DashCommand
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
OBD-II+ELM327でECUの情報を取得する話の第2弾です。
DashCommandは高価な有償アプリでしたが、現在\735でライセンス購入できます。
このアプリの特徴は、馬力+トルクの表示ができることです。とはいっても、ECUからそんな情報が流れているわけではなく、他の情報からの推定値です。
加速度センサーや高度計などの情報を使用しているのだと思いますが、それなりの値が取得できるようなので紹介しておきます。
何度か計測した結果の私のBRZの最大出力は172ps、最大トルクは188Nmでした。この値はノーマルBRZをシャーシダイナモで計測したというネットに転がっている情報と概ね一致しています。
シャーシダイナモも測定機によりかなり誤差が大きいことを考えれば、こいつで充分に計測可能なのかもしれません。
まず、馬力+トルクを表示させるためには、車両情報をきちんと入力する必要があります。車重、空気抵抗、加速度などから計算して求めているからです。
BRZに必要なパラメータとして以下の値を指定しました。ネットから拾ってきた情報ですので信憑性は?ですが、これらの値が取得できているのでよしとしています。
Curb wight: 1230kg
Fuel tank capacity: 50l
Tire size spec: 215/45R17
Final drive ratios: 14.867;8.971;6.207;4.973;4.100;3.145
Wheel circumference 1963mm
Additional weight: (体重+車載荷物重量)
Drag coefficients: 0.27
Frontal area: 0.554m^2
Curb wight(車重)は、ガソリンを含まない車重総量で、搭乗者+車載荷物重量はAdditional weightに記載します。ガソリンの重量は自動的に残存量(自動取得)から加味されるようです。そのためにガソリンタンクの容量(=50l)の入力が必要です。
cd値=0.27は公称値のようですが、前面投影面積はネットに転がっていた数値です。
タイヤの摩擦係数も指定できます。デフォルト値(=0.013)のままとしていますが、BRZ純正はエコタイヤですのでもう少し小さい値かもしれません。ハイグリップタイヤ装着時は適切な値に設定しないといけないでしょう。
計測は制限速度の都合上高速道路の上り坂で、基本的に1or2速で行いました。低速トルクの計測は3速でもできます。
DashCommandの馬力+トルクの計算は少し遅延しますので、安定した数値を得るためには同じ出力をできるだけ持続したほうがいいようです。そのためには加速してもスピードが上がらないかなり急な長い上り坂が必要ですね。
私のテストした環境では速度はすぐに上がってしまうために、馬力+トルクは激しく変動しますし、最大値はなかなかでませんでした。
添付の画像では2速5500rpmで124ps/132Nmを示しています。
最大値は別途記録されます。また計測したログは再生できますので、後でゆっくりと確認できます。
最後に、このツールで取得した値が安定しているのであれば、絶対値の精度はともかくとして相対値としては使用できることになりますので、パーツ交換の効果の確認には充分に耐えるのではないかと予測します。
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