シトロエンC5をナビ交換とスピーカー交換でリフレッシュ♪♪
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
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シトロエン・C5の事例紹介です。
C5は、シトロエンが生産していた中型ファミリーカーです。
2001年にエグザンティア(1993-2001年)の後継車種として登場し、2015年までの15年間にわたって生産されました。
初代の販売期間は2001-2007年で、5ドアハッチバックとステーションワゴンの2タイプがありました。2代目は2007-2015年に渡って販売され、4ドアノッチバック(セダン)及びステーションワゴン(ツアラー)の2タイプに改められました。
1990年代後半以降、ステーションワゴンやSUVといった実用性の高いクルマの市場が大きく拡大しましたが、そんな中で、ちょっとオシャレで個性的な一台として、こだわりのある方に愛されてきたモデルです。
当店のようなプロショップだと、動けばなんでもいい。。という方はやはり少なく、車選びから、製品選び、取り付けのディテールと、なにかとこだわりのあるお客様が多いですが、そういったお客様に一定のシェアを持っているのが欧州車であり、フランス車です。
近年では、ルノーがだいぶ頑張っていて、露出が多くなった気がしますが、ひところはC5のお客様がかなりいらっしゃって、サウンドアッププログラムによるスピーカー交換、DSPアンプ類の搭載といったオーディオ関係の他、コンソールの奥に通電・表示可能状態で隠されている、謎のマルチファンクション・ディスプレイ(MFD)を表に引っ張り出して、化粧パネルを作って設置する特殊工事をご用命いただく機会も多いです。
今回ご紹介するのは、大変きれいに維持されている、ガンメタリックがキマったC5です。
最終型から10年を迎える車ですので、スピーカーの劣化症状もそれなりに目立ってくる頃。スピーカーからの音割れが気になりだしいたので、陳腐化したナビと同時にリフレッシュしたいというご相談でした。
予算的には、ディスプレイオーディオ・スピーカーの商品代金と、インストール費用、並びにMFD移設の費用含めて、税込286,000円となりました。
それでは、施工の様子をご覧になってください♪
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〇実車は純正と同仕様のナビと、標準の1DIN相当のオーディオデッキがついた車両で、念のため、音割れの原因を診断させていたたいだところ、アンプ側には異常はなく、スピーカーの劣化による破損と特定できましたので、スピーカー(フロント2way)の交換が決定しました。
スピーカーはBLUE MOON AUDIOのSX165(終売品・当店在庫のラス1)をお選びいただきました。
インストールに関しては、ウーファー・ツイーター共に、純正ユニットの位置での入れ替えとし、外観に変更が及ばない仕上がりです。
(ドア防振については予算の都合で省略しています。)
〇ナビの入れ替えについては、スマートフォンとの連携により機能を発揮する「ディスプレイオーディオ」をご希望とのことでしたので、これも決定。
製品はカロッツェリアDMH-SZ700(オープン価格・6.8V型)をお選びいただき、ダッシュボード中央の純正ナビの位置できれいに入れ替えます。
〇さらに、C5の定番メニューである、MFDの取り出しと、コンソールへの取り付けもご依頼いただくことになりました。
このMFDの位置については、オーディオデッキを残す場合は、シフトゲートの前方にパネルを作って設置するのですが、今回はオーディオデッキをなくしてしまうので、デッキと入れ替えで設置しました。
以上をもって、シトロエンC5のナビ&スピーカーリフレッシュ+定番MFD取り付けが完了いたしました。
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取り外し前の純正ナビモニターです。
純正というか、正確には「国内正規ディーラー取り付けによる市販ナビ」です。
具体的には、オンダッシュタイプの楽ナビ(AVIC-HRV100)で、ダッシュボードにはモニターのみがついており、本体部分はグローブボックス内にあります。
なお、これまでに数多く確認した同ナビの取り付け方法だと、本体部分は助手席下のはずです。実はパネルはアフターで入手可なので、以前のオーナーがどちらかの業者さんに依頼して、純正と同じように取り付けてもらったのかも?と推測しました。
です。
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ディスプレイオーディオへ換装後の様子です。
前述の通り、純正仕様の場合、厚みのないオンダッシュモニターがはめ込まれていたのに対して、ディスプレイオーディオの本体部分は2DIN規格に準拠しているので厚みがあります。
そのため、もともとの位置に設置するには、製品をそっくり内包できるようなカスタムパネルを製作する必要があります。
