トゥインゴを2wayスピーカー&4chDSPアンプでサウンドアップ♪
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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ルノー・トゥインゴの事例紹介です。
トゥインゴは、ルノーのラインアップでも最もコンパクトな「Aセグメント」に属する小型車です。
初期型の発売は1992年と30年も前で、2代目へのフルモデルチェンジは2007年。現行の3代目は2014年から製造されています。
エンジン/駆動型式は、コンパクトカーへの馴染みのよいFF形式でスタートしましたが、3代目からはメルセデス・ベンツとの提携に伴うシャーシ共通化の関係から、RR(リヤエンジン/リヤドライブ)方式に改められ、室内長の拡大による居住性と、小回り性能の向上を実現しています。
今回ご登場いただくのは、メジャーカラーの「ジョン・マンゴー」が眩しい、現行モデルの一台です。
実はこの車、2年弱まえにご登場いただいている車で、システムアップに伴い、再度スポットライトを浴びていただくことになりました♪
システムの変化としては、初期段階では、純正ヘッドをメインユニットとして、フロント2wayをFOCAL製ユニットに交換し、スピーカーケーブルも交換したうえで、ライトなドア防振メニューである「ドアチューニング」でドアを整備するというプランでした。(当時のシステム図)
これに対して今回は、同じスピーカーを使いつつ、DSPアンプを投入して、音の出方の調整と、より上質な増幅を実現できるように変更しました。さらに、その投資効果を十分に活かすために、パワードサブウーファーを追加して、低音域の補強を通じた音域全体の厚みがでるように、環境を整えました。
初期段階のスピーカー交換の次の一手としては、ヘッドユニットの内蔵4chアンプを、フロント2wayの4ユニットに全て割り当てる「バイアンプ接続」もアリでしたが、せっかくだからと、一気に区切りの良いところまでジャンプ♪された格好ですね。
以上を持って、フロント2way+パワードサブウーファーを4chDSPアンプで駆動するシステムが出来上がりました。
初回のスピーカー交換+ドア防振の段階でも、それなりにご満足いただけていたようですが、DSPでしっかり制御するようになって、スピーカーの実力を再認識されたようです。
熱い★お喜びコメントを頂戴できました(^o^)
https://www.soundpro.jp/install/ditail.php?id=821
一度にインストールしたとすると、総額税込327,690円のプランです。
それでは施工の様子をどうぞご覧になってください♪
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以下、コンポーネント紹介です。
◯ヘッドユニット
アップルカープレイ/アンドロイドオート対応のディスプレイオーディオで、7インチのディスプレイが付いています。
内蔵されるアンプはおそらく4chで、フロント片側1chの出力を途中で分岐させて、片側のツイーターとドアスピーカーを鳴らしています。
そして残る2chで、運転席下のサブウーファーを鳴らす格好になっています。
今回はこのフロント信号(左右で2ch)をDSPアンプに入れて、フロント2way(4ユニット)と、パワードサブウーファーをマルチドライブいたします。
◯DSP
DSPアンプはヘリックスのM-FOUR DSP(税込88,000円)です。
これは、DSP製品で定評のあるヘリックスの製品で、DSPの調整性能に軸足をおいた以下の製品群に対して・・
HELIX P-SIX DSP ULTIMATE(税込253,000円)
HELIX V-EIGHT DSP MKII(税込209,000円)
HELIX V-TWELVE DSP MKII(税込275,000円)
アンプの増幅性能に力点をおいた製品です。
ラインアップは、今回のM-FOUR DSP(4チャンネル版・税込88,000円)の他に、HELIX M-SIX DSP(6チャンネル版・税込110,000円)の2つがあります。
上述のDSP軸足製品が正方形に近い四角い形をしているのに対して、アンプ軸足の2つは、アンプのオーセンティックな形である長方形をしています。
このDSPアンプは、入力6ch、プロセシング10ch、内蔵アンプ4ch分という仕様になっています。
入力が6chあるのは、フロント2ch+リヤ2ch+センター1ch+サブウーファー1ch=合計6chといった、別々のチャンネル出力を全て取り込む事態を想定した数で、6chは現行製品の主流です。当機には、4ch分のアンプを搭載していますので、4ch(フロント2way/フロント&リヤ)までは当機1台で出力まで賄えます。
フロント3way化するなど、4chを超える場合は、外部アンプを買い足せば対応できるようになっています(最大10chまでプロセシングできるので、あと6ch分追加可能)
今回は純正ディスプレイオーディオのフロント出力(左右で2ch)のみを入力して、フロント2way(ツイーターとウーファーで合計4ユニット)と、プリアウト出力を通じてパワードサブウーファーを鳴らす、シンプルな構成です。
◯スピーカー
フォーカルのPS 165 V1(税込48,400円)です。
※こちらは初期の施工でインストール済みなので、今回のDSP導入時にはいじっておりません)
純正ツイーターはダッシュボードの奥に上向きについており、同じ位置での入れ替えも(かなり手間ですが)出来なくは無いのですが、オーナー様のご要望で「露出形式で、かつ、ある程度向きが調整できるようにしたい」とのことでしたので、美しくデザインされたツイーターマウントがついたこちらになりました。
今回のDSP導入により、スピーカーセットに付属していたネットワークは使わなくなりましたが、バイアンプ接続にも対応できる、ツイーター用とウーファー用に別々のネットワークが付属している点も特徴です。
さらには、各ユニットに受け持たせる帯域の境目(クロスオーバー周波数)を4.0/3.5/3.0kHzから選べる設計になっているのも評価点です。
パッシブシステムとは言え、ツイーターの鳴り具合にこだわりをお持ちのオーナー様には良いのではないでしょうか。
インストレーションに関しては、ドアスピーカーは標準の位置で入れ替えて、ドア防振で整え、ツイーターはAピラーに取り付けました。
◯パワードサブウーファー
carrozzeria TS-WX130DA(オープン価格)です。
160Wのアンプを内蔵したパワードサブウーファーで、20cm?13cmの四角い振動板のタイプです。
ボディは280 mm (W) × 70 mm (H) × 200 mm (D)で、シート下にピッタリ収まる、現在の主流の製品ですね。
今回は、相場通りにシート下に格納し、リヤシート下に設置したDSPから駆動することとしました。
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それではドアの外観から見ていきましょう。
世に出揃っている価値観の多くが西側に振りきってしまって、固有の文化的アイデンティティが希薄なデザインがあふれる昨今ですが、フランスだけは独自の空気感を保っていますね。
シックであり、ポップであり、キュート?でもあり。一度見た後ではなんとなく真似できるけど、イチからこれをデザインできる能力はすごい!と思いませんか?
