ツイーター側については、今回のように音質追求でオンダッシュ取り付けでもいいし、見た目を大人しくしたければ、純正スピーカーグリルの中に収めることも可能です。
<<見積もり例>>
carrozzeria TS-V173SI 
(税込66,000円)+ドア防振・アウターバッフル制作含む取付施工費161,150円=合計227,150円

(4)番外編・夢の3way化!
ウーファーはドア、ミッドレンジをダッシュボード上のスピーカーグリル内、ツイーターをAピラーに取り付けることで、3way化も可能です。
audison APK 163
(税込52,800円)+ドア防振・アウターバッフル制作含む取付施工費174,350円=合計227,150円


今回のようなオーディオシステムのグレードアップの他、デジタルミラーとリヤカメラによる後方視界確保や、バックソナー取り付け、ドラレコ・ETC取り付けなど、キャンパーの安全運行に役立つ施工も承っております。どうぞお気軽にご相談ください。

以下、他のキャンパー事例です。参考までに御覧ください。
●フィアット・デュカト:フロント2way+サブウーファー、ドラレコ、バックソナー、ドラレコ付きデジタルミラー
https://www.soundpro.jp/install/ditail.php?id=657
●フィアット・デュカト:デジタルミラー+リヤカメラ、ディスプレイオーディオ、2カメラドラレコ
https://www.soundpro.jp/install/ditail.php?id=753
●旧型カムロード:ナビ、フロントコアキシャル、リアカメラ付きデジタルミラー、キャビン用シアターシステム
https://www.soundpro.jp/install/ditail.php?id=363
●ステップワゴン・DECKONEフロント2way、DSPアンプ、サブウーファー
https://www.soundpro.jp/install/ditail.php?id=750

お問い合わせはお気軽に♪♪
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
メールフォームはコチラです。
電話もお気軽に♪
03-5913-8450です!

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