今回のパネルの製作には、もともとついていたパネルと、汎用の2DIN固定枠に付属している化粧パネルを融合してパテで造形しました。表面は、ツヤ消し黒の塗装仕上げです。
ステアリングリモコンにも対応させました。
方法としては、CAB-BUSのままでは学習モードが使えないので、アダプターを使用してステアリングリモコンを使えるようにしています。
ボタンの配置は、学習モードで任意の設定をすることができます。
使用するアダプターは、以下の2点です。
kanatechs GE-XA02(CAN-Busインターフェイス)
kanatechs GE-X008(ステアリングリモコン用オプションキット・赤外線通信のモジュール)
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コンソール内から発掘したMFDパネルです。
多くの車両では、専用の固定パーツを介して、モニターの裏に固定されているのですが、今回はデッキ裏のスペースに放り込まれていました。
パネルの保護もなかったので、表面にキズが入っていました。
ちょっと残念(>_<)。
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晴れて日の目を見ることとなったMFDパネルです。
前述の通り、もともとは1DIN規格に準拠した純正オーディオデッキが設置されていた場所です。
純正仕様の場合、ナビの音声は1DINオーディオデッキのAUXとして入力されているので、デッキ側をなくすわけにはいかないのですが、今回は、ディスプレイオーディオの内蔵アンプにより、スピーカーに直接音声出力してしまうので、オーディオデッキは不要となりました。
ということで、この一等地?にMFDを持ってきました。
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純正スピーカーの外観です。
点検を兼ねて、ドアから外してみたところ、樹脂カバーの隙間から、エッジの欠損が確認できました。
スピーカーに問題がなければ、そのまま使う手もあったのですが、不具合確定により、当初の想定通りスピーカーも交換することになりました。
周りのスポンジもイイ感じに加水分解が進み、ボソボソとツブれております。。
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スピーカー取り付け後の状況です。
MDFでバッフルを制作してスピーカーを取り付けます。
予算の都合でドア防振は省略しましたが、「破損品からの交換」以上のパフォーマンスは得られています。
SX165は、当店が在庫として確保していたものを予約をいただいた時点で取り置きしていたので、当エントリ公開時点では、販売可能な在庫はございません。
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純正ツイーターユニットの様子です。
ドアミラー裏側にある三角の樹脂製のパーツに装着されています。
ここに不調が出ることは滅多になく、現に正常に動作していましたが、これにてお別れです。
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SX165のツイーターに交換しました。
音響面への配慮から、ツイーターの表面を覆っている防護メッシュを取り外したうえで、接着剤で固定します。
接着剤は熱と振動に強い、エポキシ系を使っています。
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今回はシトロエン・C5のスピーカー交換+ディスプレイオーディオ換装と定番MFD取り付けを行いました。
シトロエンらしさの効いたオシャレな外観で古さを感じさせませんが、2代目の販売期間は2007年-2015年ですので、10年から18年!も経過してるんですね。
当然ながら、スピーカーはそこそこヤレてますし、ナビは正直使い物になりません。
でも、皆様ご認識のとおり、10年、20年、30年と経った車でも、ちゃんと整備できていれば走る・曲がる・止まるは問題ないわけで、劣化・陳腐化が進みやすいところだけ更新してあげれば、ゴキゲンなコンディションを回復することができるわけです♪
今回の事例では、フロント2way分のスピーカー交換と、ナビ→ディスプレイオーディオへの交換によって、新車時には無かったスペック・機能を装備することとなり、文字通り生まれ変わりました♪
ここから先のプランとしては、前後ドラレコ、デジタルミラー、レーダー、セキュリティといった最新のドライビング・ユーティリティを組み込むことで、より安全で快適なドライビング環境が手に入れることもできるわけで、夢が広がります!
付き合いの長くなったお車のナビやスピーカー周りのリフレッシュをお考えのオーナー様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
ご希望とご予算に応じて、柔軟にプランさせていただきます♪
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