スピーカーレイアウトは、冒頭でも触れましたように、フロントがツイーターとドアスピーカー(ウーファー)の2wayで、リヤにはスピーカーはありません。
そして、(一応標準装備ってことになってるようですが)運転席シート下にサブウーファーが装備されているクルマもあるようです。
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ドアトリム取り外し→アウターパネルの防振とすすんで、インナーパネル側の作業が終わったところです。
最近のドア⇔ボディ間の接続は、従来のゴムブーツ内に電線を通すスタイルから、ボディ側がカプラーになっているスタイルに変化してきています。
このクルマもそのパターンで、カプラー内に隙間を見いだせなかったので、ボディ側にあったサービスグロメットからケーブルを引き出して、ゴムブーツの途中から合流させる方法で、ドア内にまで引き込んであります。
ドアチューニンググレードでのインナーパネル側の防振は、全面貼りでなく、写真のようなサービスホール塞ぎ+ポイント押さえで行っています。
フォーカルPS 165 V1のウーファーが、イケメンぶりを発揮しております♪
経験的に、顔が良いスピーカーは音もいいと思います。
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ツイーターの取り付け状況です。
ダッシュボードの奥の方(GPSアンテナの右側)に見える円形メッシュが、純正のツイーターグリルです。
ここでのトレードインも可能ではありますが、この車の場合(というかフランス車あるあるですが)、構造が常識的でなく、このグリルを外す前準備として、なんとダッシュボードを外す必要があるので、手間賃がだいぶかさんでしまいます。
そういった事情もあって、ご覧のようにAピラーへ取り付けてあります。まぁ、こちらのほうが障害が少なくて音質メリットがあるんですけど。
向きについては、フロントガラスまでの距離が比較的短いため、すこし上向きで調整しています。
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こちらが2回目の施工時に投入したDSPアンプです。
DSPとパワードサブウーファーの2つを取り付ける場合、サブウーファーを前方シート下に持っていくとしたら、DSPはもう片方のシート下かトランク内、というのが相場です。
しかしながら、トゥインゴの場合、リアシート下が活用できます!ちょうどベンチのような作りになっており、下には幅も奥行きも広々なスペースがありますので、ここに設置しました。
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最後はパワードサブウーファーの設置状況を御覧ください。
助手席の下を設置場所として選びました。
シート下に置く場合、リヤシート足元に向けた送風ダクトの処理(テープで塞ぐか、迂回ルートを作る)がテーマになるんですが、トゥインゴはダクトがなく、心配ご無用でした。
シートを前後させるときに、レールの突起が一緒に動くため、干渉しない場所まで後退させて設置しています。
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後部座席側から見たところです。
シート下の設置物としては大物の、パワードサブウーファーをコンパクト系の車に置く場合、後席用フロアマットとの干渉が課題になるんですが、今回はきれいに収まってくれて◎です。
普段は、このマットの上にバスタブ状のゴムマットを置いていらっしゃるんですが、そちらも干渉なくすっぽりと収まってくれて、ちょっとラッキー気分です☆
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今回はルノー・トゥインゴのオーディオインストール事例を御覧いただきました。
フロント2wayスピーカーの交換+ドア防振(+スピーカーケーブル交換)をファーストステップとして、DSPアンプ+パワードサブウーファー追加は、グレードアップの定石と言えます。
最近は、最初からフルオーディオ!と呼べるような豪華システムに挑戦するお客様がずいぶん増えた感じがしますが、一昔前は、今回のお客様のように、スピーカー周りの整備から順番に刻んで、各段階の変化が楽しむ。という方のほうが多かったように思います。
この辺はまぁ、決まりのある世界ではないので、お客様の性格とご予算に応じてですね。
ドラレコ、ETC取り付けなどの軽作業から、スピーカーのみの交換、DSPを入れた本格システムまで、ご要望に応じて柔軟にプランさせていただきます。
どうぞお気軽にご相談ください♪♪
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