同じ轍を踏まないため、失敗するFRP部品の作り方
投稿日 : 2010年01月01日
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FRP作製1号:
油粘土型枠にラップで保護しFRP樹脂を筆で塗布。凹型枠をガラス繊維なしで作製しようとしたけど、膜が非常に薄く、乾燥後、型から剥離時に、簡単に割れてしまう。
※凹型と言えど、ガラス繊維は入れる必要と判明
FRP作製2号:(190g)
凹型を作らず、プラ板の型枠にガラスマットでFRP樹脂を塗布。
プラ板が貧弱で、FRP樹脂の重さに潰れて変形してしまう。
※型枠は、樹脂の重さに耐えられる強固なものが必要と判明
FRP作製3号:
油粘土型枠にラップで保護しFRP樹脂を筆で塗布。ガラスマットに含浸させ凹型枠を作製。しかし、凹型に流し込む前に塗った剥離剤(3回塗布)が全く効かず、そのまま凹型と一体化。
※剥離剤は5回以上念入りに必要そう。だけど不安なので今後、シワが付くけどラップを使用することに
FRP作製4号:
油粘土型枠にラップを使用せず、透明のビニルテープを使用。さらに、今回、ガラスマットではなくガラスクロスを導入。ビニルテープに強力スプレーのりで、ガラスクロスを貼り付けてから、FRP樹脂を含浸。しかし、ネットで見たこのやり方は、降雪の中での作業もあって、全く硬化せず。1ヶ月経ってもベタ付いている。
またビニルテープは、FRP樹脂の塗装面への浸入を許し、塗装面がボコボコに膨らみダメージを受けた。
※スプレーのりが硬化を阻害しているか不明。降雪等水分は避けた方が良いのかも。ビニルテープは使用すべきでないと思った。
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FRP作製5号:(310g)
左右対称とするため、厚手のプラ板で凹型作製。
今回、滑らかな表面の出来上がりに満足できたものの、リヤスポイラーに合致しない。なぜ合致しないかは後述。このような形状の場合には、凹型での作製は好ましくないのかも。
FRP作製6号:(140g)
油粘土型枠にラップで保護しガラスクロス+ガラスマットでFRP樹脂を筆で塗布。この日も天候が悪く作業中に雪が大量に付着。
その結果、白濁し、硬化不調や隙間多数。
※今回の件で、水分は大敵だと判明。
FRP作製7号:(48g)
ようやく作製成功。
今回、初の室内作製。硬化剤の具合によっては発火するので、熱を持たないか不安だったものの、ほとんど発熱はしなかった。
またFRP樹脂20kgが空になったので、ホームセンターで調達。
油粘土型枠にラップで保護し、FRP樹脂を塗布。ガラスクロスを含浸させ、続いてガラスマットを含浸。FRP樹脂を付け過ぎず、必要最小限にて塗布したので、従来の重量に比べ最軽量となった。
乾燥後、サンダとディスクサンダで余分な場所をカットし、平面化。
油粘土型枠にラップで保護しガラスクロス+ガラスマットでFRP樹
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何故、凹型で作製したものが合わないのかは、下記のとおりです。
はみ出たところだけを、カットするのは困難。
最初の青の部分を裏側も含め作らなければなりません。
これは油粘土型では無理です。薄い部分は強度が無いので、紙粘土で作製し、コーテイングし、全面をFRPで作製し、カパッと割って、それぞれ、その凹型に流し込むのですが、剥離させる自信が無かったので断念。型枠上にFRPを作製し、研磨した方が無難だと判断しました。
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次に取付け部を加工するかどうかです。FRPだけでは、風の抵抗を受け重量があるものを差さえられず、接合部でドライブ中に外れる可能性があります。そのため金具を中に仕込む必要があります。
ただ、溶接の技術があればよいのですが、そのようなツテもないので、ボルト締めかリベット留めとなりそうです。年月と共にボルトが緩んだらと思うと不安なので、そのままでいくか思案中・・・。
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CG加工しました。左側が理想の形状です。(右側は純正)
取付け部まで拘る必要があるのかどうか・・・。
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海外では色んなリヤスポがあって参考になります。
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でも、これなら純正の方が好みかな・・・。
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